鳥の話
2024-09-01 | 野鳥
今日はブログネタが無いので、久しぶりに昔書いた鳥のエッセイを掲載。
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「鳥の眼」
鳥は遠目が効く。
猛禽ノスリの視細胞は、1ミリ四方に約150万個、単位面積当たりで人の7倍もあるそうだ。デジカメに例えれば、画素数7倍のCCDが搭載されているようなもので、人の視力が1.0ならノスリは7.0と、分解能が極めて高い。
鳥は動体視力にも優れている。人は毎秒24コマの劇場映画を、滑らかな動画として鑑賞しているが、鳥にはバラバラの断続画像に見えるらしい。
実験によれば、およそ人の2倍のコマ数にしないと、スムーズな動画に見えないという。
空を飛ぶ生活では、聴覚や嗅覚よりも視覚が頼りになるから、鳥は特に眼を進化させてきたのである。
鳥の眼そのものの話ではないが、鳥は飛行中に見た風景を、スナップショットとして記憶するという、興味深い説がある。
過去に見つけた餌場などは、そこに至る道筋のスナップショットが何枚も記憶されていて、再訪問するときは、記憶した画像と同じ見え方のアングルを選んで接近するというのである。
それは、沖合いの漁師が、陸地の見え方を基準にして、母港に接近する手法に似ている。
ツバメは遠い異国から、どんなスナップショットをたどり、渡ってくるのだろうか。
星座を頼りに海を越えて日本列島にたどり着き、山河や町を見下ろしながら飛行し、去年と同じ家の軒先の、懐かしい古巣に戻ってくるまでのスナップショットを、スライドショーのように順々に空想してみるのも面白い。
猛禽ノスリの視細胞は、1ミリ四方に約150万個、単位面積当たりで人の7倍もあるそうだ。デジカメに例えれば、画素数7倍のCCDが搭載されているようなもので、人の視力が1.0ならノスリは7.0と、分解能が極めて高い。
鳥は動体視力にも優れている。人は毎秒24コマの劇場映画を、滑らかな動画として鑑賞しているが、鳥にはバラバラの断続画像に見えるらしい。
実験によれば、およそ人の2倍のコマ数にしないと、スムーズな動画に見えないという。
空を飛ぶ生活では、聴覚や嗅覚よりも視覚が頼りになるから、鳥は特に眼を進化させてきたのである。
鳥の眼そのものの話ではないが、鳥は飛行中に見た風景を、スナップショットとして記憶するという、興味深い説がある。
過去に見つけた餌場などは、そこに至る道筋のスナップショットが何枚も記憶されていて、再訪問するときは、記憶した画像と同じ見え方のアングルを選んで接近するというのである。
それは、沖合いの漁師が、陸地の見え方を基準にして、母港に接近する手法に似ている。
ツバメは遠い異国から、どんなスナップショットをたどり、渡ってくるのだろうか。
星座を頼りに海を越えて日本列島にたどり着き、山河や町を見下ろしながら飛行し、去年と同じ家の軒先の、懐かしい古巣に戻ってくるまでのスナップショットを、スライドショーのように順々に空想してみるのも面白い。
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