認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

アルツハイマー型認知症の発病原因(脳の働きと「症状」との関係) (E-11)

2020-11-01 | アルツハイマー型認知症の予防が国民的課題

(プロローグ)今日のテーマは、「アルツハイマー型認知症」です。我が国では、生まれつき特定の遺伝子に異常がある人だけを対象として、且つ、30歳代から50歳代までの若年層だけを対象として発病する「若年発症」が特徴である「アルツハイマー病」と「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の「高齢者」だけを対象として発病する「老年発症」が特徴である「アルツハイマー型認知症」とを纏めて、「アルツハイマー病」と呼ぶという粗雑な扱いをする学者や医師が多いのですが、両者は、発病のメカニズム自体が異なるうえに、アルツハイマー病が治すことも予防することも出来ないのに対し、『アルツハイマー型認知症』は、早期診断と脳のリハビリにより治すことが出来るし、注意の分配力の機能の出番が多くて前頭葉が活性化する生活習慣(但し、食生活や学歴とかは関係なくて、脳の使い方としての生活習慣であることに留意する)の構築と継続的な実践に因り発病自体を予防することが出来るものであり、全く異なる性質のものであることに注意が必要です。彼等は、アルツハイマー型認知症については無知な人達なのです。アルツハイマー型認知症は、発病の原因が不明であり、一旦発病すると、治すことが出来ないし、発病自体を予防する方法も無いものと考えているのです。「DSM-4」が規定するアルツハイマー型認知症の診断基準を正しいものと考えていて、発病の原因に関する「4つの仮説」(アミロイドベータ説、タウ蛋白説、アセチルコリン説、脳の萎縮説)のうちのどれかを知識として支持している(世界的に通説の地位に在るアミロイドベータ説を支持している学者や医師が多い)だけのレベルの人達なのです。そのうえ、軽度認知障害(「MCI」)の基準が権威ある人(機関)から提示されると、 内容を深く考えることも無く、支持し、信望し、飛びついて、正しい適切な基準であるかのように、説明している人達なのです。権威に飛びついて、自分の権威付けに使っている人達というしかないのです(「DSM-4」及び「MCI」の問題点については、本稿で問題点を具体的に指摘し、説明してあります)。

  

&1 アルツハイマー型認知症に対する想定問答

Q:私たち夫婦には子供がいない上、来年には揃って古希を迎えます。年をとってきて一番恐ろしいのは、認知症のことです。新形コロナ感染回避対策としての「3密の回避」が求められている状況の下で、発病者数の顕著な増加や症状が重症化して行く人の増加が指摘されているようなのです。何時発病するのかと、毎日が心配なのです。そのうえ、認知症の大多数を占める「アルツハイマー型認知症」は、「脳の働き」が衰えることでいろいろな「症状」が出てくる病気と聞いています。正常でない「脳の働き」とはどんなことを言っていて、そのレベルの脳の機能と「症状」との関係はどのようになっているのでしょうか(「想定問答」)。    

A:先ず、脳の機能構造について簡単に概観を述べておきましょう。脳は、大きく4つの機構から成り立っているのです。事故や脳卒中などにより脳が損傷や障害を受けた人をたくさん調べてみると、脳は場所によって働きが異なり(機構ごとに役割が異なり)、「機能の分担」をしていることが分かります。

   

頭のてっぺんの所には、「運動の脳」と呼ばれる領域があります。脳卒中で半身麻痺になる人がいます。「運動の脳」の左の部分が壊れると右半身麻痺が起きて、右の部分が壊れると左半身麻痺が起きることになります。「運動の脳」は身体を動かす働きをしているのです。

脳の後ろの左側の部分には、勉強や仕事等をする上で不可欠な「左脳」と呼ばれる領域があります。左脳が障害を受けると、論理を操れなくなり、言葉が出てこなくなり、計算もできなくなります。「あーしたら、こうなる。こうしたら、あーなる」と言った場合分け(シミュレーション)も出来なくなるのです。「左脳」は、「言葉の脳」、或いは「仕事の脳」とも言われていて、言葉や論理や計算や場合分けといった「デジタルな情報」の処理を担当しているのです。   

脳の後ろの右側の部分には、趣味や遊びや人付きあい等を楽しむ上で不可欠な「右脳」と呼ばれる領域があります。右脳が障害を受けると、色や形や空間或いは時間の経過等の認知ができなくなります。「右脳」は「感性の脳」、或いは「趣味や遊びや人付き合いの脳」とも言われ、色や形や音、感情や感覚、空間や時間の経過といった「アナログな情報」の処理を担当しているのです。

         

額のところには、脳の最高次の機能を担っている「前頭葉」(前頭前野を言うものとする。以下、同じ)と呼ばれる領域があります。「前頭葉」には、状況を判断したり、実行するテーマを発想したり、テーマの実行計画を立てたり、実行の仕方を工夫したり、注意を集中したり、注意を分配したりといったいろいろな働きが詰まっているだけでなくて、もう一つ、脳全体の「司令塔」の役割という大事な働きがあります。「前頭葉」は、運動の脳、左脳、右脳を統括していて、状況の判断のもとに、それぞれが勝手に働かないようコントロールする、脳全体の司令塔の働きをしているのです。

      

世界中の専門家とされる人達から、発病の原因が不明で、一旦発病すると治すことが出来ないとされている『アルツハイマー型認知症』の様々な「症状」は、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベル(「前頭葉」の機能が異常なレベルに機能低下が進行していることを含む脳全体の機能レベル)に厳密にリンクしたもの機能障害が原因で発現してくるものに過ぎないのです。「前頭葉」を含む脳全体の機能が、全般的に正常レベルであれば、認知症の症状は発現してこないのです。意識的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能が異常なレベルであれば、認知症の症状が発現してくるのです(その場合、前頭葉、左脳、右脳、運動の脳の順に異常なレベルに機能低下が進行していくのが、アルツハイマー型認知症の特徴なのです)。即ち、私たち人間だけに特有なものである意識的な世界、私たちが意識的に何かのテーマを発想し、実行に移す世界、言い換えると、「全ての意識的な思索や行為や行動や言動や発言」は、コントロールタワーである「前頭葉」の機能レベルの影響を直接受けるので(正常な機能レベルに在るか、異常な機能レベルであれば、どの程度に異常なのか)、意識的に何かのテーマを発想し、実行に移す世界である『意識的な世界』において、脳全体の司令塔の役割を担っている最高次機能の前頭葉だけが異常なレベルに衰えてきていて、左脳、右脳及び運動の脳が未だ正常なレベルであっても、前頭葉を含む脳全体の機能レベルのアウト・プットである行為や言動等のレベルは正常なレベルのものではなくなり、認知症の症状として発現してくるのです。このことに未だに気づいていない、世界中の専門家達に問題提起しておきたいのです。「前頭葉」の機能レベルだけが異常なレベルに在る段階、私たちの区分で言う「小ボケ」の段階の症状は、認知症としての症状なのです。この段階でアルツハイマー型認知症は発病しているのであり、失語や失認や失行の症状が確認されて初めて発病としている(初期症状であると規定している)「DSM-4」の第二要件の規定内容は、誤りなのです。

意識的な世界では、『前頭葉』が脳全体の司令塔の役割を担っているという機能構造の直接の結果として、「アルツハイマー型認知症」の様々な症状は、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした症状、三段階(小ボケ中ボケ及び大ボケ)に区分される認知症の症状として発現して来るのです。米国精神医学会が策定した「アルツハイマー型認知症」の診断基準としての「DSM-4」の規定内容が正しいと信じ込んでいる認知症の専門家達は、この点に気づいていないのです。未だに、「DSM-4」の「第二要件」が確認を要求している失語失認失行の症状が、初期症状であると誤解した儘なのです。「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルにリンクさせたデータで言うと、失語や失認や失行の症状は、左脳、右脳、運動の脳という三頭の馬が牽引する三頭立ての馬車の御者、脳全体の司令塔の「 前頭葉」の機能が異常なレベルに在って、且つ、馬車を牽引する左脳と右脳の機能が、11の下位項目により構成されていて30点が満点であるMMSEによる判定結果が一桁の得点にしかならないレベル、極めて重度の症状であることについて、専門家である医師達が知らないのです。彼等は、「物忘れの症状」等の記憶障害の症状を外観から観て憶測や推測だけで診断しているのです。肝心かなめの前頭葉の機能レベル(私たちが前頭葉の三本柱の機能と位置付ける意欲、注意の集中力、就中、注意の分配力の機能の機能レベルとの関わり)について、無関心なのです(その重要性に、未だに気づいていないで、「前頭葉」の機能も、「注意の分配力」の機能も備わっていない、マウスを研究材料にして、「仮説」を語っている状況に在るのです。間違った場所を、間違った方法で、単に深く掘り下げているだけなのです)。

食事をしたばかりなのにそのことさえ忘れてしまう(思い出せない)「重度の記憶障害」の症状を呈してくるようになる(これは、「前頭葉」の核心的な構成要素である「注意の分配力」の機能がほとんど機能しなくなる「重度認知症」の段階の症状)はるかに前の段階で、左脳や右脳や運動の脳の働きは正常レベルであっても、「前頭葉」の働きが異常なレベルに機能低下が進行してきた段階で、「アルツハイマー型認知症」は、すでに始まっているのです(これが、本当の意味での発病の初期段階、私たちの区分で言う「小ボケ」の段階なのです)。

「脳の機能が全般的に異常」という要件を「前頭葉の機能が異常」という要件に変更すると共に、その段階で発現する「特有の症状」とリンクさせて判定できる診断基準に変えてやらないと、認知症の最初の段階で「回復させることが容易な」段階である「軽度認知症」(小ボケ)の段階を見落としてしまうことになるのです。この段階と次の段階である「中ボケ」までの段階で発病を見つけて(早期診断)、「脳のリハビリ」を実践すれば、治すことが出来るのです(早期治療)。アルツハイマー型認知症は、廃用性症候群に属する単なる「生活習慣病」なのであり、性質それ自体として治せないものではないのです。専門家達が治すことが出来ないと主張しているのは、彼等が発病を見つけて居る段階が遅すぎるだけ末期の段階である「大ボケ」の段階で見つけて居るから治せないだけなのです。

           

従って、脳の機能がどのレベルにあるのか及びそのレベルであればどのような症状が出てくるのか、言い換えれば「前頭葉を含む脳全体の機能レベル並びにその機能レベルとリンクした特有の症状」を判定基準として、診断することが必要となるのです。大規模の医療機関が良く使用する「CT」や「MRI」や「PET」等の機器では脳の形しか計測できないため、費用が高価なのにも関わらず、「前頭葉」の機能レベルについての精緻な判定はできないのです。唯一つ、可能で有効なのが、「二段階方式」のような費用が極めて安い「神経心理機能テスト」の活用なのです。

その結果、医療機関では、日常の生活面でセルフケアにも支障が出てきて、介護が必要となる段階、末期の段階であり、私たちの区分で言う「大ボケ」の段階で見つけて、単なる『発病のレッテル張り』をしているだけなのです(発病を見つける意味が無い)。「小ボケ」及び「中ボケ」までの段階で発病を見つければ、「脳のリハビリ」の実践に因り治すことが出来るのですが、末期の段階である「大ボケ」の段階にまで症状が進行してしまうと(「前頭葉」を含む脳全体の機能が、【極めて異常なレベル】にまで機能低下が進行してしまうと)、『最早治すことが出来なくなる』ということなのです。

   ※私達「二段階方式」独自の「脳機能データ」の一部を表示しています。 

様々な種類が数有る認知症の内の大多数、90%以上の割合を占めているのが、アルツハイマー型認知症と言うタイプの認知症なのです。ところが、アルツハイマー型認知症については、世界中の専門家(や機関)が主張している内容が、そのほとんど全ての項目の主張内容が、誤り、重大な誤りなのです。「アルツハイマー型認知症」であるかどうかの診断(発病の有無の判定、他の紛らわしい病気との鑑別)や、症状の程度の判定並びに「アルツハイマー型認知症」の原因及び回復可能な早期の段階を見つけるには、「症状と脳の働き具合」との関係を基礎とすることが不可欠になります。世間では、脳の萎縮の度合いと失語や失認や失行の症状等極めて重度の「記憶障害」を含む重い症状から「アルツハイマー型認知症」の発病の有無の診断を行っていて、回復困難末期段階の「重度認知症」(「大ボケ」)の段階で、発病を見つけているだけなのです。もっと軽い段階、本当の意味での早期の段階に注目しさえすれば、重要な様々な対応策をとることが出来るし、更には、症状自体を治すことも出来るのに対し、末期の段階に注目していたのでは、無為無策、発病を見つける意味が無いのです。

※現状の儘では、せっかく見つけても手遅れ、「アルツハイマー型認知症は、原因も分からないし、治らない病気」にされてしまうのです。そのこと自体が誤りであり、それ等よりもっと軽い段階の存在、「脳のリハビリ」(注意の分配力の機能の出番が多いテーマを実践することに因る「前頭葉」の活性化)の実践により治すことが出来る「小ボケ」及び「中ボケ」の段階があることに気づいていないだけなのです。何たる不条理であることか。更なる問題を提起すれば、アルツハイマー型認知症こそが、発病自体を予防することが出来るタイプの認知症なのです。私たちが独自に開発し、実務化した「二段階方式」(の考え方及び手技)は、発病自体の予防というテーマについて、住民参加型の『地域予防活動』という具体的な展開の方法として、国策化による展開を政府に提起していて、様々なデータを提示して、説明もしてきているのですが、『抵抗勢力』が存在しているようなのです。末期の段階で発病を見つけて居るだけの「診断費用」とか、治療の効能は有して居なくて、単なる対症療法薬としての効能しか有していない薬代等の診断に関わる費用を脇においていても、『介護の費用』だけでも、単年度で、10兆円を超える規模になっているようなのです。一般会計の規模と内容だけでなく、特別会計の規模と内容にも注意が必要なのです。その費用の規模(抵抗勢力側から見れば、収入の規模)を維持しようとする岩盤が出来ていても不思議ではないのです。『天文学的な規模』の費用が、税金で賄われている世界が有るのですから。そうした実態への関心と認識、更には、「改革」についての国民の皆さんの理解と後押しが必要なのです。      

&2 軽度認知機能障害(MCI)の概念と基準活用の問題点

最近、「軽度認知障害」(MCI=Mild Cognitive Impairment)という概念が提起され、専門家達の多くから支持されてきていますが、その問題点については、このブログの(N-47)で指摘した通りなのです。物忘れの程度及びMMSEのテスト結果並びに海馬の萎縮の程度等の極めて曖昧で杜撰な要素の評価から、「アルツハイマー型認知症」の前駆的な段階であると判定し、説明している輩が大勢いるのです。アルツハイマー型認知症の症状自体について、末期の段階の症状の、外観から観察しているだけの知識であって、もっと軽い段階の症状の存在、「脳のリハビリ」の実践で治すことが出来る、本当の意味での早期の段階、私たちの区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階の症状について、全くの無知であり乍ら、専門家として語る人達が多いのです。彼らの辞書には、「因果関係」という用語が欠落しているようなのです。

「MCI」(軽度認知障害)という基準とその考え方もまた、「4つの仮説(アミロイドベータ仮説、タウタンパク仮説、脳の萎縮仮説、アセチルコリン仮説)」と同じく、発病の原因と主張する仮説の内容と発病との間の因果関係に関わる客観的な根拠データも存在せず、憶測や推測に基づいた極めて「粗雑な基準」という代物に過ぎないのです。浅はかなことに、アミロイドベータ説を支持しながら、「MCI」を語る人たちが多いのです。アミロイドベータ説を支持していると主張し乍ら、交遊や運動や地中海料理が、発病の予防に効果があると説明するのです。アミロイドベータ説は、「アミロイドベータ」というタンパク質が情報を連絡する神経細胞に沈着することにより生成された老人斑なるものが持つ毒性により、神経細胞の大量死が惹き起こされ、そのことが原因で記憶障害が惹き起こされることに因り、「アルツハイマー型認知症」の症状が発現して来ると主張する仮説なのです。主張内容が正しいことを実証することが出来る根拠となる客観的なデータが未だに提示されていないのです。発病を惹き起こす原因であるとする主張内容と「アルツハイマー型認知症」の発病との間に存在するはずの因果関係について、未だに立証できないでいるのです(Aという原因が存在していなければ、Bという結果が生じることは無い。このことが立証できて初めて、Aという原因とBという結果との間に因果関係が存在しているとされるのです)。意識の機能構造は愚か、前頭葉の機能、就中、注意の分配力の機能についても無知でありながら、いかにも、専門家であるかのような言動をしている輩が多いのです。

アミロイドベータ説は、世界的に通説の地位に在るのです。主張内容が正しいという訳ではないのです。単に、支持する学者や医者が多いというだけのことなのです。その通説に拠り、同じように、アミロイドベータ説を支持していると言いながら、その一方で、交遊や運動を生活習慣に取り入れることに因り、発病の予防が可能であると説明しているのです。

因果関係について、極めて杜撰、世の中の流れに乗っているだけで、無知な人達なのです。

              

&3 アルツハイマー型認知症は、廃用性症候群に属する「生活習慣病」に過ぎない

 「アルツハイマー型認知症」は、廃用症候群に属する老化・廃用型生活習慣病であり、第二の人生における生き方、日々の脳の使い方としての生活習慣が、発病するか/しないか及び症状の重症化が進行するか/しないかを区分ける唯一の要因であることを突きとめ、主張内容を体系化し、実務化し、北海道から九州に跨る452の市町村での指導活動、『アルツハイマー型認知症の早期診断による回復、介護の予防及び発病自体の予防を明確な目的とした住民参加型の地域予防活動』の実践により、主張内容が正しいことを疫学的に実証してきているのは、私たち「二段階方式」だけなのです。世界で唯一、実証してきてもいるのです。

私達の「二段階方式」では、極めて多数に上る「脳の働き具合と段階ごとの特有な症状との関係」のデータの分析から、「アルツハイマー型認知症」の判定、特に回復可能な早期の段階である「軽度認知症」(小ボケ)及び「中等度認知症」(中ボケ)を見つける客観的な基準と手技を持っているのです。保健師さんが一元的に実施し、管理できる手技なのです。

認知症が専門の精神科医は、認知症の患者は脳が全般的に正常に機能しなくなった結果として、「社会生活」に支障が出てくる病気を言うとしながら【社会生活面に支障が出てくるのが「小ボケ」で、「家庭生活」面にも支障が出てくるのが「中ボケ」で、「セルフケア」にも支障が出てきて、介護が必要になるのが「大ボケ」なのですが、そうした区分自体を知らない)、「アルツハイマー型認知症」の症状については、回復困難な末期段階の「重度認知症」(大ボケ)の症状だけを取り上げているのです。「社会生活」に支障が出てくる段階と「セルフケア」に支障が出てくる段階とでは、「前頭葉を含む脳全体の機能レベル」も「症状の程度」も全く異なる(次元が異なると言える程の差がある)のに、そのことにさえ気づいていないのです。「アルツハイマー型認知症」は、「加齢」に起因した「前頭葉」の機能低下という要因が基礎要因として存在しているので、「老年発症」が特徴なのです。テレビ番組で、30代や40代のお笑い芸人たちの「物忘れの症状」を取り上げ、「アルツハイマー型認知症」の発病の危険度を云々する人が名医として紹介されるのには、ただ驚くばかりなのです。

「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズム及び症状が重症化するメカニズムの解明が極めて困難なものとされていて、憶測と推測に基づいただけの仮説、「4つの仮説」が未だに専門家達に支持されているのは、「意識」が関わるタイプの認知症であるからなのです。意識の機能構造は未だに解明されていなくて、人類最大の難問とされている状況に在るからなのです。

未だに、世界中の誰も、私たち二段階方式以外には(kinukoとtadao 以外には)、アルツハイマー型認知症の発病の原因(メカニズム)及び症状の重症化が進行するメカニズム(機序)について、解明できていないのが、現状なのです。4つの仮説とか、MCIが提示されているだけなのです。アミロイドベータ説の(提示者及び支持者)達でさえ、未だに、「マウス」(アルツハイマーマウスを含む)を研究材料にしているのです。「DSM―4」の第一要件が、発病と診断する上で確認を要求している「記憶障害」に起因して症状が発現するとの憶測を信じ込んだ儘なのです。記憶障害に起因して症状が発現して来るのではなくて、「前頭葉」の機能障害、廃用性の機能低下に起因して症状が発現して来ることに気づいていないせいなのです。そもそも「マウス」には、「意識の世界」が存在していないし、「前頭葉」の機能が備わっていないし、「注意の分配力」の機能が備わっていないことに無頓着なのです。何時まで、誤った場所を、誤った方法で、深く掘り下げて行こうとも、結果的には、何も出て来はしないのです。

➡新しい試みが発表されるたびに、いたづらに、世の中を惑わせることになるだけなのです。

&4 アルツハイマー型認知症の症状は、「意識的な世界」で発現してくるもの

意識」については、人類最大の難問とされていて、解明できた人が未だに存在していないという状況に在るのです。その意識が関わっているとは、想像もしていないのです。

私たち「二段階方式」は、その「意識」に注目し、「前頭葉」に注目し、「注意の分配力」の機能に注目して、14689例にも及ぶ「アルツハイマー型認知症」の発病患者の脳機能データを解析することに因り、廃用性症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』【ただし、食生活や学歴は無関係であり、『第二の人生』における「脳の使い方」としての生活習慣であることに留意する)であることを突きとめたのです。主張内容自体が世界で唯一のものであり、北海道から九州に至る452の市町村での『住民参加型の地域予防活動』実践の成果により、主張内容が正しいことを疫学的に実証してきているのも、私たち「二段階方式」だけなのです。

注目されていないのは、カロリンスカ研究所(ノーベル医学生理学賞の判定委員会が組織内に在る)やランセット委員会に論文を提出していないからなのです。論文を提出しさえすれば、反響を呼び、世界的にも高く評価されることになると考えているのです。「C型肝炎」を惹き起こす原因となる「ウイルスの存在」を特定し、発病のメカニズムを解明し、発病との間の因果関係を立証しただけで、ノーベル医学・生理学賞が授与されているのです。発病者数の世界的な規模及び発病後の生活上の支障、更には、末期の段階にまで進んだお年寄りの介護の費用の規模等に鑑み、国策として全国展開されれば、それを超える社会貢献となるはずなのです。早期診断による回復、更には、発病自体の予防について、極めて有効な方策としての実践モデルを世界に提示することが出来るのです。

発病者総数の規模、末期の段階にまで症状が進行したお年寄りの介護の費用の規模等から見ても、アルツハイマー型認知症の発病及び症状の重症化が進行するメカニズム及び機序を解明し、予防活動の展開というテーマの実施についても実務化していることは、遥かに大きな社会貢献の評価となると考えているのです。国策としての展開については、昨年の11月に行われた協議の際に、三段階のステップを踏んだ具体的な展開案を政府に提示済みなのです。コロナ下では展開しづらいので、もう少し先になるのかと考えてもいるのです。

          

第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の「高齢者」(「二段階方式」の考え方に基づいて、「アルツハイマー型認知症」発病の「第一要件」として規定されている)に属する皆さん、「3密の回避」対策は、十分ですか。我が国で、新型コロナ感染回避策として、推奨され、徹底されている『3密の回避』の状況に呼応する形で、実は、

その状況の時間の経過が進行するにつれて、「アルツハイマー型認知症」の発病者が増加してきて(「小ボケ」の出現)、症状の重症化が進行してきている(小ボケ➡中ボケ、中ボケ➡大ボケ)ことについて、この過去のブログ中でも問題を提起し、警鐘を鳴らしてきているのですが、予告通りに、『発病するお年寄りの数が顕著に増加して来て、症状の重症化が進行するお年寄りの数が顕著に増加してきている』事象事実について、施設の運営者や、認知症の専門家とされる人達が騒ぎ出している状況について、アミロイドベータ説の支持者達はどのような説明が出来るというのでしょうか。いい加減に仮説を撤回して欲しいのです。

注)ここで、「4つの仮説」の主張内容が誤りであることの決定的なデータ事象事実としての「脳機能データ」を提示しておきます。「アルツハイマー型認知症」の発病患者と診断されたお年寄り14689例【小ボケ、中ボケ、大ボケの全てを含む】について、二段階方式を実施した結果なのです。「アルツハイマー型認知症」の発病の場合、且つ、その場合に限りMMSEの下位項目について、出来なくなっていく厳密な以下の順番が存在しているのです。早くに出来なくなっていく項目の順番(前頭葉を含む脳全体の機能レベルにとって、項目が難しい順番)は、想起、注意と計算、時の見当識、所の見当識、三段階口頭命令、相貫図の模写、文を書く、記銘、書字命令、復唱、命名となるのです。発病原因について、記憶障害が核心的な要因で症状が発現すると想定する「4つの仮説」では、この順番を説明できないのです。

     MMSE下位項目の項目困難度   

「アルツハイマー型認知症」は、様々な種類が数ある認知症の中で、唯一、「意識」が関わるタイプの認知症であることが特徴なのです。私たち人間だけに特有な世界である意識的な世界、「意識的に何かのテーマを発想し、実行に移す」世界の「要の脳機能」である、『前頭葉』の機能、就中、『注意の分配力』の機能について生じてくる「廃用性の機能低下」という要因とその進行の程度こそが、発病するか/しないかを区分ける唯一の要因、「加重要因」なのです。このことに、世界中の専門家達の誰も、未だに気づいていないのです。

加齢」に起因した機能低下の進行という「基礎要因」の存在に加えて、第二の人生におけるナイナイ尽くしの単調な生活習慣継続(生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない単調な日々の暮らし方)に起因した廃用性の機能低下」という「加重要因」が存在すること、異なる二つの要因が同時に存在することによる相乗効果に因り、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした症状が発現し、症状の重症化が進行して行くのが、「アルツハイマー型認知症」なのです。「4つの仮説」が提起している、アミロイドベータの蓄積も、タウタンパクの蓄積も、脳の萎縮の進行も、アセチルコリンの不足も、「アルツハイマー型認知症」の発病及び症状の重症化の進行とは無関係なのです。「4つの仮説」は、単なる憶測の類に過ぎないのです。

私たち人間だけに特有な世界である意識的な世界、意識的に何かのテーマを発想し、実行に移す世界は、脳の司令塔の「前頭葉」が左脳や右脳や運動の脳と協働しつつ、それらをコントロールして実行されています。私達が提唱している「二段階方式」では、認知症のレベルは、前頭葉を含む脳全体の働き具合(脳の機能レベル)とそれにリンクした特有の症状との関係で厳密に規定されており、「三つの段階」に区分します。区分するレベルは、軽度なレベルから順番に社会生活に支障が出てくる「軽度認知症」(小ボケ)、家庭生活にも支障が出てくる「中等度認知症」(中ボケ)、セルフケアにも支障が出てくる「重度認知症」(大ボケ)となります。回復の可能性から区分すれば、「小ボケ」は回復させることが比較的に容易であり、「中ボケ」は回復させることが未だ可能であり、「大ボケ」は回復させることが最早困難となるのです 。     

上掲の図【小ボケ、中ボケ及び大ボケ】は、「前頭葉」によるコントロールの下で協働しながら働く「脳の働き」の衰え方を、「二段階方式」に基づく「神経心理機能テスト」を使って調べた結果を示しています。「社会生活」が支障なくできていた脳の働きが、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続により老化が加速されることで、正常な老化の域を超えて加速度的に脳の機能の衰えが速まっていくとき、「衰え方の順序がある」のです。「社会生活」に支障が出てきて、「家庭生活」に支障が出てきて、「セルフケア」に支障が出てくる原因である「脳の機能の衰え方に順序がある」こと及び脳の機能の衰えの段階ごとに「特有の症状がある」ことが分かるのです。

脳全体の司令塔の役割をしている『前頭葉』が真っ先に衰えていきます。次いで、「前頭葉」と相互に情報のやり取りをしている左脳と右脳と運動の脳の順番に衰えていくのです。

 さらにもうひとつ重要なことがあります。『前頭葉』の働きが衰えてきて「異常なレベル」になっている人達、言い換えると「アルツハイマー型認知症」の症状を示している人達は、脳の働き具合とそれに対応した特有な症状のレベルから区分すると、軽いほうから「小ボケ」(社会生活に支障)、「中ボケ」(家庭生活にも支障)、「大ボケ」(セルフケアにも支障)の「三つの段階」に区分されるのです。早期の段階の「小ボケ」と「中ボケ」は回復可能なのですが、末期段階の「大ボケ」は回復困難なのです。 

     

&5  何十年もの間続く「第二の人生」の生き方と自助、共助、公助の必要性

 我が国は、『超高齢社会』の先頭をひた走っている状況に在ることをご存知でしょうか。

65歳以上の年齢の「高齢者」が人口全体に占める割合が、「30%に達しようとしている」のです。「高齢化率」が世界で一番高いのです。実態面から言うと、【第二の人生】が、何十年もの間続くということなのです。その『第二の人生』を、身体が持つ限り、脳も持たせて、自分なりに、自分らしく生きていけていれば、言うことは無い、そのことを世界に誇れるのです。実態はどうかと言うと、厚労省の推測値では、アルツハイマー型認知症の発病者総数が、600万人に上るとされているのです。此処で言う発病者とは、実は、末期の段階に在って、セルフケアにも支障が出ていて、日常の生活面での「介護」が不可欠のお年寄りだけの数なのです。私たちの区分で言う、末期の段階である「大ボケ」の段階に在るお年寄りの数だけを言っていることに注意して頂きたいのです。私たちの区分で言う、「小ボケ」及び「中ボケ」の数は含まれていないのです。何故なら、専門家達は、末期の段階のことしか知らなくて(失語や失認や失行の症状が発現して初めて、アルツハイマー型認知症の発病であると誤解しているからなのです)、私たちの区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階のお年寄りのことは見落とされているからなのです。発病者全体で言うと(小ボケ、中ボケ、及び大ボケの全てを含めた数を基礎にして言うと)、「第二の人生」を生きているお年寄り達のうち、身体が持つ一方で、肝心の脳が持っていないお年寄りの数が、極めて多いということなのです。これでは、「第二の人生」が長いことを世界に誇れないのです。

身体が持つ限り脳も持たせて自分らしく第二の人生を生きて初めて、意味があるのです。

)認知症研究の専門家の皆さん、認知症の診断が専門の医師の皆さん、一般の皆さんに警鐘を鳴らしておきたいのです。『アルツハイマー型認知症』を発病することになるか/ならないかの分かり易い基準を、分かり易い言葉で言い表しておきましょう。

 「左脳」が専管の働きをしている分野であり、日々、或いは、週間や月間の達成すべき自分なりの目標が有り、創意工夫シミュレーションすることに因る注意の分配力の機能の出番が極めて多い「仕事」という『テーマ』とは無縁の日々の暮らしとなる『第二の人生』では、ボケーッとした暮らし方を日々継続していると、惚けることになるんです。その特徴を有するタイプのボケこそが、発病の原因が不明とされている『アルツハイマー型認知症』なのです。

「DSM-4」が規定する内容も、「4つの仮説」が主張する内容も、、「MCI」(軽度認知障害)の基準も、全て発病の原因とは無関係のもの、単なる憶測の類に過ぎないのです。By Tad

         

エイジングライフ研究所が提案する、『アルツハイマー型認知症の早期診断による回復、介護の予防及び発病自体の予防を明確な目的とした住民参加型の地域予防活動』は、菅政権が推進しようとしている自助、共助、公助の全ての面に関わる、典型的なモデルケースとなりうるものと考えているのです。加えて、導入先市町村の数が増えるほど、予防教室を展開する地域が増えるほど、発病自体の予防の効果による発病者数の顕著な減少(前頭葉の機能が正常なお年寄りが、正常なままに何年も生き続けることに因る、発病時期の先送り)、早期診断【小ボケ、中ボケの段階での発病の発見】による回復(「脳のリハビリ」実践指導の効果)の結果としてのセルフケアにも支障が出て来て「介護」が不可欠のものとなる末期の段階にまで症状が進行するお年寄り(大ボケ)の数の顕著な減少により、介護保険の費用の増加傾向が抑制され、更には、総額自体が顕著に減少していく効果を生むことになるのです。

予防活動の効果により、お年寄りが発病する時期を「何年も先に先送りできる」ことに因り、お年寄りが活き活きして社会活動できることの経済的な効果が大きいこと、並びに本人及び関わる家族の生活が、発病した場合の本人及び関わる家族の生活とは異次元のものとなることの社会的効果も極めて大きなものとなるのです。

 1.「自助」が要求される  

 『発病自体の予防』を効果的に実現するには、「本人」が、「注意の分配力」の機能の出番が多くて、「前頭葉が活性化する生活習慣」を構築し、継続して実践することが不可欠の条件となるからです。

 その「生活習慣」とは:

(1)論理的な根拠

『アルツハイマー型認知症』というタイプの認知症は、廃用性症候群に属する老化・廃用型の「生活習慣病」に過ぎないのです。

「左脳中心」、仕事偏重だった「第一の人生」とは生き方を変え、左脳の出番が必須となる「仕事」とは無縁となる『第二の人生』では、右脳中心の生き方への転換を図り、周囲の目を気にせず、『自分らしさ』を前面に出せるような生き方をして、毎日の生活の中に、実践の過程や目標達成の結果に『自分なり』の「楽しみ」や「達成感」を感じて、『自分なり』の「喜び」や「生き甲斐」が得られるような『テーマ』を選択し、『自分なり』の「目標」を設定し、『自分自身がイキイキとしている』と感じられる『脳の使い方』としての自分なりの『生活習慣』を打ち立てて、継続して実践することが、必要不可欠の条件となるのです。

)日々が、「仕事」とは無縁の生活となる第二の人生では、自分の置かれている生活状況に対する肯定的でポジティブな捉え方を基本とし、且つ、『自分なり』のという自分の尺度で、物事を評価し、目標を設定し、追求し、努力する生き方が、『脳の健康』を維持する上で、「アルツハイマー型認知症」の発病を予防する上で、極めて重要な要素となるのです。

(2)構築すべき生活習慣の「五箇条」

「趣味や遊びや人付き合いや運動や、地域活動」等を中心とした生活の中に、自分なりの『喜び』や『生き甲斐』が得られるような『目標』の設定と実行、生活上の張りのある『生き方』を見つけて、自分らしい『生活の楽しみ方』をして、何かに挑戦する『意欲』が湧いてきて、『注意の集中力』が長続きして、『注意の分配力』の出番が出来るだけ多くなるような『脳の使い方』としての『生活習慣』を組み立て、構築し、実践することなのです。

①時間が経つのも忘れるような、熱中し、夢中になれる、趣味や遊びの機会を出来るだけ多く持ち;

② 趣味や遊びを通じて、できるだけ多くの人達と交わり;

③ 趣味や遊びや人付き合いや、地域の祭りの復興等の地域活動に、自分なりの生き甲斐や目標や喜びを見つけて;

④精神的な張りと緊張感のある毎日を過ごしながら;

⑤速足の散歩やラジオ体操など、毎日、楽しみながら『運動』するのです。

  2.「共助」が必要となる

 地域住民が活動に参加する「脳のイキイキ教室」を運営するには、『地域ボランティア』の積極的な参加と協力が不可欠のものとなります(ボランティアとして参加し、予防教室の運営に関わる都度の実施テーマの選択や実施方法の創意や工夫、他地域の予防教室との交流の促進、実施テーマの効果の評価等に積極的に参画することに因り、注意の分配力の活用と前頭葉の活性化により、自身の喜びや生き甲斐、ひいては発病の予防につながる)。

 3.「公助」が必要となる(以下の全てに公助が必要となります)

(1) 二段階方式の導入による実践展開

  • 導入費用(二段階方式の使用料)
  • 実務研修会の受講費用
  • 講演会の実施費用(講師派遣費用)
  • 小冊子、万年カレンダー、脳イキイキ手帖等の購入に対する補助金の交付

(2) 介護の費用補助(「介護保険制度」による対応)

 二段階方式の考え方及び手技の活用に基づいた、「アルツハイマー型認知症の早期診断による回復、介護の予防及び発病自体の予防を明確な目的とした住民参加型の地域予防活動」という具体的な対策方法が、北海道から九州に跨る累積452の市町村での予防活動実践の成果として、主張内容が正しいことが疫学的に実証されていて、極めて大きな効果を生み出している我が国では、何等の対策を打たないままに放置していて、認認介護介護離職が放置されていていいわけがないのです。私たちが提案している住民参加型の地域予防活動を全国展開し、地方の地域の隅々にまで浸透させていけば、「認認介護」や「介護離職」が消えていくだけでなくて、単年度ベースで10兆円を超えてきていて、この先さらに増加する一方と予測されている介護地獄を解消させ、「介護関連の費用」の規模と総額とを大幅に減少させ、何らかの理由で末期の段階の症状が発現するまでに前頭葉を含む脳全体の機能が廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行してしまったお年寄りについては、「家族介護」の負担を強いることなく、全員を『介護保険制度』で対応することが出来る社会を実現させることが出来るからなのです。発病自体の予防という政策の実施については、何故か、反対する勢力が存在していて、政府に対して圧力をかけているようなのです。古今東西、『改革』には抵抗がつきもの。『住民参加型の地域予防活動』を、出来るだけ早期に、国策として実現するためには、国民の理解と賛同が不可欠となるのです。

「アルツハイマー型認知症」は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病が本態なのであり、第二の人生における脳の使い方としての「生活習慣」の創意、工夫、改善により、『発病自体を予防することが出来る(一次予防が可能)』のです。一次予防が最も効果的なのです。エイジングライフ研究所が提案しているのは、一次予防を核として、且つ、国策化により実施すべきという提案を行っているのです。先駆けて、実践による効果、成果も示してあるのです。

KinukoとTadaoも二人とも古希を超えた年齢に在るのです。二人だけで運営するエイジングライフ研究所が、かつてのように、市町村との契約を締結して、二人の志だけで実施して行くことは無理なのです。野党もこの問題に関心を持ち、本来の在り方、政策を提言し、協議する政策集団に立ち返ってほしいと願うのです。必用とあれば、国会へ出て行き、いくらでも質問に答えるつもりなのです。

本著作物「E-11」に掲載され、記載され、表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所帰属しています。 

このブログ中の内容の一部を引用する際は、必ず、著作権法の規定に則って引用してくださるようお願いします(特に、医学会に身を置く人達に、お願いします)。 

   エイジングライフ研究所 (ホームページ) 

         & 脳機能からみた認知症(もうひとつのブログ)  


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