施福寺(せふくじ)は大阪府和泉市にある西国三十三ヶ所観音巡礼の第四番札所です。























ご覧の様に険しい参道が約十丁続きます。この参道以外にはお寺に行く手段がなく、西国三十三ヶ所の中でも難所のお寺です。(1丁は約110m)
僕が西国三十三ヶ所を巡るきっかけとなったお寺でもあります。
平成23年12月16日(2011)にお詣りし、始めて御朱印を授与して頂いたお寺でもあります。


あの頃は精神的な不安や身体の不調などに悩まされていて"なんとかしなければ"の思いで観音さまのお慈悲におすがりしようと思い立ちお詣りしました。
その後、2年をかけて巡礼し、最後岐阜県の谷汲山華厳寺で無事、結願を迎えさせて頂きました。(遠方のお寺には次男も同行しました。当時、小学校5、6年生でした。彼は道中の食事やデザートがメインでしたが、、、)
今日まで曲がりなりにもやってこれたのも観音さまのお慈悲と智恵のおかげだと有り難く思っています。(智恵の方はどうだかわかりませんが、、、)
その時に頂いた「西国巡礼慈悲の道」で施福寺山主津守さまは「風難」のお題で一筆述べられています。
観音教には「七難三毒皆滅す」が説かれていて、現在の高度に情報化された社会では、多くの情報の嵐にさらされ、それらにより人々は混乱し、不幸にあい、そして苦しむ状況になっています。その事が二千年も前のお経に書かれているのだそうです。
観音さまに慈悲と智恵を頂き、正しい「風(情報)の便り」を選別する事の大切さを説かれています。
前置きが長くなってしまいましたが、こちらは弘法大師空海が剃髪されたお寺でもあるのです。


約40分でお寺に到着し、拝観の受付をし、ご本尊さま、観音さまに今までの無事に感謝し、これからの健康をお祈りしました。


施福寺は珍しく堂内の写真もOKです。有り難く撮影させて頂きました。




内陣には阿弥陀陀如来坐像がお詣りされていて周りには多聞天初め四天王が阿弥陀さまをお守りしています。
四天王は彩色がよく残り特に文化財指定は受けていないようですが非常に完成度の高い四天王だと思います。
西国巡礼のご本尊十一面千手千眼観音菩薩さまは毎年5月1日から15日までご開帳されますが今年はコロナの影響でその間、お寺は閉門されていました。



弁財天や大黒天などの外来の神さまもお詣りされていて、改めて仏教の懐の深さを感じます。
花園法皇の足守、馬頭観音さまもお詣りされています。



境内からは葛城山系の山々を見渡せます。

2回目の御朱印を授与して頂き、次に天野山金剛寺へと向かいます。
西国三十三所のお寺はまだ14カ所しか行っていません。ちゃんと納経帳に集めているわけでも無く。いつか巡礼したいと思っていますが、なかなか全てを回るのは難しいかな。
私は信心深い方では無いし、特定の宗教に入れ込む気持ちはさらさら無いですが、寺社にお参りすると心が落ち着き、仏像を拝見すると何かパワーを頂ける感じがしますね。
このお寺、難所の部類ですね。それだけ御利益がありそうです。
関西のいろんなお寺を見せていただいて、とても参考になります。