◆書籍紹介
・書籍名:新三河物語(上)(中)(下)
・発行所:新潮社
・著者:宮城谷 昌光
■内容紹介
・今よみがえる、大久保一族の清冽な「忠」。戦国末期を描き切った待望の歴史巨篇
・武士の在り方を生涯問いつづけた大久保彦左衛門が見る、家康の天下統一への軌跡
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本ブログの書籍紹介では囲碁関連が大半ですが、一般小説も気まぐれで読んでいます。
私の郷里が三河地方であることから、本書に関心を持ち読み始めました。
歴史小説は登場人物や地名が複雑なこともあり、上、中、下と1ヶ月に1冊のスローペースでした。
「大久保一族の血縁・結束力の強さ」
現代では核家族化が進み、一族という絆が希薄になりつつあります。
家系に束縛されるのは面倒なこともありますが、有難いこともあります。
利を求めず、喜怒哀楽を共有できればと思います。
「君主、晩節をけがす」
信長、秀吉とも晩節は醜悪な面が目立ちましたが、家康も同様な過ちが見られます。
権力を掌中にすると、世間を見る目が濁ってくるのでしょうか。