I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

桜 Cherry Blossoms

2006年02月24日 | 植物のお話

        シナミザクラ&ミツバチ(見えるかな?)

今年初の桜の花を見つけましたでもこの桜、確かに桜の花のカタチをしていますが、どこか違う。まず第一に咲く時期が早すぎます。普通この辺りの桜は3月中旬頃から咲き始めるのに、この桜を見つけたのは2月21日。第二におしべがやたらと多くて長い。よく見かけるソメイヨシノとは明らかに違う。
さて、これは何という桜でしょう?

                

調べてみると、どうやらこの木はシナミザクラ(支那実桜)のようです。1877年(明治10年)頃中国より渡ってきたサクラで、実は食用となるようですが、いわゆるサクランボとはまた違います。サクランボの木はセイヨウミザクラ(西洋実桜・別名桜桃)で、ヨーロッパ原産のサクラ。かの有名な佐藤錦はこの種類です。サクラって日本原産だと思っていましたが、実はバラ科サクラ属の落葉樹で、中国・インド・北欧・東欧などにも多く自生しているそうです。種類は20~30種類もあり、日本にもっとも多くの種類があるとか。

ちなみに日本でよく見られるソメイヨシノ(染井吉野)エドヒガンザクラとオオシマザクラとの雑種で、幕末に江戸染井村(現在の東京都豊島区巣鴨や駒込辺り)の植木屋さんが広めた品種だそうです。ソメイヨシノが咲き始めたら写真を撮りに行きたいと思っていますので、このシナミザクラと比べてみてください。

最期にサクランボに関するエピソードを一つ。実は私、公園に植えてある桜の実をサクランボだと思って食べたことがあるんです。そしたらすご~く酸っぱくて食べられたものではありませんでした今回桜のことを調べてみて、サクランボの木の正体が別の品種だということがわかってスッキリ

皆さんも桜の実は食べないように気を付けてくださいね~