歴声庵

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河井継之助~駆け抜けた蒼龍~

2005年12月27日 23時23分17秒 | 雑記
 まあ2時間半のドラマですので、あまり過大な期待はしていませんでしたが、とにかく酷い内容でしたね(汗) 北越戦争が始まる前も河井と坂本竜馬が会っていたり、山田方谷の元を去る際の土下座のエピソードが削られるなど、苦笑してしまう内容でしたが、北越戦争が始まってからは呆れて開いた口が塞がらない愚作でした(汗)
 人によって賛否があるかもしれませんが、私にとって河井の生涯のクライマックスは北越戦争だと思っているのですが、その北越戦争を正味30分で描こうと言うのがそもそも間違いのような・・・。おかげで北越戦争で鬼才をいかんなく発揮した河井の才能が全然伝わりませんでしたね、新政府軍は信濃川を徒歩で渡河していますし、今町攻防戦も説明だけで終わっていますし、八丁沖突破に至っては底なし沼と言うより水溜りを進軍しているようで、全然迫力がありませんでした(涙)
 特に第二次長岡城攻防戦にガトリング砲が使われるのを見た時は、余りの酷さに気を失いそうになりましたよ(まあ確かに第一次長岡城攻防戦後に長岡藩のガトリング砲がどうなったのかは未だにハッキリしていませんが)
 他にも死亡時の描写もあっさりしていましたし、このドラマが何を描きたかったのかさっぱり判りませんでした。これなら素直に「峠」をドラマ化した方が良かったんじゃないですかね、河井大ファンの稲川明雄氏が監修したと言うので、もうちょっとマシな内容かと思っていたのですが、何だかな~。
 正直このドラマを見て河井に興味を持ったり、ファンになる人が居たのかどうか非常に疑問です。