天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第56回NHK杯/結城九段が初優勝

2009-04-06 20:10:34 | テレビ番組

 第56回NHK杯囲碁トーナメントの決勝戦が29日放映され、黒番の結城聡九段が151手で武宮正樹九段に中押し勝ちし初優勝した。
 結城九段は陳嘉鋭九段、羽根直樹九段、河野臨天元、坂井秀至七段、蘇耀国八段を破って決勝進出した。
 これまで結城九段は第18期新人王戦、第28期早碁選手権戦、第25期鶴聖戦、第1回JALスーパー早碁、第14期竜星戦で優勝しており、今回が6個目のタイトル。
 また、関西棋院勢のNHK杯優勝は、第32回の橋本昌二九段以来24年ぶり8回目。

    (産経囲碁Webより抜粋)

   ◇  ◇  ◇

実利で先行する黒番・結城九段に厚味で対抗する白番・武宮九段。中盤、白模様に突入した結城九段が適確にシノいで優勝の栄冠を勝ち得ました。
準優勝に甘んじた武宮九段、「勝負にこだわらず、打ちたい手を打つ、という気持が後ずさりした」との弁でした。

優勝・準優勝者の両者は日中韓によるテレビアジア選手権に出場します。
武宮九段は最年長になるでしょうが、円熟の技を見せてほしいですね。

関西棋院勢のNHK杯優勝は24年ぶりとのことですが、本拠地の歓迎ぶりは大変なようです。
24年前というと昭和60年(1985年)、この年のタイトル者は下記。

・棋聖:趙治勲
・名人:小林光一
・本因坊:武宮正樹
・十段:小林光一
・天元:小林光一
・王座:加藤正夫
・碁聖:大竹英雄

いずれも木谷門下の精鋭でした。
国際棋戦不調の日本勢ですが、もはや木谷スタイルの育成方法は時代にマッチしなくなったのでしょうか。

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本ブログの棋戦情報は他のブログ情報に比べて、周回遅れの情報となっています。
当方の怠慢もありますが、一応「週刊碁」などの記事を参考にした「週刊仕様」ということでご容赦を。

昨日(4/5)放送の第57回NHK杯1回戦第1局では、謝さんが勝ったようですね。
今年も謝旋風が吹き荒れそうです。

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