第59期王座戦挑戦手合五番勝負第3局が11月24日に山形県あつみ温泉で行われた。
結果は白番の張栩王座が羽根直樹碁聖に中押し勝ちをおさめ、シリーズ3連勝でタイトル防衛を決めた。張は王座4連覇(通算7期)。
通算タイトル獲得数は36となり、歴代単独6位となった。羽根の初の王座獲得は成らなかった。
(日本棋院HPより抜粋)
「張栩V4、三タテで羽根の挑戦退ける」
(週刊碁、見出しより)
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張栩王座3連勝で防衛、本局もスキのない戦いぶりで押し切った一局。
3連敗といいところのなかった羽根碁聖、本局では得意のシノギ勝負が功を奏しなかったようです。
天元戦、王座戦の晩秋シリーズはいずれも3連勝で決着。囲碁ファンとしてはもう少し接戦を望みたいところです。
今年の両者は7大タイトルに3回登場しました。
◆張栩/棋聖・王座タイトル戦(2勝1敗)
・棋聖戦:井山に4-2防衛
・十段戦:井山に2-3失冠
・王座戦:羽根に3-0防衛
◆羽根/碁聖タイトル戦(1勝2敗)
・本因坊戦:山下本因坊に3-4敗退
・碁聖戦:坂井八段に3-2奪取
・王座戦:張王座に0-3敗退
四天王と呼ばれる両者ですが、期待に応える活躍でした。
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今回の対局地は山形県あつみ温泉「萬国屋」。ここで王座戦が行われるのは三度目だそうです。
「あつみ温泉」は2005年に温海町から鶴岡市に合併したそうですが、鶴岡市街からは結構離れていますね。
温泉宿として交通は不便のようですが、その方がかえって雰囲気があるように思います。