朝、蝶が飛んでいた。ひらひら飛ぶのではなく、どちらかといえば、直線的にすばやく飛んでいるような印象を持った。初めて見る蝶だと思った。カンナの葉に止まった。翅を閉じていた。翅の裏は灰色に見えた。また、少し開いた隙間から翅の表を見ると、橙色が見えた。
昼に庭に出ていると、朝に見た蝶と同じように飛んでいる蝶がいた。追ってみたが見失ってしまった。 今日は天気が良くて、モンシロチョウやモンキチョウも飛んでいる。そちらを追うことにした。追っているとき、カンナの葉に翅を閉じて止まっているチョウがいた。
調べてみると、キタテハ(黄立羽)だった。翅の裏の枯れ葉模様の中央下に白い小さな「く」の模様が特徴だという。この「く」は「C」にも見え、学名のPolygonia c-aureum(金色の"C"の~)の由来になっているという。キタテハの翅の表は黄色の地に黒い斑点で、裏とは全く違う。肉眼や写真では確認できなかったが、黄色なのだろう。
朝、見掛けたのは、裏が灰色、表が橙だったが、このキタテハだったのではないだろうか。少し前にルリタテハ(瑠璃立羽)を見た(10.8)。その時は翅の裏は見えなかった。こんどのタテハは裏しか見えなかった。