対話とモノローグ

        弁証法のゆくえ

「虚対数」は1/n倍角の公式から

2020-10-30 | 指数と対数
 ド・モアブルの公式(馴染みの文字はnだが、後で分枝するのでmを使う)
  
において、cos mz 、sin mzについて解くと、次のようになる。
       (1)
 (1)で、mを無限大数nとおくと、
  
となる。オイラーはこの式を基礎に、「虚指数量が実の弧の正弦と余弦に帰着される様式」(オイラーの公式)を導いた。これはn倍角の公式といってよいだろう。
 これに対して、「虚対数が円弧に帰着される様式」を導くときは、(1)式のmを無限小数、すなわちm=1/nとおいた次の式を基礎にしている。
  
 こちらは1/n倍角の公式といってよいだろう。対数は指数の逆関数だから、自然な設定といえるだろう。