先週の「週刊碁」トップページは「第6回中野杯U20選手権・決勝」でした。
決勝戦は「村川大介五段 対 志田達哉三段」の対戦、結果は村川五段が白番中押しで初優勝となりました。志田三段の冷静さが裏目に出た一局のようでした。
◆第6回中野杯U20選手権:ベスト8
・優勝:村川大介 五段
・2位:志田達哉 三段
・3位:李 沂修 新人王
・4位:安達利昌 初段
・5位:鈴木伸二 初段
・6位:内田修平 三段
・7位:伊藤優詩 初段
・8位:柳沢理志 三段
本棋戦は若手研鑽の場を与えたいという、故・中野孝次さん(作家)の思いを受けて、 「週刊碁」が主催する棋戦です。
◆歴代優勝者-準優勝者
・第1回:瀬戸大樹-大橋拓文
・第2回:井山裕太-黄 翊祖
・第3回:井山裕太-謝 依旻
・第4回:井山裕太-黄 翊祖
・第5回:李 沂修-村川大介
・第6回:村川大介-志田達哉
第2回~第4回優勝の井山裕太八段、今日、名人位を奪取しました。
20歳での名人は最年少記録、すごいことです。
◇ ◇
中野孝次さんの代表作は「清貧の思想」ですね。
私も半年ほど前に文庫本を読みました。
本の内容
名利に使はれて、閑(しづ)かなる暇なく、一生を苦しむるこそ、愚かなれ…。
モノとカネにふりまわされ、明け暮れする人生は真に幸福なのか?
光悦、西行、兼好、良寛ら先人の生き方の中に、モノを「放下(ほうげ)」し、風雅に心を遊ばせ、内面の価値を尊ぶ「清貧」の文化伝統を見出し、バブル謳歌の日本に猛省を促した話題のベストセラー。
凡人にとって物欲を捨てることは難しいことですが、心のポケットに「清貧」をしのばせておきたいと思います。