高尾紳路本因坊(29)への挑戦者に山田規三生九段(33)が決まった。本因坊戦リーグのプレーオフ、山田と依田紀基碁聖(40)の対局が4月13日、日本棋院会館で行われ、山田が先番半目勝ちし、初挑戦を決めた。
七番勝負第1局は5月8、9日、札幌市中央区のホテルオークラ札幌で行われる。
山田は開幕から2連勝したがその後2敗を喫した。しかし、リーグ最終局、プレーオフ1回戦で羽根直樹九段を連破して挑戦権へあと一歩とこぎつけ、ついに挑戦者となった。
高尾とは大舞台で初の対決になり、熱戦が期待される。
(毎日新聞 4/13より抜粋)
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山田九段、後半の快進撃は驚異的でしたね。プレーオフでも羽根九段、依田碁聖を連破し、挑戦者に名乗りをあげました。
山田九段は平成9年に王座のタイトルを取りました(一期のみ)。毎年、そこそこの成績を残しているのですが、タイトル奪取まではいかなかったようです。
本因坊戦では年下の高尾本因坊との対決となりますが、熱戦を期待しましょう。
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山田九段は数年前、日本棋院の月刊誌「碁ワールド」で「道頓堀(とんぼり)交遊録」という文章を載せていました。
関西の若手棋士との交遊録ですが、棋士の特徴・個性を面白く、鋭く観察していました。
碁の対局では相手の心理を探ることも一つの要素であり、その意味で人を見る観察眼も鍛えられているのかもしれませんね。