Peace Waveの平和な日々~行く雲、流れる水のように~

気が向いたら、ボチボチ更新しようかと・・。(笑)

見ないで”観る”

2013年08月01日 | 格闘技・武道

自分が師事している武道の師範から稽古中に聞いた話。

 

反射神経を鍛えるために2人が向かいあった状態で立つ。

手を伸ばすと互いの突きは顔面をとらえるほどの距離。

相手の突きに反応して腕でガードする・・それだけの練習だ。

 

攻撃は突きだけなのだから、しごく簡単に思われるが、まあ、向かい合って立つと、突く側、受ける側、なかなかの緊張感!

目で一生懸命に突いてくる瞬間を見極めようとすればするほど、いわゆる”居つく”という状態になり、まったく体が反応できず、身動きが出来なくなるのがわかる。

 

「いつ突きが来るか?」・・と、気を張り詰めて待っているので、肩にも力が入り、力んでしまって、まあ、疲れるのだ・・。

また年齢のせいか、目が悪いせいか、異様に目が疲れて、その緊張状態に耐えられなくなってしまう。

 

たまりかねて

「相手のどこを見ればいいんですか?」

と聞いたトコロ、

 

「見ない」

—と一言。

 

相手の目や手だけに意識を集中していれば、全体が捉えられなくなってしまう。

むしろ目に何も映さないで、ただ全体をぼんやりととらえるようなイメージ。

本来なら、突きが来るか、蹴りが来るか、わからないワケなのだから・・。

 

何かが来た時、それにただ冷静に対処する・・。

反射神経と同時に、そうした”胆”をつくる練習でもあるな・・と理解した。

 

”木を見て森を見ず”の例えのごとく、一部にばかり目を向けていると、全体が見えなくなってしまう。

これは職場や家庭など、日常生活でもよくあるシチュエーションであろう。

 

”見る”のではなく”観る”

 

—なんちゅーと、カッコええのだが、余裕がなくなればなくなるほど、自分の視野がせまくなって、自分のコトしか見れなくなってしまうのを、最近よく感じる。

”忙し”いと”心”を”亡”くし、知らず知らずのうちに、自己中な発想になってしまっているのだ。

 

日々、修行なのだなぁ・・と感じる、今日この頃でした・・。

 


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