犬猫と日向ぼっこ

ミックス犬と二匹の猫と一緒に送る毎日の記録と庭の草花の栽培日記。また、旅行先での記録などを綴る。

「患者さま」という言葉だけ…。

2009-12-10 09:01:43 | ひとり言

火曜のA新聞投稿欄に

「専門医の言葉で傷ついた母」という題の

58才主婦の投稿があった。内容は

 

医療の専門制度ができてかかりつけ医と役割分担が進んでいる。

患者は専門医に日常の医療をどこまで報告すべきか、また

専門医は それをどの程度まで把握しようと努めているのか

疑問に思うことがある。 

と、したあと

82才のお母さんが専門性を要する疾患のため

大病院に通院している。

自分が付き添ったとき4時間待って数分間の検査結果報告を受けた。

 

退室前 お母さんが かかりつけ医の処方で飲んでいる咳の薬や

症状を伝え始めた。

すると その専門医は 「専門外だ。別の科へいけ。」と

声を荒げた。

その剣幕に 主婦は涙が出そうになり

お母さんが聞いたわけを話したが、叱責はやまず

来なくていいと言われた。どうにか次の予約は頼んだが

お母さんはもう行きたくないと…。

お母さんの年の、半分くらいの年齢の医師だったそうだ。

 

「患者さま」という こそばゆくなるような言葉も

最近は使われている。

 

8年前 私と娘たちで夫の病状を主治医に聞きに行った時の

大きな病院の大物医師の態度がよみがえった。

 

本人に話したから もう話すことはない。

何が聞きたいのか。

 

椅子にふんぞり返り 足を組み

めんどくさいという風に私たちに話した光景が

よみがえってくる。

 

ひとりで この医師から ひどい告知を受けた夫のことを思うと

悔しかった。

でも、私たちは 見てもらうという立場

都会のように病院がたくさんあるわけでなく

 他にというのも難しかった。

 

今 医師が忙しいということはわかるが この医師にどうして

医師になったのか聞いてみたい。

 

「患者さま」と言ったらいいんじゃない。

 

突然の事態に この主婦はどう対応したらいいか

考えられなかったと思う。

でも この投稿がいろんな病院に届き

「患者さま」という言葉を使う以外の「言葉遣い 気遣い」が

できる病院がふえるといいな…。