装具が直ってしばらく痛みが和らいだと喜んでいた。そんな私に逆襲、それほど痛みが少なくなっていたので意識しないでレッグプレスから降りて床に右足を着けた途端、ビリビリと痛みが走ってその場から動けなくなってしまった。片手をレッグプレスの肩の所を持ったままの姿で。 傍にいた介護士さんがすぐに声を掛けて「大丈夫ですか。」 「少しじっとしていれば治まると思います。」 何とかゆっくりと歩けるようになり自分の席に戻って休むことにした。
「もう歩けますから、大丈夫です。」と言っても介護士さんは私が席に着くまで後ろに付いてきてくれました。少し休んでまた練習を始めてみました。先ほどの痛みは起きない、リハビリを続けよう。
そろそろ階段の昇降の声が掛かりそうなのでその前に洗面所に行っておこう。リハビリ室は広いので洗面所までは片道100歩ぐらい歩く。 行きはよいよい、帰りは? 戻ろうとしたら先ほどより強い痙攣が起き、右足を見るとぶるぶると震えている。 治まるまで壁についている手すりに掴まりしばらくじっとしていた。廊下に人目が無くてよかった。
やっと歩き出して部屋に戻ったところすぐに「神さん、階段をしましょう。」の声で痛いとは言わずに「はい、お願いします。」なんというやせ我慢!
予定どうり4往復をこなして涼しい顔で「ありがとうございます、今日は階段に一度もつっかえないで出来ました。」
気まぐれな私の右足、振り回せられないようにしよう。