観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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どうすれば「金枝玉葉」が「君さえいれば」になるのやら

2006年09月29日 | 映画・ドラマ
 ウィン(袁詠儀)は歌手ローズ(劉嘉玲)の大ファン。憧れの、ローズに会うために、その恋人のプロデューサー・作曲家のサム(張國榮)新人男性歌手を発掘するためのオーディションを開くことを知り、同居人兼長馴染みのユーロウ(陳小春)の手を借り男装してオーディションに参加することにするところから物語は始まる。
 袁詠儀が男性としての仕草を陳小春に教えてもらうシーンでは、鉛筆の束を股に入れたり、トップ女優がここまでやるかの熱演。日本なら藤原紀香が股に鉛筆入れて男になるなんて考えられないけど、香港では当たり前。
 で、サムに認められて新人歌手としてのトレーニングが始まるが、互いに引かれ合ってしまう。しかし、ウィンは男。サムは「男を好きになるなんて」と自分を疑ったりするのだが、実生活ではカミングアウトした張國榮が「俺はゲイか」と悩む役をやるなんて、日本だったら○○は決してこんな役は受けないだろう。さすが、張國榮。後には本当にゲイの役までやってたもん。
 コメディタッチの恋愛劇なので、まどろっこしさや、愛をささやいたり、お互いの気持ちを確かめたりするための、長い無駄なシーンがなく、軽やかなテンポで終盤まで笑わせてくれる。
 終盤、サムを追い掛けるために、「走っても間に合わない。そうだ自転車で行こう」とハンドルを握るまねをして香港の街を走り出すウィン。この袁詠儀は凄く可愛くて、何気ないシーンだったが忘れられない一幕となった。こんな気の利いた台詞、実生活で使ってみたい。
 PART2も作られたが、前作には及ばなかったようだ。
 この頃は、マギー・チャンに次ぐ香港の若手女優と言われた袁詠儀だったが、今はすっかりご無沙汰。
 香港女優は5年トップを張り、全ての映画のヒロインを務めて世代交代なのだ。マギーになる道は遠い。

「ビギナー」よりも気になる「ジャパン」

2006年09月29日 | 映画・ドラマ
 いやー、知らなかった。ミムラが一般公募でヒロインに抜擢されただなんて。モデル出身かなんかだと思ってた。美人か否かは微妙だが、存在感ある女優だと思う。それに表情豊かでかわいい。
 さてさて、司法研修所を舞台に、年齢も経歴もバラバラな法律家の卵たちの姿を描いた群像劇なのだが、一から十まで質疑応答方式で、プライベートもそんなもの。嫌だー、こんな生活。
 それに司法研修所って本当にこんななの? 教官が突然暴漢に教われたりして、その暴漢の特徴を覚えているかと質問したり。
 人の気持ちを分かるために堤真一ってば新聞紙にくるまって公園で寝てみたりもしてた。
 ま、ドラマなんだからいいんだけど、我修院達也=わかとあきらの眉毛が気になって仕方なかったのは私だけだろうか?
 司法研修性もドラマの流れも吹っ飛ぶほどのインパクトの我修院。台詞の全てが学芸会よりも学芸会的と言おうか、(もはや上手い下手のレベルではない)力200%入っちゃっています状態が延々と。なんだかすげーことになってる。
 島健忘症(古いなー)から初めて拝見したが、いつの間にか眉毛がくっ付いて、目ん玉繋がりのおまわりみたいになってた。昔、郷ひろみの物まねをしていた頃を知っている人は何人いるだろうか?「ジャパン」よりずっと前だけどね。
 関係ないが、片岡鶴太郎だって長い鉢巻き締めてマッチやってたんだぞ。
 


来年はどうしようか?「ひと夏のパパへ」

2006年09月29日 | 映画・ドラマ
 母子家庭で子供が成人前に保護者が他界したら…。親族っていなかったのかな。ましてやなんで都合良く公正証書が見つかって、父親が分かったのかな。まあ、分からないことにはドラマが始まらないので良しとしよう。
 で、なんで望月まりも(上戸彩)17歳。夏休みだけ父親・桐嶋薪平(北村一樹)と暮らす必要があったのだろう。ひとりぼっちだから引き取ってほしいというなら話しは分かるけど。
 その父親が自称探偵とかで、駄目駄目人間だったからってガッカリしてるけど、通常、この年齢なら、家族を持っている筈。そしたら、産まれたことも知らないッ娘が突然降って湧いたって「俺には娘なんかいない」は当然。父親が独身だっただけでも感謝しなくちゃ。
 溜まり場の「まねき猫」って何屋なのかよく分からない店でまりもはアルバイトさせてもらい、「まねき猫」が舞台になるシーンが多いけど、ダンサー養成を兼ねたダンスショーなんか行っている割には、客がダンスとはほど遠い常連ばっかりなんだよね。
 いい歳ぶっこいてダンサーを夢見る、外古葉修二(小日向文世)。むむむ微妙。
「まねき猫」のマスター(柳沢慎吾)が実は雇われマスターだったり、店の問題が終盤締めるけど、親子の絆はどうなっちゃったのだ。
 それで、夏休みが終わるからと帰って行くまりも。どこに帰るんだ。しかも、まだ高校生。他界した母親は財産を残したのか。
 さらにさらに9月に高校中退したの? 突然看護士の学校(全寮制というあたりが、まりもが1人で暮らすことを視聴者に納得させようとしている)に入学するんだけど、9月新学期って、ここはアメリカか?
 上戸彩が可愛かったからそれだけで納得できればいいんだけど、北村一樹は苦しかっただろうな。空回りっぽい部分もあったし、役作りも難しそう。江波杏子、渡辺いっけいらも出演していたが、誰もが不完全燃焼。
 結局、このドラマは何を言いたかったの?