京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

無鄰菴-蛍が舞い飛ぶ-トワイライト日本庭園特別観賞

2020年06月07日 09時52分00秒 | 日記
 6月6日、京都岡崎にある無鄰菴で行われた「蛍が舞い飛ぶ-トワイライト日本庭園の特別観賞」に行って来ました。昨年に続いての参加です。





駒札にあるように無鄰菴は明治の元老山縣有朋の別荘です。
京都市の所有ですが現在は植彌加藤造園さんが管理運営されています。





ご覧の通り地形を活かした解放的な庭園で
中程には芝を張り、水路には季節の草花を植えた、これまでの禅宗寺院の枯山水庭園を代表とする閉鎖的な空間の庭園とは全く趣きの異なった近代明治を代表する庭園です。





遠く東山までも庭園に取り込み、完成したばかりの琵琶湖疏水から庭石を運び、引き入れた水を三段の滝で落とし庭園内を遣水として流しています。





庭園は二段に構成されていて主屋からは下の写真の洲浜は見えない構成です。
ここは桂離宮のように次をわざと見せず次に期待を持たせる感覚なのかもしれないですね。

施主山縣有朋の発想力とそれに見事に答えた七代目小川治兵衛の力量のまさに合作です。



主屋二階から眺める比叡山です。


主屋一階からの眺め。
ほのかな光だけです、、、


夜の帳も落ち、三段の滝の下の沢飛び石付近に移動します。(昨年、蛍が出たところです。)

20分程待つと待望の蛍が舞い始めました。
隣におられた女性と「あそこに飛んでる、、、水面に光りが映り綺麗、、、予測不能に飛ぶね!、、、かえでに止まった、休憩中かなぁ?、、、」など楽しく会話をしながら観賞しました。

夢中になっているとホント時間を忘れてしまいますね。
日頃は時間を気にして生活をする日々、、、こんな体験も貴重な時間に思えます。
"また来年も来るからね"と蛍たちに声を掛け無鄰菴を後にしました。

無鄰菴のスタッフの皆さま
貴重な時間をありがとうございました。
皆さまの「おもてなしの心」「裏方に徹しておられる姿」「無鄰菴を愛しておられる姿」を充分に感じました。

ひとつ、ご提案ですが、名札を付けられてはいかがでしょう?
例えば庭園の解説をして頂き、再訪の際にその方に疑問を聞いてみたい事も多いと思います。その際、お名前がわかればお近づきになり易いと思います。
人は相手に良い印象を持つと"あの人に聞いてみたい"と思うものです。
お考え頂ければ幸いです。






施福寺(西国三十三ヶ所観音巡礼 第四番札所)

2020年06月07日 05時23分00秒 | 日記
 施福寺(せふくじ)は大阪府和泉市にある西国三十三ヶ所観音巡礼の第四番札所です。






ご覧の様に険しい参道が約十丁続きます。この参道以外にはお寺に行く手段がなく、西国三十三ヶ所の中でも難所のお寺です。(1丁は約110m)

僕が西国三十三ヶ所を巡るきっかけとなったお寺でもあります。
平成23年12月16日(2011)にお詣りし、始めて御朱印を授与して頂いたお寺でもあります。





あの頃は精神的な不安や身体の不調などに悩まされていて"なんとかしなければ"の思いで観音さまのお慈悲におすがりしようと思い立ちお詣りしました。

その後、2年をかけて巡礼し、最後岐阜県の谷汲山華厳寺で無事、結願を迎えさせて頂きました。(遠方のお寺には次男も同行しました。当時、小学校5、6年生でした。彼は道中の食事やデザートがメインでしたが、、、)

今日まで曲がりなりにもやってこれたのも観音さまのお慈悲と智恵のおかげだと有り難く思っています。(智恵の方はどうだかわかりませんが、、、)

その時に頂いた「西国巡礼慈悲の道」で施福寺山主津守さまは「風難」のお題で一筆述べられています。

観音教には「七難三毒皆滅す」が説かれていて、現在の高度に情報化された社会では、多くの情報の嵐にさらされ、それらにより人々は混乱し、不幸にあい、そして苦しむ状況になっています。その事が二千年も前のお経に書かれているのだそうです。

観音さまに慈悲と智恵を頂き、正しい「風(情報)の便り」を選別する事の大切さを説かれています。

前置きが長くなってしまいましたが、こちらは弘法大師空海が剃髪されたお寺でもあるのです。





約40分でお寺に到着し、拝観の受付をし、ご本尊さま、観音さまに今までの無事に感謝し、これからの健康をお祈りしました。





施福寺は珍しく堂内の写真もOKです。有り難く撮影させて頂きました。









内陣には阿弥陀陀如来坐像がお詣りされていて周りには多聞天初め四天王が阿弥陀さまをお守りしています。
四天王は彩色がよく残り特に文化財指定は受けていないようですが非常に完成度の高い四天王だと思います。

西国巡礼のご本尊十一面千手千眼観音菩薩さまは毎年5月1日から15日までご開帳されますが今年はコロナの影響でその間、お寺は閉門されていました。







弁財天や大黒天などの外来の神さまもお詣りされていて、改めて仏教の懐の深さを感じます。

花園法皇の足守、馬頭観音さまもお詣りされています。








境内からは葛城山系の山々を見渡せます。



2回目の御朱印を授与して頂き、次に天野山金剛寺へと向かいます。