観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
※無断転載は一切禁止。

妹はさくらか、神田川「妹よ」

2006年09月28日 | 映画・ドラマ
 妹はさくらか、神田川これ分かる?
 林隆三と古谷一行くらいに、和久井映見と鶴田真由の区別がつかないのだけれど、 鶴田真由 は好き。ということで、最初からかなり苦戦を強いられるであろうキャスティングだった。
 高木雅史(唐沢寿明)の妹が瞳(和久井映見)で松井菊雄(岸谷五朗)の妹がゆき子(鶴田真由)。高木家は資産家だけど、松井家は貧乏人という設定。和久井と鶴田、薄幸そうな方が鶴田だからこのキャスティングでいいのだ。
 この頃までは純情路線だった唐沢寿明(これまでかな?)。まさか十数年後には、女装させられてブラジャー姿まで披露(有頂天ホテル)するとはこの時誰も思いもしなかった。岸谷五朗は本来の岸谷五朗の良さが出ていたのは、これと「ブラザース 」ではなかろうか? 最近はシリアス路線(東京タワー)が増えてるんだもん。
 まあ、昔風に言えば家柄の違いとかなんとかで行く手を阻まれながらもシンデレラストーリーを作り上げるといったところ。
 ただのシンデレラストーリーでは視聴者が納得しないためか双方の兄妹がカップルになったり、カップルだけど、本当は好きな人がいたりで、ずるずる10回まで話しを引き延ばしてくれる。
 松井菊雄が男気を出して、それなりにみんなハッピーエンドなんだけど、ラストシーンはまんま「愛と青春の旅立ち」状態。
 雅史を諦め失意のゆき子の職場に雅史が乗り込むのだが、それがアポもとらず悠長に歩いて行くから、みんなの注目を浴びちゃってさ。しかも、ゆき子って事務員の筈なのになぜかその時は倉庫みたいな所にいちゃったりする。
 この会社のセキュリティはどうなっているんだ。部外者の無断入室に警備員は何をしているんだー。
 多分、多くの女子供はこのラストシーンを自分に置き換えちゃったりして、感動するんだろうけど。
 私が思うに脚本家が、子供の頃「愛と青春の旅立ち」を観て、えらく感動してそれを再現したかったがためのシーンと思われる。
 私は松井家の食事のシーンが好き。逆に、お決まりなのだが、貧乏人が金持ちの中に入って行こうと無理して、失笑を買い、辱められるという作りは好まないのだ。今どきいないって、レールを引かれたように失笑を買うような行動に出る田舎者。

こんなムコに来てほしい「ムコ殿」「ムコ殿2003」

2006年09月26日 | 映画・ドラマ
 桜庭裕一郎(長瀬智也)カッコいいわ。こりゃあ、アイドルだわ。ドラマから桜庭のキャラが一人歩きするする。それも納得。いいもん。
 永瀬って相当いけてる。
 プライベートの、ださキャラの永瀬もOK。ちょっとバカっぽい男とか熱い男とか演じさせたら永瀬上手い。
 妻役の竹内結子も酒井法子もどちらも可愛くていいが、個人的にはノリピー編の方が好きかな…。ノリピーの姉役の岸本加世子がいい味出してたし。なんたって五木ひろしと見合いしちゃうんだから「あんな目の細い男嫌」と言いながら。
 多くを語るまでもなく、アットホームドラマながら、目に優しい、永瀬の格好良さも楽しめる、お得な作品。間違いなく元気になれるドラマだ。

ハゲの鏡「ちびまる子ちゃん」

2006年09月26日 | 映画・ドラマ
 誰もが知ってるアニメの実写版だけあって、原作のイメージを壊さない配役に苦心が伺えた。まる子(森迫永依)、おとうさん(高橋克実)、おかあさん(清水ミチコ)、おじいちゃん(モト冬樹)、おねえちゃん(福田麻由子)、おばあちゃん(市毛良枝)のさくら家の面々、かなりいい線いっていた。これなら苦情もありまい。中でも、モト冬樹の潔さ。これぞハゲの鏡(鏡がハゲか)。
 だが、忘れて成らないのが、花輪君役の馬宮輝。時話し方から仕草まで、まんま花輪だった。
 ほかの子役も検討していたが、花輪圧勝。
 みんな物心付いた頃から、日常的にアニメ「ちびまる子ちゃん」で育ってきたことだろう。演技というよりもアニメの物まね的に、役を捉えた、学芸会のような楽しさだった。
 時代も古き良き昭和。
 楽しいドラマの登場だ。

戦国の世を制したのは内館牧子だった。「毛利元就」

2006年09月25日 | 映画・ドラマ
 少年期は森田剛。「悪そうなガキ」ぶり炸裂。森田、眉毛剃らない方がいいのに。今より可愛いぞ。脇毛がないのはジャニーズの伝統だから仕方ない。
 元服後、一気に中村橋之助へとバトンタッチ。「急に温厚」を絵で描いたような人になっちゃった元就。
 その中村橋之助が眉毛が目の倍くらいのぶっとさで、鼻がひょうたんみたいで、「全然駄目」。お口ポカーン(どこかの横綱婦人がよくこう言われてたよね)で「なぜにこの人が主役」状態が続いたが、晩年の元就を演じていたら、「歌舞伎役者の底力」を感じた。「やっぱ上手い」。老け役になったらいい味出していた。晩年なんか、やり過ぎ感もあったけど、なんとなく水戸黄門。橋之助の将来は黄門様だー。宮本信子とのカップルに違和感なし。
 しかし、いつの間にか主役が松坂慶子になっちゃった。杉(松坂)亡き後は岩崎ひろみが準主役的位置につけた。
 「松坂慶子って、こんなに可愛らしかったんだ」。周りがどんどん年を取っても世代交代しても松坂慶子と葉月里緒菜だけは年を取らないのだが、まあいい女ということで大目に見よう。
 しかし、この劇中の杉(松坂)みたいな女性って奔放でちょっと我がままで、思い込みが激しいけど、ここぞという時には力を発し、人の心も良く分かる。こういうのを「いい女」って言うんだろうなと観ていた。
 葉月里緒菜のほかにも、富田靖子、大塚寧々とか若手女優陣も奮戦していたが、松坂慶子さんの圧勝だ。きれいで、可愛い。
 男性陣は、中村橋之助を筆頭に、鼻水、よだれの連続連続。陣内孝則も鼻水演技。あのハンサムさんの代名詞とさえなっていた草刈正雄も鼻水と共に死んでしまった。
 だれもが、唾をパシパシ飛ばし、最初なんか水しぶきかと思ったぞ。鼻水タラリの熱演。そんなに白熱してたんだ撮影現場。は、分かるけど、フィルム止めりゃいいじゃん。
 「ごくせん2」なんか亀梨の鼻水を500万円かけてCGで消したんだって。
 で、当の毛利元就。なんか嫌な奴。腹黒くてずる賢い人だったんだろうな。お腹の中真っ黒でレントゲンが撮れなかっただろうな。しかし、主役は主役。いかに素晴らしい人物に仕立てるか…。脚本の内館牧子さんの手腕あっぱれ。それに、尼子家ってほかのドラマでも悪役にされることが多いけど、今回の「毛利元就」では、どの家もそれなりに抱える問題があったり苦悩があったり、戦国大名の見せる人間臭さや家族とのあり方などが現されていて、「内館女史上手い」を実感させられた。
 戦国の世を制したのは内館牧子だった。
 劇中、ことあるごとに「勝ち、負け」で物事を判断するあたりは私と一緒。
 最終回、これ無い方が良かった。「極楽か地獄か」問答とかさ、死んだ人がお迎えに着ちゃったりとかさ、やはり大河なんだから、ハードボイルドに終わらせてほしかった。
 

恋したいときってこんな感じかも?「恋がしたい 恋がしたい 恋がしたい」

2006年09月22日 | 映画・ドラマ
 単純には渡部篤郎&水野美紀、菅野美穂&所ジョージ。岡江久美子&山田孝之で進んでいく恋模様なんだけど、所ジョージの息子が山田孝之だったり、岡江久美子と山田孝之は自分を偽って電話で恋しちゃうし、しかも岡江久美子の娘が山田孝之好きなんだよね。
 菅野美穂は渡部篤郎好きで本物のストーカーになっちゃうし、水野美紀は及川光博 好きだけど、渡部篤郎は水野美紀好きだし、とややこしい。
 結局みんなハッピーエンドにはなれなかったけど(水野美紀と及川光博はハッピーエンド)それなりに人生を見いだしたってことで一件落着。
 愛じゃなくて、恋だったあたりがタイトルが利いている。
 初めてのデートで「ラーメン博物館」とか行ってたよね確か。このチョイスが菅野美穂&所ジョージの上に暗雲を立ちこめさてたな。今思えば。
 菅野美穂のストーカーシーンは、「堕落天使」のフェイ・ウォンからきてると思うけど、ひやひやどきどきさせられた。気持ちは分かるところがモテない女の悲しさか(私のことだけどさ)。誰でもこんなことsちゃいたい欲求にかられた経験はある筈だ。
 
 

「オーバータイム」冬の東京タワーが効果的だった

2006年09月22日 | 映画・ドラマ
 タイムオーバーが時間切れで、オーバータイムが延長戦。これ観るまでこの意味の違いを考えたこともなかった。
 主題歌の「そのスピードで」the brilliant greenが良かったー。
 ストーリーとしては男女の友情は成立するのかということらしいけど、そんなのどうでもいいや。
 みんなでいっつも鍋をつついてたり、人生ゲームやってたり、加藤晴彦が可愛かったりで、学生ののりみたいで楽しかった。
 これまで、反町って「ワイルドな男ってイメージ」なんだろうなと思ってたけど、江角姉さんを相手にがっぷり組むと、まだまだ男の子。セーター姿が可愛かった。
 江角姉さんの「失礼ぶっこきました」のあやまり方とか。台詞が生きてて江角の絶頂期だった。
 「好きだけど結婚しない」とか分け分かんない別れでも2人(反町と江角)が納得して幸せならいいんだけどさ、それで双方のパートナーに選ばれた椎名桔平と木村佳乃っていったい…。最後まで木村佳乃の存在意味も分からなかったけどね。
 そうそう楓宗一郎(反町隆史)君、やはり報道カメラマンとっしては失格なんじゃない。被写体にコートかけてあげちゃ。
 カメラを構えたら、ファインダー向こうは親兄弟でも被写体。これ業界の掟。
 全編を通して東京タワー使いが洒落ていて、効果的だった。
 で、考えたんだけど、「オーバータイム」ってのは、男と女が心の一番近いところにいること。愛した惚れたの次ぎにくる感情を延長戦=オーバータイムって介錯すればいいのか?
 別れの後に来る別の人生が、前の恋で燃え尽きたので人生の延長戦=オーバータイムって介錯すればいいのか?
 これによってかなり印象変わるよね。
 

「2001年のおとこ運」小気味いいラブコメディ

2006年09月22日 | 映画・ドラマ
 面白かったー。柚木あたる(菅野美穂)、あたるがアルバイトする店の臨時店長
・天羽良之(田辺誠一)、あたるの元カレで親友・相沢カヲル(押尾学)、あたるの妹・さくら(片瀬那奈)、カヲルの憧れの人・真野洋子(山本未来)、さくらの不倫相手・伊倉誠一(吹越満)が恋して、破れて、悩んで、恋して。
 そしてだんだん仲間みたいになっていく。青春ぽくていい。
 何より、菅野美穂。合コン会場に入るや否や「大仏だー」と大仏に抱き着いたり(大仏のある店って一体?)、行動の一つ一つが可愛らしい。
 お父さんが泉谷しげるってのも考えたキャスティングだね。泉谷の得意料理とされていたイワシのつみれナベ。あんまりおいしそうなので、作ってしまったほど。
 ここでも森口瑶子が田辺誠一と昔に訳ありのいい女役で登場。
 しかし、このドラマを通してのいい女は山本未来なのだが、これが私的には微妙なんだけど。だって寛斎と同じ顔じゃん。
 最後もそれなりのハッピーエンドで小気味いい終わり方。これはかなりポイントの高いドラマだった。
 難癖つけるとしたら、あんなに結婚を拒む女(山本未来)を仕事辞めてニューヨークまで追い掛けてるんじゃねーよ押尾学。しかし、なんであんなに結婚を拒むかが意味不明。
 挿入歌がなんで椎名純平か分かんなかったけど、今は分かった。そういうことか。
 

「やまとなでしこ」どうせなら七変化までつけてほしかった

2006年09月22日 | 映画・ドラマ
 大和撫子とは、「日本女性の清らかさ、美しさを讃えて言う語」というのは知っていたが、どうして神野桜子(松嶋菜々子)が?
 類い希なる美貌を持ち、教養もあり、仕事もこなし、一見非の打ち所のない女性。そんな彼女のトラウマは、幼い頃の貧乏生活。その結果彼女は「世の中で一番大切なものはお金である」と悟ったというわけ。これは分かる。
 そして美貌を駆使していかに金持ちをゲットするかに人生を費やしている。
 そこに現れたのが、魚屋の独身男性・中原欧介(堤真一)。思い違いからお付き合いがが始まるが…。ここからがこのドラマ。
 脇役の後輩フライトアテンダントに今をときめく矢田亜希子。そう、矢田ちゃんがいるのに、絶世の美女が松島なんだ。いいのか? それ。
 矢田亜希子って、非の打ちどころのない美しさなのに、なんで脇役ばかりなんだろうってこの頃は思っていたが、やはり! 今や主演女優。
 堤真一の親友の医師に西村雅彦、同じく親友(職業忘れた)に筧利夫。この3人なら堤圧勝といかないところがドラマ所以。
 インターンの若手医師で押尾学が絡んできちゃうから話しはややこしくて面白くなっていく。
 この頃は押尾のピーク期。存在感あったなー。
 で、西村雅彦の妻役で森口瑶子が出てるけど、森口も常にドラマの中では「いい女」キャラで出演し(実際いい女だけど)てるのに主演はれないということは、人気やチャンスなど目に見えないものに左右される不確かな商売というところだろう。
 話し自体は、私の嫌いな、引かれ合っているくせに反発して、歩み寄るかみ見えて、離れてを制限時間いっぱい繰り返す、いわゆる恋愛ドラマの王道。
 それをおもしろおかしくしてくれたのが西村雅彦、筧利夫、押尾学。押尾もいっそ三の線でやっていけばいいのに。
 最後はボストンでハッピーエンド。日本中を虜にした、瀬名と(名前忘れた)誰かの恋愛ドラマと一緒さ。
 そうそうここでも東幹久ってば、婚約までしたのに逃げられてます。
 で、話しは戻るが、最後まで観ても神野桜子(松嶋菜々子)に日本女性の清らかさ、美しさを讃えて言う語」は感じられなかった。
 制作者としては、最後にはお金でない本当の愛に気づいたから素晴らしい。なんだろけどさ。安易なタイトルだと思うぞ。

「甜蜜蜜」バカっぽいけど似合ってた

2006年09月22日 | 映画・ドラマ
 音楽がいいわな。麗君の「甜蜜蜜」と「月亮代表我的心」。(これ私のカラオケの定番でもある)
 黎明が大陸から列車で九龍に着く所からドラマはスタートしているが、この時のいっかにも田舎もん的黎明が初々しい。
 で、同じく大陸から来てはいるがそれを見破られないようにしているマギー・チャンと出会う。そこから始まる10年におよぶ、すれ違いドラマ。基本的にはすれ違いドラマってまどろっこしくって嫌いなのだが、これは違う。
 場面場面の必然性と、再会、再会会…の流れが自然なのだ。それに再会までのそれぞれの人生も実に自然に進行している。
 マクドナルドの店員→英語塾の清掃婦→花屋→海賊版テープの露天商→株の取引→マサージ嬢→ヤクザの妻→実業家→旅行社の添乗員とシーンシーンで生き様を変えて行くマギー・チャン。反して、地道に地固めをしている黎明。
 いわゆるホワイトカラーとはほど遠いところにいる黎明なのだが、これがまた良く似合う。路で麗君を見かけて追い掛けシャツにサインをしてもらってはしゃいだり、ちょっと足りないっぽい雰囲気を演じさせたら黎明ったはまるよね。
 しかし、嫌いになって別れた訳じゃないから互いにパートナーがいようがいまいが出会えばときめいてしまうといった心情を2人共よく現していたと思う。
 さすが香港のトップスター。
 しかし、こんなに偶然出会うもんなの? と疑念をお持ちの方へ。こんな偶然、香港ならあり得るのです。狭い土地に人がひしめき合っているので、ひょんな所で、意外な人にバッタリ度はかなりなもの。
 ラストでは舞台をニューヨークに移して、そう遠くない未来にまた出会うであろうことを暗示させてTHE END。ラストのタイトルバックでは、序章の黎明が大陸から列車で九龍に着く所を別のアングルから撮ったシーンを流している。そして黎明の後ろの席に座っていたのはマギー・チャン。ここから運命が始まったことを、最後に流す憎い演出。
 一生のうちにこんなにも静かで熱い恋ができる人間はいるだろうか?
 恋愛ドラマもすれ違いドラマも惚れたはれたも大の苦手な私が感動した一作。
 役7年前の作品だから、2人共30代。10年分をきっちり演じ分けてました。
 

「アンフェア」何が?

2006年09月21日 | 映画・ドラマ
 マスコミに送りつけた「小説」通りに犯行を繰り返す猟奇殺人犯に、女性刑事(篠原涼子)が立ち向かうミステリー。殺人現場に残された本の栞に書かれた「アンフェアなのは誰か?」とは? 3つの事件が絡み合って最後に黒幕が明かされるのだが、本来推理小説自体読めない私には、イライラの連続。
 そう、わたくし、推理小説も結末から読む主義です。
 まあ、犯人が分かって良かった良かったなのだが、なんでこんな回りくどいことしてるんだろう? 殺すべきパチンコ屋の親爺を最初にやっておけばいいものを…。親爺ってばまたまた助かっちゃったし。
 篠原涼子演じる女刑事・雪平もさ、「私の目の前で殺人は許さない」のはいいけど、刑事なんだから犯人を一発で殺さなくていいじゃん。通常、足や手を撃つように警察学校で習った筈なんだけど。犯人が手にしてるナイフの辺りを狙ったりすれば問題ないじゃん。
 更に更に、人質救出のために犯人撃ってもマスコミってあんなに騒ぐもんなの? だったら大門警部なんか、ヘリコプターの上からライフルで撃ちまくってたけど、あれはいいのか? もっとおおおきな問題だと思うぞ。
 これ、職務上の雪平さんに対する不思議。プライベートでは、なんで犯人とばかり寝ちゃうんだろう?(その時点では犯人って分かってないけど)これが刑事の勘なのか? 軽ーく軽ーく寝ちゃうよね。何も全裸で胡座かいて新聞読む程羞恥心なかったら人間おしまい。それも窓に向かってだよ。これじゃあ、バツイチになる筈だ。
 逆に、ここまで身近な人に裏切られ続けたら、どうなんだろう。これか? だから腹を撃っちゃうんだ。
 ただ、いろんな女優さんが刑事役とかやりながらもアクションシーンが「あんまりだ」状況の中、篠原良子はそこそこ頑張った。
 瑛太、耳でかっ。
 そう言えば最後まで「アンフェア」の意味分かんなかった。
 わたくし、推理とかミステリーとか駄目みたいです。

「共犯者」主人公の15年と出演者の15年が…

2006年09月21日 | 映画・ドラマ
 「わかんね-」。これが感想の全て。
 15年前に殺人を犯し、息をひそめて暮らしてきたOL・美咲(浅野温子)。あと、2カ月で時効という時に謎の男(三上博史)が現れ、第2、第3の殺人が始まる…。
 浅野温子も歳取ったもんだ。子猫みたいなくりくりした可愛らしさが全くない。役柄からか、焼きが回ったのかはほかの作品を観ないと判断できないが。
 浅野温子と言えば「姉御」ってイメージだったけど、これも昨今は篠原涼子に押され気味。
 孤独に生きてる女は自分の中で幸せを作り出しているということか。妄想が現実と重なり合う程孤独ということか。
 そんないけてないOL。若い頃はそれなりにいろいろあっただろうが、年齢と共に居場所がなくなるOL。1人身の女に対する残酷さを浅野温子が演じる時代がくるとは、そしてそれがまた本当にいそうなもてないOlっぽくて。
 一昔前の浅野温子だったら、いくらださい役を演じても「私、浅野温子」的オーラが出ていたのに。
 唯一浅野温子っぽかったのが、最終回の回想シーンで吹越満の車の中での馬鹿笑い。
 で、色気が出てきてからがこれまた痛い。正人(だっけ?)三上博史とファーストネームで呼び合うあたりが聴いててこっぱずかしくなってしまった。
 三上博史、これもまた微妙でなんだかね、といった感じ。
 結局、浅野温子がビリー・ミリ子で、自分の中で三上博史という人格を作り上げ、15年前の殺人を隠すために次々と新たな殺人を犯していっていたらしいのだが(これ、最終回で判明する)、最後の最後まで三上博史は実在するのかしないのか微妙な撮り方なのだ。「正人愛してた」って言って死んで逝くんだけど、立ち会った刑事、追求しろよ。
 これって年寄り子供は観なくていいドラマの作り方。視聴者に優しくない。最後に浅野温子を追っていた刑事が解説すれば良かったのに。
 でもさ、と言うことは、一緒に暮らし始めて、2人分用意していた食事はどうなったんだろうとかさ、三上博史が1人で夕飯作って待ってたりしたじゃん。
 しかも刑事が名指しで正人に会いに来たり、正人が美咲に会いに彼女の会社まで来てるじゃん。これはどうなっちゃったの?
 喫茶店のシーンは、「珈琲、プリンアラモード、ココア、水2つ」を頼んで、ウェイトレスがいぶかしがってたので繋がるけど、受付から確か電話があったよね。あれは誰?
 こういう頭を使う難解なドラマは好きじゃない。

 

「Good Luck!!」どなたさんも勝手に

2006年09月20日 | 映画・ドラマ
 キムタクドラマで、「やっぱ、キムタクってカッコいいんだ」を実感できた「Good Luck!!」。まあ、検事もアイスホッケーの選手もレーサーもメッセンジャーも、堀部安兵衛までみんな同じ人だけど、ここでは忘れよう。
 副操縦士の制服姿の似合うこと似合うこと。「こんなカッコいいパイロットなんかいねーよ」と思っていたのだが、いました。それもJALの副操縦士。個人的にはキムタクよりも「カッコよかった」。その航空機に乗っていた日本人女性はみな「キャー、キャー」状態。あるジャニーズのスターさんも同乗していたのだが、全く顧みられることがないくらいのいけてるパイロットだった。
 しかし、「素敵」と思う以前に、「パイロットで若くて、これだけルックスに恵まれているということは、性癖に問題があるとか、かなり性格が屈折しているとか、目に見えない部分がいかれているに違いない」と思った自分が悲しい。
 話しはそれたが、「Good Luck!!」。フライトアテンダントとに黒木瞳とか内山理名とかいかにもそれっぽい配役を当てているところが憎いね。
 パイロットの堤真一も久しぶりに「いい男」キャラだったし。でも彼って、凄いなで肩だから、「絶対にショルダーバッグが肩にかけられないだろうなー」と制服姿を観ながら思ってしまった。
 最終回でハワイの海岸かなんかで柴崎コウがキムタクの制帽をハスに被って上目遣いのシーンがあったけど、これ見て世間の娘さんは「素敵」とか思っちゃったりするのかな?なんだか、「中学生みてーだ」と急に冷めてしまったわたくし。
 安住紳一郎と竹中直人のパイロットっていうのもお笑い担当部分としてはいけてた。
 ユンソナ、あんた昔はシリアスなラブストーリーとかやってたのに、いいのか?
それに突然、どこかのフライトアテンダントになってるんじゃねーよ。そんなに簡単なことなのか?

「お金がない」のにポジティブなやつはいいやつなのか? 能天気なのか?

2006年09月20日 | 映画・ドラマ
 「お金がない」んだよね。何せよれよれTシャツにトランクスだもん萩原健太郎(織田裕二)。弟2人はランニングにブリーフ。小さな町工場に務めながら弟2人を養っている弱冠25歳だからね。
 メザシの取り合いをしたり、弁当は塩おむすぶだったりと、ほとんどどん底生活なのだが、明るい。ポジティブで観ているこちらまで元気になれるのだ。
 裏技を使って就職した大手保険会社では干される、無視される、足を引っ張られるのいじめもあるのだが、健太郎は気にしない。
 いつの間にかエリートの大沢一郎(東幹久)を巻き込んで、じょじょに会社全体を自分のペースにしてしまう。
 印象深いのが「こちらニコニコモンキー。おでこオクトパスどうぞ」と健太郎から一郎への無線連絡のコードネーム。このネーミングをよく織田裕二承諾したもんだ。いいのか猿裕二。猿裕二って顔が決まるんだよね。どの場面でも表情が生きている。
 芳本美代子が自分に好意を寄せるデブにことある度に「汗臭い」と吐き捨てるところも、うんうん。
 やくざの高利貸し今井雅之、高杉亘のコンビも切れものなんだか、バカなんだかの紙一重。
 こういう立身出世物語は回が進むごとにわくわく度も増しすので大好き。
 しかも主演織田裕二となれば、とにかくストーリーのテンポがいいのだ。台詞だけで告白とかベッドシーンで話しが進まない、ほれたはれたが無いところが気に入っている。
 そりゃあ、ちょっとはあるけどね。
 ここでも挙式の最中に、大沢一郎(東幹久)から神田美智子(財前直見)をうばっちゃうのだけれど(ちょっとした「卒業」だけど、逃げた2人より残された男のことを考えろ)、この頃、東幹久、婚約者しかも、挙式当日に花嫁に逃げられるドラマ3本くらい撮っているのだけれど、いいのだろうか? 東的には?
 主題歌の「OVER THE TROUBLE」も元気が出ます。

そりゃあ、神様は博打はしないでしょう。「神はサイコロをふらない」

2006年09月19日 | 映画・ドラマ
 10年前に消息を絶った旅客機がこつ然と姿を現し、またこつ然と消えるといったややこしいストーリー。主軸は10年前に恋人と親友がを同時にその航空機で失った主人公の黛ヤス子(小林聡美)のとまどいと、10年前の乗客が抱える問題解決といったところだが、とまどうよね。自分だけキッチリ10年歳取っていたら…。しかも、恋人がいきなり10歳若かったら、鏡を見て悲しくなるかも知れないね。
 しかし、この飛行機に乗っていた人ったらそろいもそろって訳あり。
 賢いんだか狂っているんだかの紙一重の教授、大杉漣がいい味出してました。小林聡美との掛け合いが凄くいい。
 自分が死んでるんだか生きてるんだか分からないのに、なぜか能天気な山本太郎(恋人)とともさかりえ(親友)が重くなりがちな話しをコメディタッチに仕上げて、ロマンさえ感じさせてくれた。
 遺族会会長の尾見としのり。小林聡美とのコンビは「転校生」。転校生も年を取りましたね。
 個人的にはこういう話し、好きです。
 でもタイトルの「神はサイコロをふらない」の意味が最後まで分からなかったのだけれど、どなたか教えてくださいな。

仕事人の世界で通用するか!「隠し剣 鬼の爪」

2006年09月18日 | 映画・ドラマ
「たそがれ清兵衛」同様、藤沢周平の原作をもとに山田洋次監督がメガフォンをとった時代劇。なので、「必殺」とか「討ち入り」とか「合戦」なんかを想像してはいけない。時代劇で舞台は幕末でも、遥かなるなんたらかんたら…大地の風を感じるドラマなのだ。
 よって田中邦衛、小林稔侍、緒形拳が脇を固めていても決して血なまぐさくはない。
 あくまでも主軸は「愛に生きる侍と、彼を慕い続ける町娘の身分を超えた切ない恋」なのである。
 くどいようだが、「ご正道」とか「てめーら叩き斬ってやる」なんかを想像してはいけない。
 更にくどいようだが、「隠し剣 鬼の爪」というのが、限られた者だけに伝えられる秘密の必殺剣法だから、しゃっしゃっとマジックみたいに、刀の鍔から小刀を出して、心臓一撃のジミーな剣法でもそれで「なーんだ」と落胆してはいけない。
 あくまでも主軸は「愛に生きる侍と、彼を慕い続ける町娘の身分を超えた切ない恋」なのである。
 永瀬正敏と松たか子が互いに慕い合いながらも、身分の壁を乗り越えられずに、松嫁ぐ→凄く不幸な結婚→お決まりの病→永瀬が救う→若い男女が一緒に住んでいる事でバッシングを受ける→お決まりの別れ→しかし、地位や身分よりも大切なものが何かを悟る。
 江戸時代にもあった純愛ってやつさ。ふーん。
 永瀬の隠し剣の自主トレーニングは笑えたけれど、その一撃で倒れた緒形拳はさすがだー。