今回の奈良の最終で大安寺へと来ました。


大安寺は日本最古の官寺で欽明天皇の御代には「百済大寺」として建立、都が藤原京に遷都すると「高市大寺」に、次いで「大官大寺」に、平城宮遷都の際には現在地に移され「大安寺」と名称を変え今日に至っています。
当時の図絵を見ると東西に七重塔を備えた大寺院だった事がわかります。


奈良時代に最も興隆期を迎え南都七大寺のひとつとして栄えました。


本堂のご本尊は十一面観音さま(重文)で癌封じにご利益があり祈祷を受けられる方も多いようです。

毎年、1月23日の"がん封じ笹酒祭り"には多くの参拝者が訪れます。


護摩堂には天平仏の馬頭観音(重文)さまがお祀りされています。

周りには四国八十八ヶ所巡礼地のお砂が納められてらいて周りを一周する事で御利益があります。


隣りの嘶堂(いななきどう)には、天平時代の馬頭観音さまがお祀りされています。



宝物館では多くの天平仏を見る事が出来ます。
南大門の南には、東西には七重塔の基壇や礎石が残り往時を偲ばせます。
東塔の基壇と礎石です。


西塔の礎石です。



拝観後に寺務所で御朱印を授与して頂きました。
