北海道のサケマス釣り成果は、去年も今年も10本だった。
来年もたぶん、同じような数になると思う。
キャンピングカー生活者には、沢山釣るわけにはいかない事情があるからだ。
北海道の釣人は、氷入りの大型クーラーボックスを持参している。
釣った魚はボックスに冷蔵して、自宅でさばいて冷凍庫に保存する。
これを繰り返して、冬の保存食を溜め込んでいる。
昔の山漬け(塩漬け)漬けという習慣が、今は冷凍保存に変わったのだ。
キャンピングカー生活者は、大型クーラーボックスを持っていないから、冷蔵が出来ない。
車内の小形冷蔵庫は、サケの半身程度で一杯になる。
だから、鮮度の落ちないうちに調理可能なぶんか、当日中に宅配便で送れるぶんしか、釣ることが出来ない。
しかも、魚はキャンピングカー内でさばけないから、釣った直後に急いでキャンプ場に移動しなければならない。
さらに、内地に発送するには、冷凍倉庫のある宅配便営業所まで走ることになる。
サケマスは、専用のポリ袋とダンボール箱に入れて冷凍便で送るが、5~6本も送れば、たちまち1万円札が消える。
釣りは楽しいからと、どんどん釣れば、魚の処置に困るのである。
大きな魚から針を外すには、棍棒で叩いておとなしくさせるしかないから、リリースすることも出来ない。
魚卵だけを抜き取って、あとの全部を海岸に捨てる人が居るらしいが、そんな不心得者にはなりたくない。
こんな事情で、たぶん来年も10本以内の釣果になるだろうと思っている。