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自然の中で見つけたステキなモノ

夏の多良山系登山(佐賀県太良町) その3

2012年08月06日 | 山のお話

六体地蔵菩薩で六体のお地蔵様の気品あるお顔とイワタバコの美しい花を観賞した後は、今回のお昼ご飯スポットである多良権現へ。 

 

時刻はもう12時を回りましたが、多良権現までもうひと登り 大きな岩がゴロゴロと折り重なる登山道をひたすら登っていきます

朝はしっかり晴れていたのに、少しずつ黒雲が立ちこめてきました。雨が降らないといいんだけど… 

緑のトンネルを抜け、多良権現へ一歩一歩近づいて行きます。3時間歩きっぱなしでもうお腹ぺっこぺこ 早く人間になりたーい…じゃなくて、おにぎりが食べたーい 

最後の力を振り絞って、というのは大げさですが、かなり腹ぺこ状態で多良権現(996m)に到着~お昼ご飯を食べた後に記念撮影をしたので、皆さんお腹が満たされてとてもいい表情で写ってくださいました

それにしても山頂はかなり暑かった 雲が出てきてくれたお陰で少しは涼しかったのですが、時折雲の隙間から太陽がのぞくと、肌がジリジリと焼けるように痛かったです 山頂はあまり広くないし、人も多くて木陰にも入れなかったのでなおさらでした。なのでこの時期は広くて木陰もあって涼しい金泉寺でのお昼ご飯をオススメしまーす

さて、お昼ご飯もしっかり食べて、いよいよ山を下ります。帰りしな、いくつかのステキなお花たちを発見しましたので、ご紹介しますね まずこちらの淡い水色の花はユキノシタ科ヤマアジサイ(山紫陽花)。素朴だけど優しい雰囲気の漂う可愛らしいお花です 

こちらはおそらく同じユキノシタ科クサアジサイ(草紫陽花)。最初はヤマアジサイだと思っていたのですが、図鑑で調べてみたところ、クサアジサイの花は白または淡紅紫色だそうなので、こちらはクサアジサイかと。確かによく見ると花の形も葉の形もヤマアジサイとは違いますよね

こちらのちょっと変わった花はユリ科ヤマホトトギス(山杜鵑)。ホトトギスにはいくつか種類があるのですが、このように花びらが強く反り返っているのはヤマホトトギスの特徴なので、簡単に区別がつきます

いろんなお花を観賞しているうちに、階段の下まで下りてきました 1月に登った時はこの階段を往復したのですが、今回は六体地蔵経由で多良権現、そして階段を下るというコースを辿りました。やはり行きと帰りは違う道を歩いた方が景色が変わっておもしろいですね

帰りもたくさんのオオキツネノカミソリのお花たちが私たちを見送ってくれましたよ~ 緑の森に彩りを添えるオレンジ色の花々。山の中でこんなにたくさんのお花に出会うこともなかなかないので、今回の登山はこれまでの登山の中でもより印象深いものとなりました

この葉っぱ、何だかわかりますか?実はこれ、猫ちゃんが大好きなマタタビの葉っぱなんですって マタタビってこんな山の中にあるんですね~。全然知りませんでした このブログではまだご紹介していませんが、6月の末に我が家にやってきた猫のさくらちゃんへのお土産にちょっとだけ頂いちゃいました 残念ながら、まだ仔猫のさくらちゃんにはほとんど効果ありませんでしたけどね

こちらはウバユリ(姥百合)の花。確かこのブログで一番最初に紹介した花だったような。下の写真のように、つぼみの時は上を向いていますが、花が咲くと水平方向を向くのだそうです。つぼみの時と花が咲いた時の印象が違って、つぼみの方を見た時はウバユリだと分かりませんでした

こちらの色鮮やかな花はヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)の花。その名前から日本原産の植物かと思いきや、南アフリカ原産の帰化植物なのだとか。別名をモントブレチア(←フランス人のブレットさんに由来)、またはクロコスミア(←ギリシャ語で「サフランの香り」という意味)と言うそうです。

15時13分、八丁谷登山口に到着~今回は正味約6時間の登山でした。久住以来の大人数のパーティーだったため、いつもより若干時間がかかってしまいましたが、みんなでワイワイ歩く登山もなかなか楽しかったです 今回初参加だった皆さんもぜひまたご参加くださいね 隊長共々お待ちしておりまーす

次回のT小登山隊の定例登山は佐賀県の天山。その前にこの週末に今年5月に開通したばかりの雲仙の新道を歩いてきましたので、先にそちらをアップしたいと思います。思った以上に楽しいコースだったので、どうぞご期待くださいませ

夏の多良山系登山(完)