観るも八卦のバトルロイヤル

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翼の折れたエンジェルを知ってれば良かったね「阿飛正傳」

2006年09月30日 | 映画・ドラマ
 張國榮、劉徳華、張曼玉、劉嘉玲、張学友、梁朝偉。香港映画界を代表する凄い顔ぶれ。
 阿飛=ごろつきと呼ばれる主人公の張國榮。悪い奴だ。サッカー場の売店で働く蘇麗珍(張曼玉)をくどくあたりはそうとうのもの。でも女としては悪い気はしないよな。張國榮だから許されるけど、そんじょそこらのやつだったら、警察に通報されてるくらいに強引。ほかにダンサーの咪咪(劉嘉玲)とも付き合っちゃってるけど、本気ではない。
 相関図としては超仔(劉徳華)→蘇麗珍(張曼玉)→阿飛(張國榮)。張学友(劇中名のないくらいの役だぜ)→咪咪(劉嘉玲)→阿飛(張國榮)。
 この前置きをしておいて、舞台は一挙にフィリピンへ。阿飛が母を尋ねて三千里の旅に出る。超仔は警官から船員に華麗なる(?)転職をしてフィリピンへ。咪咪は阿飛を追ってフィリピンへ。
 母に拒絶された阿飛はフィリピンでも阿飛のまま生き、自由気ままに見えた阿飛は、実は「母」の記憶・存在によって大きく制限を加えられた「不自由な鳥」として描かれるから「阿飛正傳」=「欲望の翼」なのさ。
 船内の客としてラストのラストにおまけのように梁朝偉登場。ほんのワンカット。これは「赤穂浪士1/47」の解釈人としてクレジットも出なかった渡辺謙的役割。しかし、これだけのシーンでも梁朝偉は存在感があるから凄い。
 しかし、これは次ぎに来るといっても10年も後になるが、「花様年華」「2046」に続くワンシーンだったらしい。

 

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