西の風穴と北の風穴を過ぎ、有明海のパノラマを一望した後は、平成新山を間近に望む立岩の峰を目指します
ちょっと変わったお花を発見子どもの頃によく遊んだモールを組み合わせて作ったようなこの白い花。名前が分からなかったのですが、家に帰って調べてみたところ、どうやらユキノシタ科のアカショウマ(赤升麻)のようです。花が白いのに赤升麻と言われる由縁は、漢方の升麻に外観が似ていて、葉柄や根茎の一部が赤みを帯びているからなのだとか。この写真では赤い部分が見当たらないので、名前を覚えるのが難しそうです
この新道は、普賢岳が噴火してから20年間立ち入り禁止になっていた場所。そのため自然がほぼありのままの状態で残っていて、登山道にある岩にきれいに苔が生していたりします。さて、立岩の峰までもうひと登り!
足場が悪いので、しばらく下ばかり見ながら歩いていたのですが、ふと顔を上げるとすぐ目の前に平成新山の姿が まだ岩だらけで、「山」というよりはむしろ「噴火の跡」という感じの平成新山ですが、近くで見ると少しずつ緑が増えていることが分かります。あと100年もすれば全体が緑に覆われた「山」になるのかな~?
鬼神谷から35分ほどで平成新山を望む立岩の峰に到着~これまで何度も雲仙に登ったけど、当然のことながらこんなに平成新山に近づいたのは初めて 火山ガス等の影響で、これまで一番近くても普賢岳の頂上までしか行けなかったのですが、すぐ目の前で立つことができるなんて、まさに感動ものです 地球は生きていて、その営みによって新しい山が誕生する。人間だったら20歳になると成人と呼ばれるけど、地球の歴史からすればこの平成新山はまだ産声をあげたばかりの赤ちゃんみたいなもの。これからも少しずつ変化し続ける平成新山の姿を見守っていきたいものです
この辺りは20年前の噴火の時どうなっていたんだろう?詳しいことは分かりませんが、火山ガスの影響で植物達が随分枯れてしまったのかも知れませんね
向こうに見えるのは立岩の峰の展望所。今回は時間がなかったので、展望台はスキップしました
ここから50mほど歩くと霧氷沢という所に出るようですが、今回はこちらもスキップ。そのまま普賢岳山頂を目指します。
立岩の峰からおよそ20分ほどで普賢岳山頂に到着~ 意外と早かったなぁ~。頂上の向こうに見えるのが平成新山。この普賢岳からの景色はもう何度も見てきたけど、立岩の峰から見る平成新山の景色は、全く違う山を見るようでした
今回初めて辿った新登山道は、雲仙の新たな一面を見ることができてとってもおもしろいコースでした。今までとは全く雰囲気が違って、野生に近い雲仙の姿を見ることができますので、興味を持たれた方はぜひ登ってみてください。kero-keroが自信を持ってオススメしまーす