kintyre's Diary 新館

野球(西武ファン)や映画観賞記等を書き綴っています。野球のオフ期には関心の高いニュース等も取り上げています。

映画『フローズン・リバー』を観て

2010-02-08 00:00:00 | 映画・ミュージカル、音楽題材
10-6.フローズン・リバー


■原題:Frozen River


■製作年・国:2008年、アメリカ


■上映時間:97分


■字幕:石田泰子


■鑑賞日:1月30日、シネマライズ(渋谷)


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スタッフ・キャスト(役名)




□監督・脚本:コートニー・ハント


□撮影監督:リード・モラノ


□美術:インバル・ウェインバーグ



◆メリッサ・レオ(レイ)


◆ミスティ・アップハム(ライラ)


◆チャーリー・マクダーモット(T.J.)


◆マーク・ブーン・ジュニア(ジャック・ブルーノ)


◆マイケル・オキーフ(フィナーティ警官)


◆ジェイ・クレイツ(ガイ・ヴェルサイユ)


◆バーニー・リトルウルフ(ジョン・カヌー)


◆ディラン・カルソナ(ジミー)


◆マイケル・スカイ(ビリー・スリー・リヴァース)



【この映画について】


セント・ローレンス川をはさみ、米・ニューヨーク州とカナダにまたがるモホーク族の居留地が舞台。多額の報酬と引き換えに、不法入国者を手助けする白人女性とモホーク族女性の運命を描く。


長編初監督ながら、サンダンス映画祭でグランプリに輝き、アカデミー賞オリジナル脚本賞、主演女優賞にノミネートされた話題作。実話を基にしたこの物語は、現代アメリカが直面する社会問題を背景に、家族のために大胆な行動に出る二人の母親の姿を、力強く描き出している。


本作でオスカーにノミネートされたメリッサ・レオの名演技は、観る者に深い感動をもたらす。サンダンス映画祭で審査委員長を務めたタランティーノ監督が激賞したというのも頷ける力作だ。


(この項、gooより転載しました)


【ストーリー&感想】


カナダとの国境に面するニューヨーク州最北部の町。ここにはモホーク族の居留地がある。


2人の息子を育てながら、1ドルショップで働く白人女性レイ・エディは、新居を買うための金をギャンブル依存症の夫に持ち逃げされる。夫を探しに行ったレイはビンゴ会場の駐車場で、モホーク族の女が夫の車を運転しているのを見つける。


女はライラ・リトルウルフと名乗り、車は拾ったと主張する。彼女は事故で夫を失い、義母に奪われた子供を取り戻したいと願っていた。まとまった金を手に入れるため、凍った川を車で渡り、アジアの不法移民をカナダからアメリカに密入国させる仕事をしていた。そのため車が必要な彼女は、儲けの山分けを条件にレイをパートナーに引き入れる。





成功に味をしめた2人は、クリスマス・イブの夜、再びペアを組む。今回の移民がパキスタンから来た夫婦だと知ったレイは、預かった鞄の中身を爆弾だと思い、道端に捨てる。しかし引き渡し場所に着いた2人は、バッグの中身が夫婦の赤ん坊だと知らされる。慌てて引き返し鞄を取り戻すが、赤ん坊は息をしていなかった。しかし、引き渡し場所へ着くまでに、車内の暖房とライラの体のぬくもりで赤ん坊は息を吹き返す。


赤ん坊の神秘的な生命力に触れたライラは、自分勝手な生き方を反省し、まともな職に就こうとする。一方、子供たちのために新居を諦められないレイはライラを説得し、最後の国境越えをする。しかしその夜、報酬金を巡る発砲騒ぎに巻き込まれ、カナダ、アメリカ両方の警察から追われてしまう。





氷が融けかかった川で立ち往生した2人は、車を脱出して居留地内に逃げ込む。居留地内は治外法権のため、警官は外で待つしかない。モホーク族の部族議会は会議を開き、1人を警察に引き渡し、事態を丸く収めるという結論に達する。レイとライラはどちらが警察に行くか、究極の選択を迫られる。





当初は反目し合っていた二人だったが、どちらも事情は異なるものの夫を失い、子供を抱えているシングル・マザーであることが距離を縮めた。


結局、ライラの提案でレイは逃走してライラが出頭することなったのだが、レイは途中で引き返し、ライラを今度は逆に説得して出頭することになった。その背景にはライラはネイティヴ・アメリカンであり、レイは白人であるという点も見逃せない。ライラは密航の手助けをしているときに、白人のレイの車で移動すれば怪しまれないと再三言う。だが、今回はレイが逆に自分は白人だから刑も数カ月で短くて済むから、という理由で出頭することを決意しライラを納得させて終わる。





シングル・マザー同士の友情、人種を超えた友情がいつの間にか芽生え、ハッピーエンド?の形で終わった。





この映画は無名のコートニー・ハント初の長編映画で、出演俳優陣も全てが他では脇役クラスでしかないのだが、それでもこれだけインパクトの強い作品を生みだしたことでアカデミー賞候補にも挙がるなど評価は高いようだ。


モホーク族の居留地がアメリカとカナダに跨っていることと、居留地では自治権も認められているので、国境を跨いだ密航ビジネスが成り立っているのだろう。友情と共に、そうした社会事情も巧みに取り入れた脚本も見事の一言に尽きる。














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