歴声庵

ツイッター纏め投稿では歴史関連(幕末維新史)、ブログの通常投稿では声優さんのラジオ感想がメインのブログです。

12月第4週(後半)の声優ラジオ感想

2008年12月29日 18時47分03秒 | 声優ラジオ関連

『ゆみこ&ゆうなのえふメロらじお』:第26回
パーソナリティー:中島裕美子さん&ねこ天ゆうなさん ゲスト:遠近孝一さん
 アニメ版二期が最終回を迎えたと言う事で、火村役の遠近さんがゲストです。その発言と本人のキャラが、演じる火村と全く違う事からすっかり人気が出た遠近さんですけれども、人気に比例するようにゲスト出演も多いですよね。う~ん後藤さんと遠近さんどちらがゲスト回数が多いのでしょう?
 さて冒頭から「ずっと一緒に生きていたかったよ」の名台詞から出演してくれましたけれども、そう言えば二期で結局この台詞が無かったですよね。う~ん「お前は誰だ」といい、何か二期では火村の名台詞がカットされているのがやはり多い気がするな。
 そんな格好良い登場した遠近さんですけれども、いざ本編が始まれば、いつもの遠近節で大笑いさせて頂きました。特に「えつことふとし」のコーナーでは、ねこ天さんをてんてこまいにさせるなど、本当に楽しかったです。二期も終わり本番組も最終回となるかもしれませんけれども、最終回には是非遠近さんに来てほしいです。個人的には遠近さんと中島さんのコンビで新番組をやってほしいものですが・・・。

『乃木坂美夏の麻衣ふぇあれいでぃお!』:第37回
パーソナリティー:後藤麻衣さん&偽まる氏 
 「キャピキャピしてやるよ」。年内最後の配信となった今回ですけれども、後藤さんによる、このあまりにもインパクトの強い一言が飛び出すなど、今回も楽しい回でした。初っ端の後藤さんの声がいつもと違った気がしたので心配したものの、いざ始まってみたら、相変わらずの偽まる氏との軽妙なトークを聴かせてくれて楽しませて頂きました。その際に偽まる氏が「他所の番組と比べて、うちの番組は潤いが無い」と嘆いたのを聞いて、後藤さんが発したのが前述の名言です。
 正直言って当時の言動から、昔は後藤さんの事を「健気な頑張りやさん」と思っていたので(認識自体は今も変わっていませんが)、前述の発言などを聞くと、すっかり逞しくなったな~と感心してしまう事しきりです(^^)
 ところで、最後の「イチこれ」で偽まる氏が後藤さんの手料理を食べていたのを聞いて、素に羨ましいと思ってしまいました(^^;) 照れ隠しなのか、番組を盛り上げる為なのかは判らないものの、素直に美味しいと言わない偽まる氏の発言は、ファンとしては「勿体無い」と思った次第です。まあファンの心情は、原作者の五十嵐氏が代弁してくれていましたけれどもね。でも男の私から見ても、(演技かもしれないものの)素直でない偽まる氏よりも、素直な五十嵐氏の方が好感が持てました(^^;)

 最後になりますけれども、偽まる氏の語った「公開録音をするメリット」の話は面白かったです。何故回りの音が大きいイベント会場で公開録音をするのが不思議でしたけれども、氏のイベント会場で行う事による宣伝効果の話を聞いて、なるほどなと感心してしまいました。

その他に聴いた番組
『ラジオ 真・恋姫†無双』:第9回
『studio TeaParty』:第128回


ある歴史小説家の死

2008年12月29日 18時38分08秒 | 戊辰戦争・幕末維新史
 会津贔屓で知られる歴史小説家の早乙女貢氏が先日亡くなったと知りました。1980年頃から急速に強まった、戊辰戦争と言えば「会津=被害者(正義)・薩長=加害者(悪)」と言う誤った認識がありますけれども、この認識を作り出すのに貢献した人物の一人でした。ロマンチストな歴史ファンにとって、「正義」「誇り」「武士道」等のキーワードがちりばめられた氏の小説は共感を持たれ、現在も続く会津を被害者とする誤ったイメージを広めた元凶の一人と言えましょう。実際に故宮崎十三八と共に、会津を正義と賛美して、薩長を悪と捏造する前述した80年代後半からの白虎隊ブームを作り出すのに、早乙女氏の果たした役割は大きいと思っています。
 正直私は、会津を正義とする会津の嘘には歯がゆい想いを抱いていたものの、会津の捏造が暴かれるのは私の生きている間には無いだろうなと思っていました。しかし90年代後半頃から、徐々に会津の嘘が暴かれるようになります。まずは会津が被害者との根拠の一つである、戊辰戦争後に会津藩は無理やり斗南に流刑されたと言うのが、会津が自発的に斗南を選んだと言う斗南藩史の内容が広まるようになり、その嘘が暴かれる事になります。更に会津贔屓にとって会津は被害者との主張最大のより所だった、戦後会津藩士の遺体埋葬を明治新政府が禁じたと言う、所謂「遺体埋葬禁止令問題」が、昨年大山格氏により昨年その捏造が暴かれる事になります。不思議な事に、この遺体埋葬問題の捏造が暴かれて半年も経たない内に、会津若松市側から遺体埋葬令が無かったと言う史料を公開するなど、ここ最近になり、急速に会津こそが正義・被害者と言う虚構が崩れつつあります。先ほど自分が生きている間に会津の嘘が暴かれる事はないと思っていたと書きましたけれども、今では会津の虚構はあと十年ももたないだろうと認識を改めるようになっています。
 もっとも早乙女氏は星亮一のように他人に責任転嫁をする事はなかったですし、あくまで小説家としての姿勢を貫いたので、会津の虚構が崩れ去ったとしても宮崎や星ほど非難される事はないでしょう。何より自らが築きあげた会津の虚構が崩れ去るのを見ずに済んだのは、ある意味早乙女氏にとっては幸せだったのかもしれません