仮面の告白『雲の上の虹』

この世の誉・不正・不道徳・破廉恥・権力者を追及し、無害なことも記録しつつ、雲の上の虹をめざす枕流亭の日記(日乘)

ドラマ「大貧乏」が盛あがってきている件!

2017年01月30日 | 日記

 今期ドラマのうちで映画的な素晴らしさを持っているものは「カルテット」で,ドラマの本来の面白さを持っているのは「大貧乏」。エンターテイメントに徹したのはピカレスク風の「嘘の戦争」,コミック実写版の「スーパーサラリーマン左江内氏」であろう。

 ことに「A・・・」と同時刻の「大貧乏」は,小雪が「貧乏」に見えないという批判があったが話はどうも「貧乏」の押し売りという線ではなく,企業犯罪との対決が公の筋であるようだ。

 エリート弁護士の顔と惚れた弱みをもつ顔を好演する伊藤は自身の良さを引き出している。恋と「七草」にはめっぽう弱く,不正義にはめっぽう強いというキャラに共感できる。

 小雪の自立した女性像とそれでいて家族とは何かにゆれる姿にも共感できる。

 ドラマの世界とはいえ,見る者のの多くは等身大の自分を重ねることができるのではないだろうか?その辺が現実から全くに遊離した共感性の弱い「A・・・」とは違うところだろう。

 録画や無料配信のある時代に視聴率はかつてほどの意味を我々はもたない。おもしろければ視るただそれだけである。

 「大貧乏」はその内容において「大豊作」といえるかもしれない。

 

以下画像は第4話から


A LIFE~愛しき人~ への批評

2017年01月17日 | どうでもいい話

 前評判の高かった「A LIFE~愛しき人~」を視た。中立の立場で、といはいえ、批評精神はもって感想を書いておく。

 結論からいう。予想よりは興味を持てる内容である。

 どの場面も主役級の方が出ているので、見ている方も引き付けられる。

 物語の事前のエピソードも含め、伏線があるようだが、それがどの程度の起承転結を持つかは予想がつかない。人間関係も実は複雑なのだろうか?単なる善悪ではないのかも知れない。

 次に前評判でよいといわれた医療・治療場面だが、心臓オペの場面は確かにリアルだ。しかし,術後の院長に対して、ベットのうえでの心肺蘇生ができるとは思えない!通常ありえない。

 また,縫合された皮膚のなんと嘘くさい材質であることか!

   「沖田」の在米中なのであろう6千数百回のオペなどありあえるか?仮に10年間だとすれば,1年で630回,毎日2回のオペという勘定になる!?いくら絵空事でもね!ありえない設定ね。

 そして,極めつけに興ざめなのは、心臓外科医が脳外科のオペを引き受けること、1話のラストのこのシーンは色々と忖度できるが、実際にはあり合えない。もし,仮に「職人」外科医がいて、そうなるとしても脳外科のオペをこなせるようになるまで、相当の時間を要する。悪くとれば「元カノ」を合法的に殺害してもらうという依頼になるのではないのか?

 さらに木村文乃のような出しゃばりのオペ看はいない。

 「沖田」はドラマ中で,松ケンに対して,オペには周到な準備をしてミスも想定して対処するのだと明言していた。

 つまり「沖田」医師が、専門外の脳オペを引き受けるという展開は,あまりにも荒唐無稽で嘘だ。「ドクター✖」でもありえないことだ。

 最終結論

 主役がたくさんいて初回は見応えたもあったが、医療シーンは嘘が多く、筋はイマイチだ(ろう)。「愛しき人」と副題があるので、医療ドラマではないのだろうな・・・・・・。

 今後の展開への期待値は45%くらい。

 

    この胸部はありえない皮膚感

           枕をとっての心肺蘇生、その方法、術後にありえるか?

             オペの準備の重要性を語るが

           心臓外科医が脳外科の手術を「情」で引き受ける!!

           言っていることの筋がありえない!

                    発症シーン