昨日、WBC世界ミニマム級タイトルマッチが行われ、井岡一翔がオーレドン・シッサマーチャイを破り、プロ7戦目にして王座を獲得した。
この記録は辰吉丈一郎のプロ9戦目、名城信男のプロ8戦目を抜き、日本では史上最短の世界王者の誕生となる。
6戦目で日本王者になったばかりのボクサーの世界タイトル挑戦は、言うまでもなく、異例のコトであるが、アマチュアで105戦というキャリアを誇り、高校6冠の井岡は、40戦無敗という王者に対し、臆するコトなく戦い、2度のダウンを奪って圧勝!
さすが、井岡弘樹の甥!
間違いなく、2級制覇の元世界チャンピオンのDNAを継ぐサラブレッドだ。
序盤はお互いに様子を見る展開だが、サウスポーの王者に対しても、そのキャリアからか、まったく苦手意識などない様子の井岡。
2ラウンドには早速、左フックが王者の顔面をとらえ、ダウンを奪う。
試合を決めたのは5ラウンド、スローでもかすむような、鋭い井岡の左ボディ・ブロー。
王者も意地でパンチを返すが、たまらず、体を”くの字”に折り、ダウン。
悶絶する王者にレフェリーが割って入り、TKO勝ち!
終わってみれば、一方的な試合だった・・。
その血統の良さは言うまでもないが、アマ100戦以上のキャリアは伊達じゃないな・・と思わされた。
これで日本人王者は最多タイの7人に!
完成度の高いボクサー・・と言うには、21歳という若さゆえ、早急すぎるかもしれないが、少なくとも、そのポテンシャルの高さの片鱗は窺い知るコトが出来た。
しかし、実に落ち着いた試合運びだったなぁ・・。
4階級制覇を目標に掲げる新王者が、さらに経験を積み、進化した今後の姿に期待したい。
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