天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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反則行為について

2021-05-11 21:00:00 | 囲碁

第47期名人戦予選Cの反則行為について
2021年4月8日に日本棋院東京本院で行われた第47期名人戦予選C(河野征夫五段―尚司和子三段)で尚司三段が着手後、着手した石を一路ずらす行為を行いました。この行為を、日本棋院は重く受け止め、尚司三段に対し、口頭にて厳重注意をいたしました。
   (日本棋院HPより抜粋)

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プロ棋士の反則行為ということですが、ホームページや週刊碁で公表というのは厳し過ぎる感じがしましたね。
これまでも反則負けは何例かあったと思いますが、どうでしょう・・・。

NHK囲碁フォーカスや月刊・囲碁講座で、上野愛咲美四段がプロ試験で2手打ちで反則負けしたエピソードを語っています。
こちらは公式戦でないのか、笑い話になっていましたね。

先日、群馬県の「朝日アマ囲碁名人戦・予選」でも反則負けがありました。こちらも着手した後、石をずらしたようです。
違反したのはいつもベスト10に入るベテランですが、「一時停止の交通違反」程度の感覚だったのか・・・。

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1年前の記事(2020-05-11):クリント・イーストウッド

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仲邑菫二段、最年少で棋聖戦Cリーグ入り

2021-05-09 21:00:00 | プロ棋戦

囲碁の国内最年少棋士、仲邑菫二段(12)は5月6日、大阪市の日本棋院関西総本部で行われた第46期棋聖戦予選トーナメント決勝で、鳥井裕太三段(27)に先番5目半勝ちし、12歳2か月の最年少記録で棋聖戦Cリーグ入りを決めた。
棋聖戦は国内の全棋士約480人が参加できる棋戦で、上からS(6人)、A(8人)、B(16人)、C(32人)の4リーグ制。Cリーグで優勝すれば井山裕太棋聖(31)への挑戦権を争うトーナメントに進出する。
   (読売オンラインより抜粋)

「菫 絶好調、11連勝 勝ち星単独1位」
   (週刊碁見出しより)

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今週の週刊碁、トップページは碁聖戦挑戦者決定戦で井山三冠が伊田八段を破り、一力碁聖への挑戦を決めた記事でした。
ただ囲碁ファンとしては、最終面の仲邑菫二段の棋聖戦Cリーグ入りの方が関心が高かったように思います。
入段当初は天才少女出現とのことで囲碁界の「広告塔」のイメージでしたが、この戦績からすると女流棋戦のタイトルも近いでしょう。

【速報】本日(5/9)行われた「女流本因坊本戦2回戦(牛栄子三段-仲邑菫二段)」は仲邑二段が白番1.5目勝ちを収めました。
これで戦績は12連勝、通算23勝2敗、進撃の天才女子・・・。

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1年前の記事(2020-05-09):第75期本因坊戦/高崎対局中止

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上達への近道/悪いクセ

2021-05-07 21:00:00 | 囲碁

悪いクセを直すには、なぜそれが悪いのかを認識したうえで、正しい打ち筋と見比べることが大切です。それを繰り返していれば悪いクセは消え、打ち方が洗練されていくでしょう。
   (月刊・碁ワールド(5月号)の別冊付録より抜粋)

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この別冊付録(アマの碁・棋譜診断)では、悪いクセを何例かあげています。

・カス石は捨てる
・大場より急場(急場を放置)
・石音のする方へ
・欲張り過ぎ、やり過ぎ、打ち過ぎ
・ちょっとしたところで大差
・ダメを詰めてしまう
・サカレ形を避ける

これらの事例、頭では分かっているのですが実戦になると、「悪いクセ回路」にはまってしまいます。
なぜか? いろいろ要因は考えられますが、ザル碁党の場合「自分の都合のいい図」を勝手に描くクセが・・・。
そこで「悪いクセ修正回路」が必要ですが、これがムズなところで・・・。

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1年前の記事(2020-05-07):紙上認定問題&免状取得

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こども囲碁教室、またも休講

2021-05-05 21:00:00 | こども囲碁

群馬県は新型コロナウイルスの警戒度が「4」に引き上げられ公共の施設が休館、こども囲碁教室はまたも休講です。

■コロナ禍によるこども囲碁教室の影響
 ・2020/3月休講
 ・2020/7月再開
 ・2020/12月休講
 ・2021/3月再開
 ・2021/5月休講

見えない敵(コロナウィルス)と戦うこと1年余、収束はいつになるか・・・。
生徒のモチベーション減退が心配ですね。

今年の鯉のぼりは沈みがちのようです。

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1年前の記事(2020-05-05):囲碁用語/鶴の巣ごもり

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第59期十段戦第5局/許家元が十段奪取

2021-05-03 21:00:00 | プロ棋戦

第59期十段戦五番勝負第5局が4月28日(水)に東京都千代田区日本棋院東京本院特別対局室「幽玄」の間で打たれ、許家元八段が芝野虎丸十段に黒番中押し勝ちをおさめ、シリーズ成績3勝2敗で初の十段獲得となった。
   (日本棋院HPより抜粋)

「許 新十段、力でねじ伏せ決着」 「芝野無念、一冠に後退」
   (週刊碁見出しより)

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十段位奪取の許・新十段、切れ味鋭い踏み込みで仕留めました。
失冠した芝野王座、秒読みでのミスが命取り・・・。

これで7大タイトルは井山3冠(棋聖、名人、本因坊)、一力2冠(天元、碁聖)、芝野(王座)、許(十段)の4人。井山+令和三羽烏の構図となりました。
この4人に割り込むのは誰か? 平成四天王? 令和新世代? 新しいスター棋士の登場が待たれます。

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1年前の記事(2020-05-03):68回テレビ囲碁トーナメント、4月対局結果

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囲碁業界用語/制空権と落下傘

2021-05-01 21:00:00 | 囲碁

囲碁では軍事用語がよく出てきます。
領土を競うゲームなので当然かと思うのですが、きな臭いイメージも・・・。

「制空権」は中央の勢力権ということでしょうか。
中央の勢力を優勢な局面に導くのは、それなりの棋力が必要ですね。

あと「落下傘」というのも見たことがあります。
相手の模様の中へ単騎突入というイメージでしょうか。
突入する側も迎え撃つ側も必死で、中級レベルでは勝敗を決する事態になりそうです。

領土問題は人類にとって永遠の課題でしょうが、ムズなところで・・・。

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1年前の記事(2020-05-01):大河ドラマ-1991/「太平記」

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