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天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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2007/RT早春囲碁合宿

2007-03-11 21:04:27 | ルネサス/囲碁部

昨日/今日(3/10~3/11)と勤務先囲碁部の早春合宿を開催しました。
今回の参加者は12名で高崎周辺からは4名、あとは東京方面からの参加でした。
いつもに比べて参加者が減少し、やや残念ですがその分親密度は増したように思います。
場所は昨年の夏期合宿同様、埼玉県小鹿野町の「越後屋旅館」、私自身としては5回目となります。

指導プロ棋士は佐藤文俊五段、ワンポイントレッスン、指導碁、宴会と深夜までエネルギッシュに付き合っていただきました。
上達の秘けつをたずねたところ、「一局に時間をかけて打つ」ということでした。
「ネット碁」では持ち時間20分程度ですが、これではレベルアップは無理ということでしょうか。
またネット碁の効果も否定的でした。しかし碁会所が衰退している現在、囲碁ファンにとっては「ネット碁」は欠かせない状況になっています。

   ◇   ◇   ◇

もう何年も囲碁合宿を行ってきましたが、仲間との対局、対話、宴会など囲碁は大切なコミュニケーションの手段となっています。
囲碁が「人生のいろどり」になれば幸甚と思っています。

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交通事故対策術/ためして合点

2007-03-09 16:37:05 | テレビ番組

Jiko 先日、NHKのTV番組「ためして合点」で高齢者の交通事故対策を解説していました。
高齢化による「脳」の衰えと関係があるという話で、加齢により「視野が狭くなる」、「判断力が低下する」ことから交通事故につながるということでした。

「年をとると視野が狭まる理由」
光は目の網膜で電気信号に変換され、脳に運ばれます。しかし、そのすべての情報を処理すると容量オーバーになってしまうため、脳では映像の一部を選んで処理しています。年をとると処理能力が衰えるため、視野が狭くなってしまうのです。

「判断力が低下する理由」
脳には「前頭前野」と呼ばれる部分があり、判断や割り振りなどを担当しています。しかし、加齢とともに前頭前野の能力が衰えると、判断や割り振りに時間がかかるようになります。

この機能低下の対策として、脳トレーニングと危険予測トレーニングが有効だそうです。
・確認作業は感覚ではなく、ちゃんと左右に顔を向けること。
・運転に集中できるように危険予測をする。

車を運転すると街は車だらけ、事故が起きないのが不思議くらいですが、できる限り工夫し「事故に遭わない、事故を起こさない」ように心がけたいと思います。

   ◇   ◇   ◇

囲碁の能力も加齢とともに、視野が狭くなり判断力が低下します。
私自身もその傾向をヒシヒシと感じるようになりました。

対策としては「時間をかけて視野を広く眺めること」、「直感だけに頼らず、しっかりと確認作業をする」ということでしょうか。

昨日のブログは「直感の7割は正しい」という内容でしたが、趣味の世界とは違い現実はきびしいものがあります。

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直感の7割は正しい/将棋・羽生善治

2007-03-08 16:03:04 | テレビ番組

Lesson 先日(3/3)、TV番組「世界一受けたい授業」で将棋の羽生三冠が出ていました。
テーマは「直感の7割は正しい!先を読む頭脳  - 日々の生活は決断の連続!天才棋士羽生善治先生が、先を読み的確な判断を下すコツを教えます。」

この中で「指運」について語っていました。

指運という言葉があるんですが、どうすればいいか分かっていて指す一手ではなくて、どうしようか訳が分からなくなった時に、手がいいところに行くかどうか。「指運の勝負」とよく言うんですが、将棋には偶然のようなものがすごく大事なのです。最後は運とか気合いとかそういうものが勝ってしまうものなのです。
最後は、直感や自分が持っている確信が持てないものを信じられるかどうかが大事になります。

    ◇   ◇   ◇

囲碁の世界でも将棋と同様に「指運」という感覚はあるようです。
「直感を信じられるかどうか」、これが難問です。

私などザル碁党にとってはまず直感力を鍛えないとダメなんでしょうね。
そのためには詰碁や棋譜並べなど「地道な努力」しか道はないようです。

「地道な努力」、これがまた難問です。
実戦と異なり緊張感はない、すぐ見える達成感もない、ということでネットの実戦(ザル碁)を繰り返している日々です。
いろいろ、向上策を考えてみますが実行にいたりません。
羽生三冠もいっていました。

現代は情報化社会と言われていますが、知識・記憶・計算などは、結構簡単にできるものであったり手に入るものですから、これから先はあまり重要ではないのではないかと思います。
むしろ例えば「何か実際に行動する事」とか「決断をする事」とかの方が大切なのではないでしょうか。 

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早春囲碁合宿/2007

2007-03-07 15:32:52 | ルネサス/囲碁部

今週末は勤務先囲碁部の合宿です。
参加者は12名+プロ棋士(佐藤文俊五段)の13名で、前回(17名)より少なくなっています。

退職したOBの参加も最初はよかったのですが、月日の経過とともに減少傾向です。
各人それぞれの生活空間を見出しているのでしょうか。

   ◇   ◇   ◇

企業内のクラブ活動はどこもきびしい状況のようです。
サラリーマンにとって本来業務が中心であることに異存はありませんが、仕事を離れたコミュニケーションも企業運営にとっては重要なことだと思います。

Undoukai 運動会、職場の旅行など今はほとんど見られませんが、懐かしい思い出です。

プライベートの時間を会社関係の行事に費やすのは無意味という方もいますが、こうした業務外の活動の中から、協調関係が良好になるのも事実だと思います。

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女流棋聖戦/梅沢五段が初タイトル

2007-03-05 16:06:22 | プロ棋戦

 囲碁の第10期女流棋聖戦三番勝負で万波佳奈女流棋聖(23)に挑戦していた梅沢由香里五段(33)が2月28日、2勝1敗で勝った。テレビの囲碁番組や漫画「ヒカルの碁」の監修で知られる囲碁界きっての人気者が初タイトルを手にした。
 梅沢新女流棋聖は過去、女流最強戦と旧女流鶴聖戦で、ともに準優勝。それだけに今回は「めちゃくちゃうれしいです」。

           (朝日囲碁Webより抜粋)

<梅沢新女流棋聖の話>
 タイトルホルダーになれば、それだけの責任が生じます。自分の力のなさを感じているので、いまはもっともっと強くなりたいですね。女流棋聖にふさわしい力をこの一年でつけたいと思います。

<万波三段の話>
 女流棋聖戦ではあまりにおとなしかったので、反省しました。引くか押すかの選択では押していこう、と。その方が自分らしいし、、自分を出さなければしかたない。

           (週刊碁より抜粋)

     ◇   ◇   ◇

Queen 梅沢新女流棋聖、悲願のタイトル奪取おめでとうございます。
囲碁界のアイドルとして、各種イベントや普及での活躍は囲碁界随一。そして今回はタイトル奪取で実力も第一人者、今後も幅広い活躍が期待されます。

敗れた万波三段、残念でしたがまだまだチャンスはあります。今後も「華麗なる戦い」をみせてほしいと思います。

     ◇   ◇   ◇

囲碁普及やイベントで女流棋士の存在は欠かせません。男性とは違った何かがあるのでしょう。
男性の指導者だと「レベルアップ」を第一に考えますが、女性の場合は「楽しむ」ことが第一歩ような気がします。

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女流名人戦第2局/青木女流名人勝ち1勝1敗

2007-03-04 10:48:09 | プロ棋戦

 青木喜久代女流名人に加藤啓子五段が挑戦する女流名人戦第2局は、2月28日に日本棋院で行われ、黒番の青木女流名人が加藤五段に中押し勝ちし、対戦成績を1勝1敗のタイとした。
 最終第3局は3月7日、東京・日本棋院で行われる。

           (産経囲碁Webより抜粋)

 青木女流名人が序盤の一瞬の隙を逃さず、加藤必死の反撃を封じて勝局を支えきった。
 本局は緒戦の結果と似たようなコースをたどった。中盤でリードした黒の逃げ切り勝ちである。

           (週刊碁より抜粋)

     ◇   ◇   ◇

青木女流名人、女流囲碁界の第一人者としてさすがに簡単にタイトルは渡しません。
加藤五段、中盤までの着手に乱れがあったようで後半の追い上げも届かずでした。

青木女流名人は「緑星学園」出身、加藤五段も3年ほど緑星学園で学んだ時期があるそうです。
注目の最終局(第3局)は3月7日、熱戦が期待されます。

     ◇   ◇   ◇

女流名人戦の対局場所は日本棋院。タイトル戦としては異例かもしれませが対局者、主催者にとっては楽かと思います。

日本の主要タイトル戦は地方のホテルや温泉旅館で行われますが、韓国のタイトル戦のほとんどは韓国棋院またはその近辺で行われるようです。

対局者にとって地方での対局は日程や体力面で負担となります。
勝負だけを考えれば中央での対局の方が合理的でしょうが、囲碁文化・普及などの点を考えると地方対局の良さも十分あります。

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棋聖戦第4局/山下棋聖が4連勝で初防衛

2007-03-01 17:00:03 | プロ棋戦

 囲碁の第31期棋聖戦七番勝負、山下敬吾棋聖(28)と挑戦者、小林覚九段(47)の第4局は2月22日から富山県高岡市の「雨晴温泉 磯はなび」で行われていたが、白番の山下が中押し勝ちし、4連勝で棋聖位を初防衛した。
 これまで5つのタイトルを獲得している山下だが、防衛に成功したのは初めて。山下は昨年、4連勝で棋聖位を奪還、2年連続で4連勝で勝負が決まったのは棋聖戦史上初。

                (読売新聞より抜粋)

         ◇  ◇  ◇  ◇

山下棋聖、破竹の4連勝で初防衛となりました。昨年も羽根前棋聖に4連勝とこの棋戦では絶好調です。
本局では山下棋聖の柔軟なサバキが「技あり」で、寄り切った一局のようでした。
本シリーズ、小林九段の不調もあったかもしれませんが、硬軟自在に打ち分ける山下棋聖の強さが際立ちました。

一方の小林九段は若手の旗頭を前に力みが感じられ、流れに乗れなかったシリーズでした。
後半の粘りも淡白でイマイチ元気がなかったようです。
本シリーズでは苦杯をなめましたが、このままではファンが納得しません。捲土重来を期待しましょう。

         ◇  ◇  ◇  ◇

囲碁棋聖戦は読売系列の日本テレビで「棋聖戦・激突の譜」をTVで放映していました。
日曜日の朝5時頃なので「留守録」で予約し後で見ることになりますが、民放の囲碁番組として最近では珍しくなりました。

視聴率最優先のTV業界ですが、深夜の空いた時間でも囲碁番組を流してほしいと思います。
NHK/BSでも放送していますが、タイトル戦のスポンサーが制作となればNHKとは違った内容になると思います。

主要棋戦と主催新聞社/系列TV局一覧
 ・棋聖戦(読売/日本テレビ)
 ・名人戦(朝日/テレビ朝日)
 ・本因坊戦(毎日/TBS)
 ・十段戦(産経/フジテレビ)
 ・王座戦(日経/テレビ東京)

         ◇  ◇  ◇  ◇

Amaharashi 今回の対局地は富山県高岡市の「雨晴(あまはらし)温泉/磯はなび」。4年前の第27期棋聖戦七番勝負第5局もこの地で行われました。
当時の挑戦者・山下敬吾七段が王立誠棋聖に対戦成績4勝1敗で破り、初の棋聖を獲得したところだそうですが山下棋聖は覚えていなかったそうです。
対局地のことなど無頓着なところが大物、山下棋聖らしいかもしれません。

富山県はじめ北陸地方は「住みやすい県」ランキングで上位を占めます。堅実な風土が伝統なのでしょうか。
戦後の日本は「消費社会」に移ってきたようですが、北陸地方の暮らしぶりから学ぶことがあるような気がします。

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