認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

精神科医は、回復可能な「軽い段階」を見落としている(A-08)

2012-03-15 | アルツハイマー型認知症の三段階の症状

□ 服を自分で着られなくなり、ズボンを頭から被る;とか

□ 自分の家が分からなくて、徘徊して迷子になる;とか

□ 同居している、家族の顔も分からない;とか

□ お漏らしした服を、平気で着ている;とか

こんな症状が見られるようになると皆さんは、「その人は認知症」だと考えるのではないでしょうか。 

正確に言うと、こんな症状が出ている人は、「認知症の末期段階」の人なのです。

こんな「重度の症状」(末期の症状)が出てくるもっと前の回復可能な「軽い段階」(初期の症状及び中期の症状)があるのを、精神科医が見落としているのです。

回復可能な「軽い段階」が見落とされていて、回復困難な重度の「末期段階」だけに焦点が当てられている結果として、「アルツハイマー型認知症は、原因不明で治らない」という「誤った見解」が世間の常識になってしまっているのです。

 昨日まで正常で、趣味や遊びや人付き合いを楽しんでいたお年寄りが、一夜明けたら「服を自分で着られなかったり」、「自分の家が分からなかったり」、「家族の顔が分からなかったり」は、しないのです。

 認知症の大多数を占めていて、原因も分からないし治らないとされている 「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症は、「何年もかけて、症状が徐々に、段階的に進行していく」(段階的症状を示す)のがもう一つの特徴です。特定の遺伝子の異常が原因で発病する「狭義のアルツハイマー病」とは、進行度合いが全く違うし、発病する原因も全く異なるのです。

精神科医が「初期の症状」と言っているのは、回復困難な末期段階の「重度の症状(大ボケ)」の中の初期の症状(MMSの換算値で14~11点のレベル)のことなのです。だから、せっかく見つけても、治らないのです。

回復可能なもっと軽い段階の「小ボケ」や「中ボケ」の症状(本当の初期症状)については、「認知症のレベルと回復の可能性」に関する脳の機能レベルとリンクしたデータの開示も含めて、次回から、逐次詳細な説明をしていきます。

その前に、(N-05)をもう一度読み返しておいてください。

アルツハイマー型認知症は、「回復容易」な段階、「回復可能」な段階、最後が「回復困難」な段階の「3つの段階」に分かれることが、脳の機能レベルと症状の程度との関係で詳しく説明してあります。

注)本著作物(このブログA-08に記載され表現された内容)に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。

 エイジングライフ研究所のHP(ここをクリックしてください)

 


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