対話とモノローグ

        弁証法のゆくえ

ロドスは前座、薔薇が真打ち。

2014-12-23 | 跳ぶのか、踊るのか。
 ヘーゲルは、『法の哲学』の序文で、現実と理性の関係を説明するとき、ギリシア語やラテン語でロドスを取り上げた。しかし、ヘーゲルが強調しているのは、ドイツ語の薔薇である。十字架における薔薇にこそ、現実と理性の関係が過不足なく対応しているのである。ドイツ語で表現していることが大切である。それはルターがギリシア語やラテン語の聖書をドイツ語に翻訳したのと同じようなものといえるのである。

 マルクスがヘーゲルから引き継ぐものがあるとしたら、それはロドスではなく、薔薇なのである。

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