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天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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棋力と学力は関係ない・・・?

2022-07-10 21:00:00 | 囲碁

「週刊碁」の連載まんが「ゆるみちゃん(女子中学生囲碁部員)」。

今週号はゆるみちゃん(16級)が、初段部員の期末試験(84位)より上位(25位)となり、「どうやら棋力と学力は関係ないようね」と満足気に・・・。
更に八段の部員に成績を聞いたところ「1位ですが・・・?」というオチ・・・。

こども囲碁教室の指導をしていると、全体的に「学力優秀な生徒が多い」と聞きます。
ただ、一般論で正比例と言い切るには無理があるようです。



プロ棋士で多くのタイトルを獲得した依田九段は、少年時代の成績「オール1」、有名な話ですね。

中国、韓国では「囲碁が優秀な生徒を育てる」ということで、囲碁教室は盛況のようです。
日本も中韓に負けないよう囲碁に親しむ環境が必要かと・・・。

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1年前の記事(2021-07-10):失敗しない羽根直樹先生

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プロ棋士・四字熟語/㊸大西竜平、㊹張小治

2022-07-08 21:00:00 | プロ棋士

「週刊碁」に連載の四字熟語、「つるりん(鶴山淳志八段、林漢傑八段)式観る碁のすすめ」

㊸奇想天外/大西竜平七段
★奇想天外(きそう・てんがい):普通では思いもよらない奇抜なこと。

りん:ちょっと浮世離れしてるんだよね。竜平くんの言うことは何か深そうなんだけど、実際どこがどう深いのかよくわからない。
つる:感性が独特。なんか竜平くんからは宇宙を感じる。武宮先生みたいな模様の碁ってわけじゃないんだけど。
りん:わかる。それでいて半目王子(大西七段は半目勝負の確率がとても高いです)でしょ。そこもナゾ。天才。
つる:説明が難しすぎるよ。何も伝えられてない気がする。
りん:竜平くんの魅力を伝えるには我々も宇宙からインスピレーションを得ないとだめか。

㊹一家相伝/張張小治初段
★一家相伝(いっか・そうでん):一つの家に代々伝わってきたこと。特に、芸事や学問、武術などで代々伝えられる奥義、教えなど。

つる:囲碁ってけっこう親子棋士って多いよね。
りん:張一族のことですね。
つる:木谷實九段 → 小林禮子七段 → 小林泉美七段 → 張心澄&心治初段って四代続いてるんだよ。
りん:それに、禮子先生の旦那さんは小林光一名誉碁聖で、泉美さんの旦那さんは張栩九段だもんね。何か代々伝わるものがあるのかな。
つる:囲碁への愛ですよ・・・。
    (週刊碁より抜粋)

    ○ ● ○

「つるりん」の大西竜平七段は「つかみどころない棋士」ということでしょうか。芝野虎丸九段もそんな雰囲気がありますね。
勝負師の時代は終わったか・・・。

張一族の棋士ファミリー、奇跡ですね。
相伝の秘訣は「囲碁への愛」もあるけど、「使命感」が第一かと・・・。

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1年前の記事(2021-07-08):「爛柯の宴」/週刊碁・囲碁小説

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プロ棋士・四字熟語/㊶仲邑菫、㊷河野臨

2022-07-06 21:00:00 | プロ棋士

「週刊碁」に連載の四字熟語、「つるりん(鶴山淳志八段、林漢傑八段)式観る碁のすすめ」

㊶飛竜乗雲/仲邑菫二段
★飛竜乗雲(ひりゅう・じょううん):時代の流れに乗って、英雄や賢者が才能を発揮すること。

つる:成長スピードがとにかくすごい。
りん:入段からたった3年でこんなに強くなるなんて・・・。
つる:あと、対局の時に見せる目の鋭さね。
りん:京都の有名なお寺の天井に描いてある竜の絵。菫ちゃんを見るとその絵を思い出すんだよね。
つる:たぶん妙心寺の雲龍図だね。たしかに、ちょっと重なるかも?

㊷一意専心/河野臨九段
★一意専心(いちい・せんしん):わき目もふらず心を一つのことだけに注ぐこと。

つる:部長(河野臨九段)を見ていると「碁って楽しいな、素晴らしいな」って思える。
りん:それはある。部長と検討するの、すごく楽しいもん。純粋な探求心で臨んでって感じ?
つる:「純粋な探求心」はすごく分かる。
りん:碁をやって碁をやって息抜きに碁をやる、みたいな人だよね。
    (週刊碁より抜粋)

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仲邑菫二段(13)は現在(7/1)勝星ランキング3位(23勝12敗)、囲碁界の超新星として売り出し中です。将棋の藤井聡太さんに負けず注目してほしいですね。

河野臨九段(41)は小林光一名誉棋聖門下。師匠の生真面目な性格は似ているようですが、人から好かれる点では上かも・・・。

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1年前の記事(2021-07-06):第46期碁聖戦第1局/井山先勝!

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第47期碁聖戦第1局/井山、地元で先勝

2022-07-04 21:00:00 | プロ棋戦

連覇を目指す井山裕太碁聖に一力遼棋聖が挑戦する 第47期碁聖戦五番勝負第1局が6月24(金)に大阪府大阪市 「日本棋院関西総本部」で打たれ、井山裕太碁聖の中押し勝ちとなった。次局は7月16日(土)金沢市の「北國新聞会館」にて行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「井山快勝、AI上回る妙手」 「一力、苦戦続く夏の陣」
   (週刊碁見出しより抜粋)

     ○ ● ○

初戦を制した井山碁聖、本因坊戦(一力に4-0で勝利)の勢いは衰えず快勝でした。
敗れた一力棋聖、勝負手も不発に・・・。

10年以上囲碁界のトップを走る井山四冠(名人、本因坊、王座、碁聖)。本局ではAIの予想にない妙手が出現、周りを驚かせました。
この溢れる才気はどこから・・・?

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1年前の記事(2021-07-04):第76期本因坊戦七番勝負第6局/文裕連勝、最終第7局へ

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朝日新聞/(語る 人生の贈りもの)小林光一

2022-07-02 21:00:00 | プロ棋士

朝日新聞に6/14から連載された「(語る 人生の贈りもの)囲碁棋士・小林光一」が、7/1に14回で終わりました。

◆第1回と最終回のトピックス
 ◎第1回「3時起床、AIで研究に拍車」
《9月で70歳になる現役棋士は、未明に起きてパソコンを起動し、現代最前線の棋譜を呼びだして研究する。昭和から平成にかけて、囲碁界の頂点を極めた大名人。情熱は衰えを見せない》
 
 ◎第14回親子4代、つながる棋士道
《囲碁界は小林・趙の時代から次の時代に移る。2003年、23歳の張栩(ちょうう)九段が本因坊を獲得。翌年、小林さんの長女、泉美さん(七段)と結婚した》
終わりの章:僕もいい年になったけど、やれる限りやりますよ。碁はほんと、面白いんだ。
    (朝日新聞より抜粋)

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囲碁棋士・小林光一(名誉棋聖・名誉名人・名誉碁聖)の記事は新聞・雑誌・書籍などで読んでおり、それほど新鮮味はなかったのですが、初回の「3時起床、AIで研究に拍車」は驚きですね。

光一さんより少し上のザル碁党ですが、あの気力をマネできるご同輩は稀ではないかと思います。
最後の「碁はほんと、面白いんだ」、この一言が大棋士と呼ばれる所以か・・・。

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1年前の記事(2021-07-02):囲碁書籍/初段の常識・石の強弱で打つ場所を決めろ

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