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第3の気持ち

2010年12月22日 | 格闘技・武道

長谷川穂積は、先日、日本人初の1階級とばしての2階級制覇を成し遂げたWBC世界フェザー級チャンピオン

(カテゴリー/格闘技:「長谷川穂積、2階級制覇!」参照http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/da8cfe19cd65f81a5874e999a9480585

以前いたバンタム級では、国内歴代2位の10連続防衛を成し遂げ”絶対王者”と呼ばれた日本ボクシング界のエースである。

 

持ち味はスピードで、「打たせずに打つ」ボクシングがモットー。

ズバ抜けた反射神経と、高速回転の連打は、1秒間に10発(!)のパンチを繰り出すほど!

そのテクニックは世界でも定評がある。

 

その長谷川が、「第3の気持ち」と呼ぶものがある。

 

「第1の気持ち」とは、相手に向き合った時の気持ち。

 
「第2の気持ち」とは、ピンチになった時の気持ち。
 
 
「第3の気持ち」とは、さらなる極限のピンチ、絶体絶命になった時、無心の状態から湧き起こる気持ちだという。
 
普段は眠っている”心の奥底の強さ”・・といったトコロだろうか。
 
 
 
スピ-ドやテクニックは言うまでもないが、そうした気持ちの強さが、長谷川を強い王者たらしめている。
 
 
 
―しかし、そんな長谷川も、最初から精神的に強かったワケではない。
 
 
元プロボクサーだった父からボクシングの手ほどきを受けはじめた7才の頃、いかに練習をサボるか、逃げ出すかを考えてばかりの子どもだったという。
 
プロテストは、体力がなくて、1度落ちている。
 
デビュー当時は、5戦して3勝2敗・・特に目立った選手ではなかった
 
 
練習不足で体力がない上、気持ちが弱い。
 
相手が強いから、勝たれへんやろな・・と、負けると思って試合をしていた。
 
 
プロ2年目でトレーナーが変わったのが、長谷川にとっての転機となった。
 
当時39歳で、元刑事の山下正人さんは、ボクシング経験ゼロの駆け出しトレーナーだったが、人一倍、勉強熱心で、優しく大きな人間性、熱心な指導に引き込まれ、長谷川のボクシングに対する姿勢も変わっていった。
 
どんなに疲れていても、朝のロードワ-クを欠かさなくなり、持ち前のスピードに、技術とスタミナが加わるコトで、見る見るランキングも上がっていった。
 
 
そして3年後、辰吉を破ったウィラポンに判定勝ち、以来5年間、無敗のまま、王座に君臨し続けてきた。
 
 
―そんな長谷川が、本物の”強さ”とは何か?・・という質問に対し、”強さ”=”優しさ”とは思うんでね・・と答えていたのが印象深かった。
 
 
絶体絶命のピンチに陥った時、発揮される「第3の気持ち」の強さは、心の優しさ、大きさに比例するのかもしれない・・。
 
 
 
「強い”優しさ”をもってる、思いやれる気持ちが強い奴が、強い奴じゃないですかね・・」   by 長谷川穂積
 
 
 
 

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