観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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恋したいときってこんな感じかも?「恋がしたい 恋がしたい 恋がしたい」

2006年09月22日 | 映画・ドラマ
 単純には渡部篤郎&水野美紀、菅野美穂&所ジョージ。岡江久美子&山田孝之で進んでいく恋模様なんだけど、所ジョージの息子が山田孝之だったり、岡江久美子と山田孝之は自分を偽って電話で恋しちゃうし、しかも岡江久美子の娘が山田孝之好きなんだよね。
 菅野美穂は渡部篤郎好きで本物のストーカーになっちゃうし、水野美紀は及川光博 好きだけど、渡部篤郎は水野美紀好きだし、とややこしい。
 結局みんなハッピーエンドにはなれなかったけど(水野美紀と及川光博はハッピーエンド)それなりに人生を見いだしたってことで一件落着。
 愛じゃなくて、恋だったあたりがタイトルが利いている。
 初めてのデートで「ラーメン博物館」とか行ってたよね確か。このチョイスが菅野美穂&所ジョージの上に暗雲を立ちこめさてたな。今思えば。
 菅野美穂のストーカーシーンは、「堕落天使」のフェイ・ウォンからきてると思うけど、ひやひやどきどきさせられた。気持ちは分かるところがモテない女の悲しさか(私のことだけどさ)。誰でもこんなことsちゃいたい欲求にかられた経験はある筈だ。
 
 

「オーバータイム」冬の東京タワーが効果的だった

2006年09月22日 | 映画・ドラマ
 タイムオーバーが時間切れで、オーバータイムが延長戦。これ観るまでこの意味の違いを考えたこともなかった。
 主題歌の「そのスピードで」the brilliant greenが良かったー。
 ストーリーとしては男女の友情は成立するのかということらしいけど、そんなのどうでもいいや。
 みんなでいっつも鍋をつついてたり、人生ゲームやってたり、加藤晴彦が可愛かったりで、学生ののりみたいで楽しかった。
 これまで、反町って「ワイルドな男ってイメージ」なんだろうなと思ってたけど、江角姉さんを相手にがっぷり組むと、まだまだ男の子。セーター姿が可愛かった。
 江角姉さんの「失礼ぶっこきました」のあやまり方とか。台詞が生きてて江角の絶頂期だった。
 「好きだけど結婚しない」とか分け分かんない別れでも2人(反町と江角)が納得して幸せならいいんだけどさ、それで双方のパートナーに選ばれた椎名桔平と木村佳乃っていったい…。最後まで木村佳乃の存在意味も分からなかったけどね。
 そうそう楓宗一郎(反町隆史)君、やはり報道カメラマンとっしては失格なんじゃない。被写体にコートかけてあげちゃ。
 カメラを構えたら、ファインダー向こうは親兄弟でも被写体。これ業界の掟。
 全編を通して東京タワー使いが洒落ていて、効果的だった。
 で、考えたんだけど、「オーバータイム」ってのは、男と女が心の一番近いところにいること。愛した惚れたの次ぎにくる感情を延長戦=オーバータイムって介錯すればいいのか?
 別れの後に来る別の人生が、前の恋で燃え尽きたので人生の延長戦=オーバータイムって介錯すればいいのか?
 これによってかなり印象変わるよね。
 

「2001年のおとこ運」小気味いいラブコメディ

2006年09月22日 | 映画・ドラマ
 面白かったー。柚木あたる(菅野美穂)、あたるがアルバイトする店の臨時店長
・天羽良之(田辺誠一)、あたるの元カレで親友・相沢カヲル(押尾学)、あたるの妹・さくら(片瀬那奈)、カヲルの憧れの人・真野洋子(山本未来)、さくらの不倫相手・伊倉誠一(吹越満)が恋して、破れて、悩んで、恋して。
 そしてだんだん仲間みたいになっていく。青春ぽくていい。
 何より、菅野美穂。合コン会場に入るや否や「大仏だー」と大仏に抱き着いたり(大仏のある店って一体?)、行動の一つ一つが可愛らしい。
 お父さんが泉谷しげるってのも考えたキャスティングだね。泉谷の得意料理とされていたイワシのつみれナベ。あんまりおいしそうなので、作ってしまったほど。
 ここでも森口瑶子が田辺誠一と昔に訳ありのいい女役で登場。
 しかし、このドラマを通してのいい女は山本未来なのだが、これが私的には微妙なんだけど。だって寛斎と同じ顔じゃん。
 最後もそれなりのハッピーエンドで小気味いい終わり方。これはかなりポイントの高いドラマだった。
 難癖つけるとしたら、あんなに結婚を拒む女(山本未来)を仕事辞めてニューヨークまで追い掛けてるんじゃねーよ押尾学。しかし、なんであんなに結婚を拒むかが意味不明。
 挿入歌がなんで椎名純平か分かんなかったけど、今は分かった。そういうことか。
 

「やまとなでしこ」どうせなら七変化までつけてほしかった

2006年09月22日 | 映画・ドラマ
 大和撫子とは、「日本女性の清らかさ、美しさを讃えて言う語」というのは知っていたが、どうして神野桜子(松嶋菜々子)が?
 類い希なる美貌を持ち、教養もあり、仕事もこなし、一見非の打ち所のない女性。そんな彼女のトラウマは、幼い頃の貧乏生活。その結果彼女は「世の中で一番大切なものはお金である」と悟ったというわけ。これは分かる。
 そして美貌を駆使していかに金持ちをゲットするかに人生を費やしている。
 そこに現れたのが、魚屋の独身男性・中原欧介(堤真一)。思い違いからお付き合いがが始まるが…。ここからがこのドラマ。
 脇役の後輩フライトアテンダントに今をときめく矢田亜希子。そう、矢田ちゃんがいるのに、絶世の美女が松島なんだ。いいのか? それ。
 矢田亜希子って、非の打ちどころのない美しさなのに、なんで脇役ばかりなんだろうってこの頃は思っていたが、やはり! 今や主演女優。
 堤真一の親友の医師に西村雅彦、同じく親友(職業忘れた)に筧利夫。この3人なら堤圧勝といかないところがドラマ所以。
 インターンの若手医師で押尾学が絡んできちゃうから話しはややこしくて面白くなっていく。
 この頃は押尾のピーク期。存在感あったなー。
 で、西村雅彦の妻役で森口瑶子が出てるけど、森口も常にドラマの中では「いい女」キャラで出演し(実際いい女だけど)てるのに主演はれないということは、人気やチャンスなど目に見えないものに左右される不確かな商売というところだろう。
 話し自体は、私の嫌いな、引かれ合っているくせに反発して、歩み寄るかみ見えて、離れてを制限時間いっぱい繰り返す、いわゆる恋愛ドラマの王道。
 それをおもしろおかしくしてくれたのが西村雅彦、筧利夫、押尾学。押尾もいっそ三の線でやっていけばいいのに。
 最後はボストンでハッピーエンド。日本中を虜にした、瀬名と(名前忘れた)誰かの恋愛ドラマと一緒さ。
 そうそうここでも東幹久ってば、婚約までしたのに逃げられてます。
 で、話しは戻るが、最後まで観ても神野桜子(松嶋菜々子)に日本女性の清らかさ、美しさを讃えて言う語」は感じられなかった。
 制作者としては、最後にはお金でない本当の愛に気づいたから素晴らしい。なんだろけどさ。安易なタイトルだと思うぞ。

「甜蜜蜜」バカっぽいけど似合ってた

2006年09月22日 | 映画・ドラマ
 音楽がいいわな。麗君の「甜蜜蜜」と「月亮代表我的心」。(これ私のカラオケの定番でもある)
 黎明が大陸から列車で九龍に着く所からドラマはスタートしているが、この時のいっかにも田舎もん的黎明が初々しい。
 で、同じく大陸から来てはいるがそれを見破られないようにしているマギー・チャンと出会う。そこから始まる10年におよぶ、すれ違いドラマ。基本的にはすれ違いドラマってまどろっこしくって嫌いなのだが、これは違う。
 場面場面の必然性と、再会、再会会…の流れが自然なのだ。それに再会までのそれぞれの人生も実に自然に進行している。
 マクドナルドの店員→英語塾の清掃婦→花屋→海賊版テープの露天商→株の取引→マサージ嬢→ヤクザの妻→実業家→旅行社の添乗員とシーンシーンで生き様を変えて行くマギー・チャン。反して、地道に地固めをしている黎明。
 いわゆるホワイトカラーとはほど遠いところにいる黎明なのだが、これがまた良く似合う。路で麗君を見かけて追い掛けシャツにサインをしてもらってはしゃいだり、ちょっと足りないっぽい雰囲気を演じさせたら黎明ったはまるよね。
 しかし、嫌いになって別れた訳じゃないから互いにパートナーがいようがいまいが出会えばときめいてしまうといった心情を2人共よく現していたと思う。
 さすが香港のトップスター。
 しかし、こんなに偶然出会うもんなの? と疑念をお持ちの方へ。こんな偶然、香港ならあり得るのです。狭い土地に人がひしめき合っているので、ひょんな所で、意外な人にバッタリ度はかなりなもの。
 ラストでは舞台をニューヨークに移して、そう遠くない未来にまた出会うであろうことを暗示させてTHE END。ラストのタイトルバックでは、序章の黎明が大陸から列車で九龍に着く所を別のアングルから撮ったシーンを流している。そして黎明の後ろの席に座っていたのはマギー・チャン。ここから運命が始まったことを、最後に流す憎い演出。
 一生のうちにこんなにも静かで熱い恋ができる人間はいるだろうか?
 恋愛ドラマもすれ違いドラマも惚れたはれたも大の苦手な私が感動した一作。
 役7年前の作品だから、2人共30代。10年分をきっちり演じ分けてました。