観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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「アンフェア」何が?

2006年09月21日 | 映画・ドラマ
 マスコミに送りつけた「小説」通りに犯行を繰り返す猟奇殺人犯に、女性刑事(篠原涼子)が立ち向かうミステリー。殺人現場に残された本の栞に書かれた「アンフェアなのは誰か?」とは? 3つの事件が絡み合って最後に黒幕が明かされるのだが、本来推理小説自体読めない私には、イライラの連続。
 そう、わたくし、推理小説も結末から読む主義です。
 まあ、犯人が分かって良かった良かったなのだが、なんでこんな回りくどいことしてるんだろう? 殺すべきパチンコ屋の親爺を最初にやっておけばいいものを…。親爺ってばまたまた助かっちゃったし。
 篠原涼子演じる女刑事・雪平もさ、「私の目の前で殺人は許さない」のはいいけど、刑事なんだから犯人を一発で殺さなくていいじゃん。通常、足や手を撃つように警察学校で習った筈なんだけど。犯人が手にしてるナイフの辺りを狙ったりすれば問題ないじゃん。
 更に更に、人質救出のために犯人撃ってもマスコミってあんなに騒ぐもんなの? だったら大門警部なんか、ヘリコプターの上からライフルで撃ちまくってたけど、あれはいいのか? もっとおおおきな問題だと思うぞ。
 これ、職務上の雪平さんに対する不思議。プライベートでは、なんで犯人とばかり寝ちゃうんだろう?(その時点では犯人って分かってないけど)これが刑事の勘なのか? 軽ーく軽ーく寝ちゃうよね。何も全裸で胡座かいて新聞読む程羞恥心なかったら人間おしまい。それも窓に向かってだよ。これじゃあ、バツイチになる筈だ。
 逆に、ここまで身近な人に裏切られ続けたら、どうなんだろう。これか? だから腹を撃っちゃうんだ。
 ただ、いろんな女優さんが刑事役とかやりながらもアクションシーンが「あんまりだ」状況の中、篠原良子はそこそこ頑張った。
 瑛太、耳でかっ。
 そう言えば最後まで「アンフェア」の意味分かんなかった。
 わたくし、推理とかミステリーとか駄目みたいです。

「共犯者」主人公の15年と出演者の15年が…

2006年09月21日 | 映画・ドラマ
 「わかんね-」。これが感想の全て。
 15年前に殺人を犯し、息をひそめて暮らしてきたOL・美咲(浅野温子)。あと、2カ月で時効という時に謎の男(三上博史)が現れ、第2、第3の殺人が始まる…。
 浅野温子も歳取ったもんだ。子猫みたいなくりくりした可愛らしさが全くない。役柄からか、焼きが回ったのかはほかの作品を観ないと判断できないが。
 浅野温子と言えば「姉御」ってイメージだったけど、これも昨今は篠原涼子に押され気味。
 孤独に生きてる女は自分の中で幸せを作り出しているということか。妄想が現実と重なり合う程孤独ということか。
 そんないけてないOL。若い頃はそれなりにいろいろあっただろうが、年齢と共に居場所がなくなるOL。1人身の女に対する残酷さを浅野温子が演じる時代がくるとは、そしてそれがまた本当にいそうなもてないOlっぽくて。
 一昔前の浅野温子だったら、いくらださい役を演じても「私、浅野温子」的オーラが出ていたのに。
 唯一浅野温子っぽかったのが、最終回の回想シーンで吹越満の車の中での馬鹿笑い。
 で、色気が出てきてからがこれまた痛い。正人(だっけ?)三上博史とファーストネームで呼び合うあたりが聴いててこっぱずかしくなってしまった。
 三上博史、これもまた微妙でなんだかね、といった感じ。
 結局、浅野温子がビリー・ミリ子で、自分の中で三上博史という人格を作り上げ、15年前の殺人を隠すために次々と新たな殺人を犯していっていたらしいのだが(これ、最終回で判明する)、最後の最後まで三上博史は実在するのかしないのか微妙な撮り方なのだ。「正人愛してた」って言って死んで逝くんだけど、立ち会った刑事、追求しろよ。
 これって年寄り子供は観なくていいドラマの作り方。視聴者に優しくない。最後に浅野温子を追っていた刑事が解説すれば良かったのに。
 でもさ、と言うことは、一緒に暮らし始めて、2人分用意していた食事はどうなったんだろうとかさ、三上博史が1人で夕飯作って待ってたりしたじゃん。
 しかも刑事が名指しで正人に会いに来たり、正人が美咲に会いに彼女の会社まで来てるじゃん。これはどうなっちゃったの?
 喫茶店のシーンは、「珈琲、プリンアラモード、ココア、水2つ」を頼んで、ウェイトレスがいぶかしがってたので繋がるけど、受付から確か電話があったよね。あれは誰?
 こういう頭を使う難解なドラマは好きじゃない。