
「月刊・碁ワールド」で連載されている「思い出の名棋士」。6月号~8月号の3回は加藤正夫・名誉王座でした。
記事を書いている秋山賢司さんとは親しい間柄とのことで、内容も誠実さが伝わってきます。
記事を書いている秋山賢司さんとは親しい間柄とのことで、内容も誠実さが伝わってきます。
数あるエピソードでよく語られるのは、挑戦手合や決勝戦で8連敗。万年2位と呼ばれた時期に同門の石田芳夫九段にどうしたら勝てるかと相談したところ、「加藤さんはすべての面でまじめすぎる。もっと遊びなさい」との助言。それから3年ほどは遊びまくったそうです。そのおかげかタイトル奪取が続き、名棋士の道をばく進しました。
石田九段の助言が本当に効果あったのか疑問ですが、生活パターンの変化によりモノの見方が変わることもあるのでしょうね。
ただ、現在のタイトル棋士には当てはまらないような気がします。
中韓の台頭などによる「囲碁の頭脳スポーツ化」は、棋士の生活スタイルも変えてしまったようです。
名棋士、加藤正夫・名誉王座が亡くなったのは57歳、もう6年以上も前なんですね。
加藤・名誉王座の著書が本棚に並んでいますが、多くは読みかけの状態です。
今さら「もっと遊びなさい」というのも空しく、ザル碁に明け暮れる日々です・・・。