認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

アルツハイマー型認知症の真の正体(発病のメカニズム)とは(B-98)

2018-01-01 | アルツハイマー型認知症の予防が国民的課題

 謹賀新年

アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復及び発病自体の予防を明確な目的とした

  住民参加型の「地域予防活動」が、我が国日本の全ての市町村の小さな地域の隅々にまで

   行き渡ることにより、増大の一途を辿ると予測されている介護関連の総費用の総額が、

    劇的な規模で、且つ、顕著な傾向の下で減額していくことになる日が一日でも早く

     到来するよう、精一杯頑張っていく所存です。

                            By  kinukototadao 


&1 権威(認知症の専門家、専門機関)が主張している内容は、その全てが誤り

世界的に権威が有るとされている「DSM-4」の規定内容の重大な誤り

(1) 我が国には、現在500万人を超える数の認知症患者がいて、この先更にその数は増大の一途をたどるというのが厚労省の予測です。私たちのデータによると、いろいろな種類が数ある認知症のうち、アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症を発病している人が認知症全体の90%以上を占めているのです(注:脳血管性認知症が25%を占めるとされるのですが、そのうちの20%分は「アルツハイマー型認知症」を誤診したもの。「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の高齢者が、或る日突然発症した脳卒中の「後遺症」を抱えた日状生活を余儀なくされたことをキッカケとして何事に対しても意欲を喪失し、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣が開始され継続されている生活状況の下で、「前頭葉」を含む脳全体の機能が廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させたことに起因して発病した「アルツハイマー型認知症」が正しい診断であるのに、脳卒中の後遺症と「記憶障害」の症状の確認だけで短絡的に「脳血管性認知症」の発病と診断する誤診が多すぎる医療現場の実態を反映したもの。GooブログkinukototadaoA74及びA-11の詳細な説明を参照してください)

然も、「アルツハイマー型認知症」の診断に際して医療現場の医師達はというと、米国精神医学会が策定した「アルツハイマー型認知症の診断基準である「DSM-4」の規定の内容に依拠して発病の有無を判定するので、「アルツハイマー型認知症」を発病していると診断された人達は、極めて重度の「記憶障害の症状(第一の要件で確認が要求されている)に加えて、失語や失認や失行」の症状(第二の要件で確認が要求されている)が確認されたお年寄り、言い換えると、極めて重度の症状が発現しているお年寄りということになるのです。認知症診断の専門家と言いながら、そうした症状が、実は「末期の段階の更に後半になって初めて発現する症状」であるとの認識さえも無いのです。「アルツハイマー型認知症」についての発病のメカニズム及び症状が重症化していくメカニズムを知らないだけでなくて、初期、中期及び末期の段階の症状と言う風に極めて広範囲に亘る症状についても殆ど知らないで、末期の段階の更に後半の症状ばかりに目が向いているうえに、効きもしない「薬」を平然と処方してもいるのです。権威に盲目的に追従し、「アルツハイマー型認知症」については、殆ど何も知らないのに、専門家と称している人達が多いのです。

注) 薬の効能に関する製薬会社の主張(因果関係の有無の確認)の問題点については、Gooブログ(kinukototadaoと入力して検索)の(A-34)の問題提起を参照してください。

(2)「DSM-4」の規定が確認を要求している『失語や失認や失行の症状』が確認された人達ということは、即ち、30点が満点のMMSEの得点が「一桁の得点」しか取れないお年寄り(私たちの区分で言う「大ボケ」の段階の更に後半の段階にあるお年寄り)のことなのです。

未だに世界的な権威が有るとされている「DSM-4」の規定の内容は、「アルツハイマー型認知症」の発病(症状)と診断する上での第一の要件として確認が要求されている記憶の障害の症状には程度や態様に関する規定がなく、第二の要件として確認が要求されている失語失認失行(又は、実行機能の障害と規定している)」の症状は詳細について後述するように、末期の段階の更に後半でしか確認されない極めて重度の症状であり並びに第二の要件も第一の要件も共に同じ人物に同じ診断時に確認されることが要求されることから、「記憶の障害」の症状も極めて重い症状の確認が要求されることになるのです。

その帰結として、『昨日、レストランに行って何を食べたかを忘れていても、第一の要件には該当しないが(認知機能が正常者の物忘れの症状とされる)、レストランに行ったこと自体を忘れているのは第一の要件に該当する症状となる(認知症の症状としての記憶障害の症状とされる)等の極めて不明瞭な例示がなされるのが、認知症の専門家達に共通した説明の仕方なのです。

そうした重大な誤り及び問題点を内包していることに注意が向けられていない結果、「DSM4の規定に余りにも権威があるが為に、世界中の認知症の専門家とされる人達から、その性質本来のものとしては、早期の段階(私たちの区分で言う「小ボケ」及び」「中ボケ」の段階)で見つけると治すことが出来るものであるにも拘らず「アルツハイマー型認知症は治すことができない」タイプの認知症にされてしまっているのです。

失語や失認や失行の症状、或いは、それよりも更に重い症状が「アルツハイマー型認知症」の症状であると誤解されてしまい、それよりも軽い症状は、「アルツハイマー型認知症」の症状の対象から外されてしまうことになってしまい結果として見落とされてしまうそのことが定着してしまったのです。「アルツハイマー型認知症」は、本当の意味での早期の段階、私たちの区分で言う「小ボケ」(軽度認知症)及び「中ボケ」(中等度認知症)の段階で見つければ、治すことが出来る(脳の使い方としての「生活習慣」の改善の方法である「脳のリハビリ」により「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルを正常な機能レベルに回復させることが出来る)、言い換えると、『「アルツハイマー型認知症」は、早期診断により治すことが出来る』ものであるにも拘らず、『「アルツハイマー型認知症」は、治すことが出来ないタイプの認知症である』とする誤った考えが世界中に定着してしまったということなのです。更に言うと、「前頭葉」を含む脳全体の機能が活性化する「生活習慣」(但し、脳の使い方としての生活習慣であることに留意する)の構築により、発病自体を予防することが出来るのです。「アルツハイマー型認知症は発病を予防することが出来ないし、症状を治すことが出来ない」とする医学界、認知症の専門家達の主張は重大な誤りであり、その根源(犯人)は、「DSM44」の規定内容の誤りにあるのです。世界で最も権威が有るとされるDSM4」の規定の内容こそが、諸悪の根源と言うべき重大な誤った内容を規定しているのです。「DSM 4」の規定にあまりにも権威が有るが為に(規定された内容という訳ではなくて、規定を策定した人達が極めて権威が有る人達だったというだけの理由なのですが)、所謂権威が有り、情報の発信力も有する人達、世界中の認知症の専門家とされる人達が迷路に迷い込んでしまう結果を招来しているという訳なのです。

DSM4」の規定が確認を要求している内容が重大な誤りであるにもかかわらず、専門家とされる全ての人達が、「アルツハイマー型認知症」の発病原因、機序及び症状が「記憶の障害」に起因したものとの誤解の下に、「記憶の障害」が起きてくると仮定した発病原因としてのアセチルコリン説、アミロイドベータ説、タウ蛋白説及び脳の萎縮説などの「仮説」を生み出してきたのです。例えば、アセチルコリンの不足が原因で記憶障害が起きてきているとか、アミロイドベータの蓄積により生成される老人斑の蓄積が原因で脳内での情報を連絡する役割を担っている神経細胞の大量死が惹き起こされることにより記憶障害が起きてきているとか、タウ蛋白の蓄積により生じてくる神経原線維変化が原因で脳内での情報を連絡する役割を担っている神経細胞の大量死が惹き起こされることにより記憶障害が起きてきているとかの仮説の類(誤った憶測や推測の上に積み上げられただけの主張)を生み出してきたのです(「DSM-4」という仮説の上に立脚した推測に基づく仮説の類なのです)。

その結果として、各々の主張内容と「アルツハイマー型認知症」の発病との間の因果関係の存在を立証できないままで居るが故に(発病のメカニズムを知らないままで居て)、外観的な症状の確認だけを主張の根拠として、「アルツハイマー型認知症」の症状の類型らしきものを羅列しているという状況に在るのです。その肝心の症状の類型と言うと、これまた、「DSM-4」の規定が第二の要件で確認を要求している失語や失認や失行と言った極めて重度の症状を筆頭としてそれよりもさらに重い症状が「アルツハイマー型認知症」の症状であると誤解してしまっているのです。その結果、本当の意味での早期の段階(「脳のリハビリ」により治すことが可能である)「小ボケ」及び「中ボケ」の段階の症状を見落としていて、末期の段階であり(「脳のリハビリ」により治すことが最早困難な段階である)「大ボケ」の段階の更に後半の段階(私たち人間の意識的な世界を構築し、統括し、支配し、コントロールしていて、脳全体の司令塔の役割を担っていて、三頭立ての馬車の御者の役割を担っている「前頭葉」の機能レベルが、「かなひろいテスト」により、不合格の機能レベルであると判定される上に、手足となって働く馬である左脳及び右脳の機能レベルを判定するMMSEの得点が10点以下、一桁の得点にしかならない機能レベルであると判定されるレベル(「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクして発現する)、極めて重度の症状だけが「アルツハイマー型認知症」の症状であると公言して居て、その権威に裏付けられてはいるが内容的には「誤った情報」を世界中に発信し続けているという訳なのです。「記憶障害」に起因して発病するものとの仮定の条件である「第一の要件」の規定内容自体が重大な誤りである上に、失語、失認、又は失行と言う極めて重い段階の症状の確認を要求している「第二の要件」の規定内容が、末期の段階の症状だけに世界中の専門家達の目を向けさせてしまうこととなった結果、後で詳述するように、早期診断による「回復」が可能であるにもかかわらず、治すことが出来ないタイプの認知症であるとされてしまい、一旦発病すると、日常の生活面での「介護」が不可欠となるタイプの認知症に大化けさせられてしまっているということなのです。認知症の専門家とか言いながら、「DSM-4」の規定内容を誰一人として疑おうとはしないのです。その上、本態が廃用症候群に属する単なる「生活習慣病」であることに誰一人として気づくことさえもなく、器質的な病変を原因としたものに違いないとの誤った思い込みから、アミロイドベータ説やタウ蛋白説等の「仮説」が横行する現在の状況が生まれてくることになってしまってもいるのです。

このブログ中でたびたび典型的な症状の類型を8例づつ「小ボケ」の段階の症状、「中ボケ」の段階の症状及び「大ボケ」の段階の症状として例示してある「アルツハイマー型認知症」の症状の類型は、生きた人間の意識的な世界、「前頭葉」(「前頭前野」を言うものとする。以下、同じ)が構築し、統括し、支配し、コントロールしている意識的な世界における「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルとそれに厳密にリンクしたものとしての「アルツハイマー型認知症」の症状について、私たちが独自に開発した精緻な神経心理機能テストである「二段階方式」の手技を活用して14689例もの症例を集積したものなのです。それは、器質的な病変とも記憶の障害に起因したものとも無関係のものばかりなのです。正しくは、「前頭葉」の機能障害に起因したもの、又は、「前頭葉」の機能障害を核心としたものと言うべきものばかりなのです。

そこに見られるように、「アルツハイマー型認知症」としての症状は、「脳のリハビリ」により回復させることが可能であるか否かの物差しにより「三段階」に区分されるものであることが明らかになったのです。14689例にも上る精緻な症状の類型を解析して得られた結果について言うと、私たちが「前頭葉」の三本柱の機能と名付けている「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能に宿る「正常老化の性質」(後に詳述するように、脳の使い方としての「生活習慣」の内容の如何に拘らず「加齢」と共に機能が衰えて行く性質)、私たち人間の意識的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている脳機能である「前頭葉」の個別認知機能の発揮度を左右し/下支えしている「前頭葉」の三本柱の機能の機能メカニズムの存在、言い換えると、個別認知機能の機能発揮上での二重構造の問題、更には、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものも無い「単調な生活」ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣の継続に起因した廃用性の機能低下という問題に辿り着くことによって、『「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症が、一つには「加齢」の進行による脳機能の「老化」と言う要件に起因して、もう一つには、脳の使い方としての「生活習慣」に基づく廃用性の機能低下に起因して発病する病気、廃用症候群に属する単なる「生活習慣病」である』ことを解明することが出来たのです。このメカニズムに気が付かない限り、何時まで、どれほど有能な人材をつぎ込もうとも、マウス(アルツハイマーマウスを含む)が檻の中で餌を探して彷徨する活動を追い続けようとも、「アルツハイマー型認知症」の発病の原因(メカニズム、機序)を解明することは不可能だということを指摘しておきたいのです。時間と人材の無駄遣いに終わるだけなのです。『老々介護、認々介護、介護離職』という社会的に極めて重大な問題を招来している病気、「アルツハイマー型認知症」の発病及び症状が重症化するメカニズムの解明というテーマなのですから、権威等はかなぐり捨てて、今こそ、実力で勝負すべき時なのではないでしょうか。私たちは、何時でも、誰とでも、どの機関であろうとも、論争に応じ、不毛な議論に早く終止符を打ちたいと考えているのです(「脳のリハビリ」により正常な状態に「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルを引き戻せるか否か、言い換えると、認知症の症状を治せるか否かの可能性及びその程度から私たちが三段階に区分する「アルツハイマー型認知症」の症状の類型については、このブログの「A-52」を参照してください)。

(3)世界中の認知症の専門家達から、『「アルツハイマー型認知症」は、発病の原因が分からないし、症状を治すことが出来ないし、発病自体を予防する方法も見当が付かない』とされている訳なのですが、『「アルツハイマー型認知症」こそが、早期診断により回復させることが出来るものであり、加えて、発病自体を予防することが出来る』タイプの認知症なのです。『「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症は、廃用症候群に属する単なる「生活習慣病」である(但し、食生活ではなくて、脳の使い方としての「生活習慣病」であることに留意する)』と言うのが、私たちの主張であり、452の市町村での住民参加型の「地域予防活動」として、私たちのこの主張内容が正しいことを実証してきたのです。私達に不足しているのは権威が無いことと情報の発信力に乏しいことだけなのです。私たちが来期の初頭で政府に提出する予定である建白書の提言内容は、「アルツイマー型認知症」の早期診断による回復及び発病自体の予防を明確な目的とした住民参加型の「域予防活動」を我が国の全ての市町村の小さな地域単位で密に展開することにより、その総額が現在天文学的な規模に膨れ上がってきていて、この先増大の一途を辿るものと予測されている「介護関連の総費用(「アルツハイマ-型認知症」の発病の有無の診断、投薬及び介護の為に支出している税金の総額)を劇的な規模で、且つ、顕著な傾向の下に、減額させていく為の極めて有効で有益な唯一の方策の実施を世に問おうとするものなのです。

(4)日常の生活面における「脳の使い方」という視点で言うところの廃用症候群に属する「生活習慣病」が本態である「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症こそが、発病自体を予防することができるし、早期の段階で見つければ治すこともできるのです。私たちは、そのことを実証してきてもいるのです。『「アルツハイマー型認知症」は、治すことが出来ないし、発病を予防することも出来ないタイプの認知症である』と主張してきたこと、言い換えると、これまでの権威が主張していることは、誤りなのです(世の中を惑わす重大な誤り)。

そして、私たちが主張する発病の要件二つに特定されているのです。その発病の第一の要件は、『「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の「高齢者」であること』なのです。『「アルツハイマー型認知症」を発病する対象者は、60歳を超える年齢の「高齢者」に限られる』ということに注目して頂きたいのです。その基礎ともなるべき条件が、『私たち人間だけに特有な世界である「意識的な世界」における「前頭葉」を核心的基盤とした脳の機能構造のメカニズム』なのです。我が国だけでなくて、世界中の認知症の専門家達から発病の原因が不明とされてきている「アルツハイマー型認知症」と言うタイプの認知症は、「器質的な病変」の存在とは無関係の物である上に、様々な程度及び態様により発現してくる症状は、「記憶の障害」に起因したものでもないのです。その特徴は、私たちが意識的に何かのテーマを発想し、実行しようとするに際して、社会生活面や家庭生活面やセルフケアの面での様々な支障が出てくるところにあるのです。その最も重要な要素が、私たち人間だけに特有な世界である「意識的な世界」、「前頭葉」という脳機能が構築し、統括し、支配し、コントロールしている世界における脳の機能構造、意識的な世界における「廃用性の機能低下」という要素に目を向けることが、 「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズムを解明する上で 「不可避のテーマ」なのであることを指摘しておきたいのです。その場合に、最初の争点(要素)となるのが、「加齢」に伴う(加齢に起因した)正常老化の性質」の問題なのです。

脳全体の司令塔の役割を担っていて、私たちが意識的に何等かの「テーマ」を発想し、実行しようとする世界、私たち人間だけに特有な世界である「意識的な世界」を構築し、統括し、支配し、コントロールしている「前頭葉」の機能自体に、私たちが「正常老化の性質」と名付ける性質、生活習慣の如何に関わらず加齢と共に働きが衰えていくという性質、『「正常な機能レベル」を保持しつつも、緩やかなカーブを描き乍ら衰えて行く』という性質が存在することなのです(「正常老化の性質」の詳細と根拠となる「脳機能データ」については、後述します)。「前頭葉」と言う脳機能に宿る生来的な性質、「正常老化の性質」こそが、「アルツハイマー型認知症」を発病するメカニズムという視点から第一番目に考慮すべき条件、言い換えると、発病の第一の原因要素となるということなのです。

(5)そして、私たちが規定する発病の第二の要件とは、『生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものも無いナイナイ尽くしの単調な生活習慣が継続すること』なのです。すなわち、食生活と言う生活習慣ではなくて、脳の使い方としての「生活習慣」に起因して発病するのが、「アルツハイマー型認知症」と言うタイプの認知症の特徴だということなのです。それ故にこそというか、そのことに関連して問題を提起すると、「アルツハイマー型認知症」の発病原因としての「器質的な病変」は何等存在していなくて、且つ、様々な程度及び態様の下で発現してくる症状は、「記憶障害」に起因して発病してくる訳のものではないということが極めて重要な視点となるのです。その意味で、「DSM4」が規定する内容も、「アルツハイマー型認知症」の発病原因に関わる様々な「仮説」としてのアセチルコリン説、アミロイドベータ説、タウタンパク説及び脳の萎縮説は、それらの主張内容が根本的に誤っていて、基本の視点が根本的な誤解に立脚したものと言うしかないのです。

(6)何かを「キッカケ」として(「キッカケ」の類型については、kinukototadao と入力して、Gooブログの「A-68」を参照してください)意欲を喪失してしまい、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない単調な生活、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」が開始され、継続していると、「前頭葉」を含む脳全体の機能が廃用性の機能低下を起こしてくることになるのです。上述した発病の第一の要件と第二の要件とが同時に存在し、充足されることの相乗効果により「前頭葉」を含む脳全体の機能が、「廃用性の加速度的で異常な機能低下」を進行させていくことになるのです。その先に、「アルツハイマー型認知症」の発病が待っているのです。端的な表現を借りて本質を定義すると、「アルツハイマー型認知症」は、老化廃用型の「生活習慣病」なのです。再度確認し問題を提起しておくと、「器質的な病変」とも無関係のものであり、「記憶の障害」に起因して症状が発現してくる訳のものでもないのです。

(7)廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行を発病の原因とする「アルツハイマー型認知症」の場合は、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした症状が認知症の症状として発現してくるのが特徴となるのです(「三段階の症状」の発現が特徴となる)。加えて、廃用性の加速度的で異常な機能低下に起因して症状が段階的に発現してくるアルツハイマー型認知症」の場合には、前頭葉」を含む脳の機能に衰えていく明確な順番があるのが特徴なのです最初に、脳全体の司令塔の役割を担う「前頭葉」の機能が加速度的で異常な機能低下を起こしてきます。次いで、より高度で複雑な機能の順番に、「左脳」、「右脳」、「運動の脳」の機能の順番に、且つ、少しずつ遅れる形で「前頭葉」を核心としつつ「前頭葉」を含む脳全体の廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して来るのが特徴なのです。従って、「脳のリハビリ」という脳の使い方としての「生活習慣」を改善する方法により「前頭葉」を含む脳全体の機能を回復させる(認知症の症状を治す)ことが出来るか否かという視点から、小ボケ(回復させることが容易)、中ボケ(回復させることが未だ可能)、大ボケ(回復させることは最早困難)という「三段階」に区分される認知症の症状が発現し、順次進行していくことになるのです(症状が三段階に区分されることを、専門家達が知らないのです)。

(8)私たちが独自に開発した「二段階方式」手技の場合は、「前頭葉」の機能レベルを「かなひろいテスト」により、左脳及び右脳の機能レベルを「MMSE」により判定します。「MMSE」で判定するとき、左脳と右脳の機能については、想起、計算、三段階口頭命令、時の見当識、所の見当識・・・・の順番に、衰えてくるということなのです(14689例の臨床事例の解析結果)。この順番に衰えていかないときは、「アルツハイマー型認知症」ではないのです。「アルツハイマー型認知症」以外の「認知症」であるか、或は、認知症と紛らわしい「病気」ということになるのです(「二段階方式」の手技を詳説したマニュアルである「マニュアル-C」に詳しい説明が記載されています)。

それ程この順番、『「前頭葉」だけが最初に衰えていき、次いで、左脳、右脳、運動の脳の順番に衰えていくこと。更には、「MMSE」で判定される「下位項目の衰え方」には、「想起、計算、三段階口頭命令、時の見当識、所の見当識・・・・の順番に衰えていく 」という「衰え方の規則性」がある(「MMSE下位項目の項目困難度」)』という私たち独自の指標に関する資料は、極めて有益で重要な客観的な指標であり、私たちの実務マニュアルである「二段階方式 個別事例判定マニュアルA」の巻末に根拠データが添付してあります

(9)衰え方の規則性というこの厳密で客観的な指標は、廃用性のものである「アルツハイマー型認知症」の場合に特有のものであり、他の種類の認知症及び認知症と紛らわしい他の病気(例えば、重度の記憶障害の症状を示していても、「アルツハイマー型認知症」ではなくて、「側頭葉性健忘症」であることの鑑別、或いは、「緩徐進行性失語」であることの鑑別等)との鑑別に極めて有効なのです。猶、この規則性は、14689例にも上る「アルツハイマー型認知症」の症例の精緻な「脳機能データ」の解析により求められたものなのです。機能それ自体がより高度で複雑なものから順番に衰えて行くという厳格な、且つ事象事実としての客観的な基準の存在は、『「アルツハイマー型認知症」の本態が、廃用性の機能低下を基礎とした廃用症候群に属する「生活習慣病」であるが故の物であり、様々な「仮説」としての主張であるアセチルコリン説(アセチルコリンの不足)や、アミロイドベータ説(アミロイドベータの蓄積による老人斑の生成)や、タウ蛋白説(タウ蛋白の蓄積による神経原線維変化)や、脳の萎縮説が主張する内容は、「アルツハイマー型認知症」の発病の原因とは無関係のものだ』ということを指摘することが出来るのです。

&2 「アルツハイマー型認知症」の発病者数に関わる実態と問題点の指摘

(1)「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした症状が発現してくるのが「アルツハイマー型認知症」の特徴なのです。

私たちは、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルという考え方の下に、「アルツハイマー型認知症」の症状の区分について、「脳のリハビリ」により正常なレベルに回復させることの可能性の有無及び程度という視点から、軽い順に、回復させることが容易「軽度認知症」(小ボケ)、回復させることが未だ可能「中等度認知症」(中ボケ)、そして回復させることが最早困難な末期の段階としての「重度認知症」(大ボケ)という「三つの段階」に区分して判定しています(発病患者が訴える認知症の症状について私たちが類型化した症状の重症化の順番について集積したデータを当時の東京都老人総合研究所が解析してくれた資料が基礎となっています)。

(2)「アルツハイマー型認知症」は、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」が継続されている条件下で緩やかにではあるが身体がもつ限り症状が進行していくのが特徴であり、キッカケが発生し何事にも意欲を喪失した生活の繰り返し、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」が始まって半年から1年迄の期間発病までの期間であり、「小ボケ」の期間が3年間、「中ボケ」の期間が2~3年の期間続いて、発病して5~6年目以降になると末期の段階である、「大ボケ」の段階に入っていくことになるのです(「標準となる期間」としての指標)。

(3)「前頭葉」を含む脳全体を活性化させる為の「生活習慣」の改善と工夫とその実践を目的とする「脳のリハビリ」により回復させることが可能な(「アルツハイマー型認知症」としての症状を治すことが出来る)本当の意味での早期の段階(「小ボケ」及び「中ボケ」の段階)で見つけることなく(その段階を見逃したままの状態で居ると)医療現場での現在の診断状況に見られるように、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」が継続された状態で放置した儘で居ると、やがては、末期の段階であり、回復させることが困難な「大ボケ」の段階にまで進んで行ってしまうのです。その最も大きな見落とされている問題点はと言うと、「小ボケ」の人数と「中ボケ」の人数とを併せた人数は、「大ボケ」の人数の少なくとも2倍以上にはなるということであり、この数値は住民参加型の「地域予防活動」の実践指導に基づく私たちの経験値でもあるのです。

(4)現在、厚労省が発表している「アルツハイマー型認知症」を発病している人達の数は、上記三段階区分でいえば、「大ボケ」の段階の人達だけの人数であるということに注目していただきたいのです。「アルツハイマー型認知症」の診断基準として世界的に権威がある「米国精神医学会」の診断規定の「DSM-4」の要件(診断基準としての第一要件及び第二要件)に従い診断している限り、「脳のリハビリ」によって回復させることが困難な末期の段階(私たちの区分でいう重度認知症大ボケ」の段階)の更に後半の段階、言い換えると、MMSEの得点が一桁にしかならないまでに、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルが低下してきていて極めて重度の症状が発現してきている段階でしか、「アルツハイマー型認知症」(その症状)を見つけることができないことになってしまうのです。

&3  医療の現場における診断の実態とその問題点

「アルツハイマー型認知症」については、「発病を予防することも、治すこともできない」タイプの認知症であるとの考えが、世界中の学者や研究者や医師達の間で定着しているその一方で、発病の原因(メカニズム、機序)についての様々な仮説(アセチルコリン説、アミロイドベータ説、タウ蛋白説、脳の萎縮説等)が横行しているのです(それらの問題点については、このブログのB-89及びB-90を参照してください)。

〇私たちの研究と市町村での実践活動の成果に基づく結論

私たちが開発した「二段階方式」の手技の活用により集積した14689脳機能データと450を超える市町村で実施した地域予防活動実践の成果に基づく結論として、「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症は、「廃用症候群に属する単なる生活習慣病である」(但し、その「生活習慣」とは、食生活ではなくて、脳の使い方としての「生活習慣」であることに留意する)と主張しているのです。

私たちが開発した「二段階方式」のような、精緻な神経心理機能テストを活用すれば、「本当の意味での早期の段階」(私たちの区分で言う、小ボケ及び中ボケの段階)で容易に発病を判定することができるし、詳細について後述する「発病のメカニズム」についての私たちの見解にみるように、廃用性の生活習慣病をその本態とする「アルツハイマー型認知症」の場合は、本当の意味での早期の段階(「小ボケ」及び「中ボケ」の段階)で見つければ、「脳のリハビリ」(脳の使い方としての「生活習慣」の改善)により正常なレベルに回復させることができる(症状を治すことが出来る)ものなのです。

世界中の認知症の専門家達が『「アルツハイマー型認知症」は治すことが出来ないタイプの認知症である』としているのは、病気それ自体の性質によるのではなくて、彼らが見つけて居る段階が遅すぎるだけのことなのです。彼らは、米国精神医学会が策定した「DSM-4」を微塵も疑うことなく、正しいものとして扱い、そこに規定された診断基準(第一の要件及び第二の要件)に依拠して診断しているが為に、末期の段階であり私たちの区分で言う「大ボケ」の段階でしか「アルツハイマー型認知症」を見つけることが出来ないでいるが為に、『治すことが出来ない』と誤解しているだけなのです。世界中の専門家達の間で、発病の原因が分からないとされていて、治すことも予防することも出来ないタイプの認知症であるとされているのです。

「アルツハイマー型認知症」の症状であるとして、認知症の専門家達が著作した幾多の書籍で紹介されている症状は、回復させることが可能である本当の意味での早期の段階(私たちの区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階)の症状は記述されていなくて(「アルツハイマー型認知症」の症状であることが気付かれていないために見落とされている)、末期の段階である「大ボケ」の段階の症状だけが取り上げられ並べられているだけなのです。そうした知識の下では、周りの家族が『何かが、おかしいな』と勘づく段階、「小ボケ」及び「中ボケ」の症状が発現してきている段階では、病院には連れて行かないのです。末期の段階である「大ボケ」の段階の症状が発現してきて、更にその症状が重いものになっていき、『家族が、最早自分たちの手に負えない』と考えるようになって初めて、病院に連れて行くことになるのです。その結果、認知症の診断を専門とする医師達でさえ、そうした重度の症状にしか出会ったことが無いこととなり、『そうした重い症状こそが、「アルツハイマー型認知症」の症状なのだ』と誤解してしまうのです。悪循環が起きているのです。

注)昨年末のテレビ番組で、カレーがアルツハイマー型認知症の予防に効果的だとするデータ(インド人の食生活とアメリカ人の食生活との比較にもとづいただけの憶測による結論)を紹介する名医なる人が登場していました。その人は、アミロイドベータの蓄積により脳内での情報を連絡する役割を担っている神経細胞の大量死が起きることがアルツハイマー型認知症の発病の原因であるとも紹介していました。「アルツハイマー型認知症」の本態(本質)は、上述したように、廃用症候群に属する「生活習慣病」なのです。アルツハイマー型認知症を発病する原因は、発病の対象者が第二の人生を送っている60歳を超える年齢の高齢者に限定されているように、一つが加齢による脳機能の低下(老化)であり、もう一つが、キッカケを契機に開始され継続される単調な生活習慣、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものも無いナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に起因した廃用性の機能低下なのです。そこに言う「生活習慣」とは、食生活とは無関係のものであって、第二の人生における脳の使い方としての「生活習慣」のことなのです。アルツハイマー型認知症(このブログ中で何度も指摘していることなのですが、所謂アルツハイマー病とは、発病のメカニズム自体も、症状が発現してくるメカニズムも、症状を発症した後の治療の方法の有無も、更には、発病自体の予防の可能性の有無も全く異なるものなのです)を発病する対象者は、「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の「高齢者」に限られていて、「超高齢化社会」に突入している国だけに特有の社会現象なのです。このことを、一般の皆さんだけでなくて、認知症の専門家とされる人達にも指摘しておきたいのです。『何処かを早く掘れーわんわん』というのを競っているだけではないと思うのですが、立脚している基本の視点(「DSMー4」の規定内容)が重大な誤りを犯していることにも気づかないで居て、誤った場所を、誤った方法で、単に深く掘り下げているだけなのです。「木を見て森を見ず」という研究視点、研究の方法を、そろそろ卒業されてはいかがなものでしょうか。

                    

『アルツハイマー型認知症は、治すことも、予防することも出来ない』と権威ある人達が唱え続けることで、15兆円を超える金額の税金が、効きもしない薬を製造し販売している製薬業界に、末期の段階でアルツハイマー型認知症を見つけて居るだけの医療業界に、回復は愚か症状の進行を抑制することもない単なる介護サービスの提供者でしかない介護業界に流れ続けているのです。我が国の憲法は、我が国を取り巻く国際環境が大幅に変更した状況に在ると考えられる時は、第九条の規定内容を変更することが出来るとして、憲法の条文を変更する為の改憲規定を設けているのです。第九条の改憲論議自体を否定している憲法学者と同じく、認知症の専門家とされる人達は、アルツハイマー型認知症の早期診断による回復及び発病自体の予防の可能性を否定し続けているのです。国の為と言うより権威を守らんとする自己利益からとでもいうのでしょうか。「アルツハイマー型認知症」は早期診断により治せるし、発病自体を予防することが出来るものなのです。住民参加型の「地域予防活動」の全国展開により、上述の不条理な社会状況を我が国から追放したいと考えるのです。皆さん、良いのですか?現状のまま放置しておいて。

本著作物「Bー98」に記載され表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。

 エイジングライフ研究所のHP左の部分をクリックしてください)

 脳機能から見た認知症(具体例をベースとしたもう一つのブログです)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 古希を迎えて (B-97) | トップ | アルツハイマー型認知症の予... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アルツハイマー型認知症の予防が国民的課題」カテゴリの最新記事