李沂修(り・いしゅう)七段(21)が三谷哲也五段(24)に先勝して迎えた、第34期新人王戦決勝3番勝負第2局が9月25日、東京都千代田区の日本棋院本院で行われ、李七段が勝ち、対戦成績2勝0敗で新人王となりました。
<李七段の話>
今年七段になり、新人王戦は今回が最後のチャンスだったので、何とか運良く勝てて良かったです。右上はひどかった。逆転されたかと思いました。
<三谷五段の話>
最初が悪かったです。左上白170で他を打っていたらまだ勝つ可能性がありました。
(しんぶん赤旗、週刊碁より抜粋)
「李、沈着冷静乱戦を制す」、「三谷、勝負所で失着」
(週刊碁、見出しより)
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李七段が序盤から優勢を築き、中盤過ぎから猛追されるも冷静に受け切り、2連勝で新人王を獲得しました。
台湾出身棋士の新人王獲得は王立誠九段、張栩名人に続く3人目だそうです。
敗れた三谷五段、序盤で乱戦に持ち込もうとの作戦で誤算があったようでした。
中盤以降の勝負手でマギれたものの、落手で投了となりました。
本シリーズ、1局目で李七段が劣勢な碁をヨセで逆転し、流れが変わったようです。
伊勢崎出身の三谷五段、地元の応援もむなしく残念でした。他棋戦での活躍を期待しましょう。