志賀浩二『数の大航海』に次のようにある。
対数は1650年以降は、対数は数学の中では面積と結びついて、解析の領域に属していた。オイラーは対数の算術的な性質を、底という概念によって明らかにするとともに、すでに100年以上も昔のことになったネピアの対数に関する最初の思想を数学の中に甦らせたのである。双曲線の面積(解析)、1/xの不定積分としての対数とネピアの対数(等比数列と等差数列の対応)が結びついたのは、連続複利法(ヤコブ・ベルヌーイ)があったからではないだろうか。その冪表示がオイラーの指数・対数論の核心だったのではないかと思う。