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自然の中で見つけたステキなモノ

経ヶ岳登山(長崎県大村市~佐賀県鹿島市)その3

2012年08月03日 | 山のお話

経ヶ岳山頂で見つけたモクセイ科のアオダモらしき花

経ヶ岳の山頂辺りにはいくつかの樹木が小さくて可愛らしい花を咲かせていました 

こちらはスイカズラ科オトコヨウゾメ(男莢蒾)ヨウゾメとは同じスイカズラ科のガマズミのことで、ガマズミのように赤い実をつけるが、その実が食べられないことから頭に「オトコ」が付けられたのだとか。この説でいけばガマズミがオンナヨウゾメということになりますが、そのような名前の植物はないようです

 

経ヶ岳を少し下って、この日のお昼ご飯スポットであるつげ尾へと向かいます。この辺りは結構急なので、足元に十分気をつけながら、少しずつ下って行きます。ロープだけでなく、なんと木のはしごがかけてある場所もありましたよ~。How exciting

 

雷か何かで割れてしまったのか、幹が半分になってしまっている大きな樹木を発見こんなに身が削がれてボロボロなのに、新しい緑がしっかりと芽吹いているのには本当に驚きました。足元にはウマノスズクサ科カンアオイが素朴ながらも存在感のある花を咲かせています。何度見ても不思議な形をした花だなぁ 

12時46分、ようやくつげ尾に到着~待ちに待ったランチタイムです

この日のランチは赤飯おこわとどん兵衛きつねうどん。何度も言いますが、山で食べるカップラーメンは普段の何倍も美味しく感じられるものです まだ経験のない方はぜひ一度お試しを 

なんと天然のキクラゲを発見自然の中にあるキクラゲは初めて見ました~山の知識が豊富な方と一緒に山に登ると、自分一人では気付けない様々な発見があって本当に楽しいし、すごく勉強になります♪

私が最も苦手とするがれ場の下り大小様々な石がゴロゴロしていて、気を抜くと足を取られたりするので、かなり神経を使います この辺りまで来ると足の疲れもピークに達するので、怪我をしないように一歩一歩慎重に下らなくてはいけません

がれ場を下り終えると、足元に薄紫色の可愛らしい花を咲かせているシソ科のオウギカズラ(扇葛)を発見名前は葉の形が扇に似ていることに由来するそうです。なんだかハート形の頭の小さな妖精がふわふわと緑の上を舞っているみたい

こちらはアカネ科のクルマムグラ(車葎)。アカネ科の植物は花が小さくて目立たないものが多く、このクルマムグラも例外ではありません。しかし葉の色が鮮やかな上に、6枚の葉がまるで大きな花びらのように見えるので、花は目立たなくてもひと際目を引きます

こちらはアジサイ科のコガクウツギ(小額空木)。セイヨウアジサイのような豪華さはないけど、素朴で可愛らしい花を咲かせます

 白いオウギカズラも発見しましたよ~ 一ヶ所にたくさん咲いていました

 

左は名前が分からない植物。イチゴ系かなとは思うのですが…。どうかご存知の方は教えてくださいませ!右はこのブログでもお馴染みのオドリコソウ。5月になると一斉に花を咲かせるので、あちこちに群生しているのを見かけます。

天然のウドも発見しました「ウドの大木」なんて慣用句がありますが、ウドは木ではありません。調べてみて分かったのですが、ウドはウコギ科タラノキ属の植物なのだそうです。どうりで天ぷらにした時にタラの芽に似た風味があるわけだ~

最後に見つけたのは斑入りのマムシグサ。斑入りって初めて見たような…花のように見える仏炎苞が黒色のものは怪しげな雰囲気を醸し出しているけれど、緑色は爽やかな雰囲気ですね

15時22分、無事に下山完了~往復約6時間の登山でした。このブログではあまり伝わらなかったかもしれませんが、今回は結構しんどかったです。何と言ってもやはりがれ場の下りが一番しんどい多分歩き方がヘタクソなんでしょうね~でも全員怪我も無く、無事に下山できてよかったです。お天気もよかったし、春の草花達にもたくさん出会えたし、春山登山の醍醐味を十分に味わえた一日でした

疲れた体を癒すため、下山した足でそのまま近くにある平谷温泉 入口ではこれまた妖精のようなユキノシタの花が私達を出迎えてくれました かなりハードなコースだったけど、ゆったりと温泉に浸かりながら、心地よい疲労感と春の花々達に出会えた喜びを感じることができて、とってもhappyなkero-keroなのでした

5月の定例登山がやっとアップできてほっと一息。気がつけばもう8月になってしまいました。6月の定例登山は雲仙の新道の予定だったのですが、私は友人の結婚式とかぶってしまい、参加できませんでしたので、次回は7月28日の多良岳登山をアップしたいと思います。ちなみにオオキツネノカミソリの群生はまだ五分咲き程度だったので、この週末が見頃かも知れません皆さんもよかったら登ってみてくださいね~