正直なところ福島原発事故に端を発した放射能問題について、特に生物への影響については専門家の意見は分かれている。
マスコミはその影響について「煽り派」「煽らない派」という色分けになるが、それは商業的話だからどうでもいい。
実際のところ、放射能自体は科学的なはずなのにそ生物への悪影響について対立するような説が並立している現状はどう考えても科学的ではない。
人体実験できないか、ということが最大の理由になるのだろうが、ならば危機管理的には最悪の説をとるしかないのか?
たとえば、米ソの軍拡時代の核実験の放射能の拡散の結果「癌」が統計的に増えたということはいえるのだろうかなどと素人は思ってしまう。
武田氏は最悪の説にたって警鐘を鳴らしているのだろうが、その妥当性は誰も証明できないということなのか?
勝部市長 武田教授
<読売テレビ番組>東北の農作物、健康壊す…中部大教授発言
読売テレビ(本社・大阪市)系列で4日放送された番組で、中部大の武田邦彦教授が岩手県一関市の放射線数値を示したうえで「東北の野菜や牛肉を食べたら健康を壊す」などと発言したとして、勝部修市長は6日、武田教授に抗議のメールを送ったことを明らかにした。
◇一関市長が抗議
番組はミヤギテレビが4日午後1時半から放送した「たかじんのそこまで言って委員会」。
武田教授は子供の質問に専門家が答えるコーナーの中で、放射線量の高い地域として一関市を挙げ「今、東北で農作物を生産するのは間違い」などと発言。他の出演者が疑問を呈したのに対し、「取り消すつもりはない」と語ったという。
勝部市長は「農家の感情を逆なでする非常識な発言だ」と指摘。武田教授に発言を取り消すつもりはないかを確認したうえで、今後の対応を考えるとしている。
番組を見た市民から市に連絡があり発覚した。発言は動画サイト「ユーチューブ」にも投稿されている。読売テレビは毎日新聞の取材に対し「武田先生に批判的な意見も入れて(放送して)いる。(番組)全体を見てもらえば、問題のある内容とは思わない」としている。【湯浅聖一】