忘れもしない2001年の9月11日。9・11テロ、米国同時多発テロという驚愕の出来事。
その事件の首謀者とされたウサマ・ビンラディンが米軍の特殊テロ対策部隊により殺害された。
同氏の抹殺は客観的にはイスラム過激派のテロ活動が、新たな展開を迎えることを意味するだろう。それが一層のテロ激化となるであろうという予測は多い。
アメリカ(犠牲者を出した多くの国も含め)としては、国民を殺害されたのだから当然の措置だったのだろう。そして過激派支持者は一層アメリカを憎悪するということになろう。彼らによる大規模な報復活動は、すぐにはないだろうが、メディアに載らなくなった頃、まさに忘れたころに起きる可能性は予想に難くない。
世界はまたしばらく生存を脅かされる緊張をしいられることになるのか。
ところで真偽はともかく、ウサマが女性を盾にして反撃(?)しようとしたことは、日本人的には潔くない行為にしか映らないな。西洋的にも女性を盾にするのは騎士道に反するだろう。その女性は殉教のつもりだったかもしれないが。その女性の潔さには脱帽だ。
さて、9.11テロの時もそうだったが、必ず出てくるのが陰謀史観的な見方。今回もウサマは死んでいないとか、米軍のアフガン撤退の口実づくりだとか・・・・・・。その根拠がウサマの遺体が公開されてことだとか。しかし、弾の種類にもよるだろうが顔に2発命中していることが事実なら顔での判別はまず不可能といえるのではないか。
あとはDNA鑑定だろうか?米軍がウサマ死亡の証拠をだせば、このような“風評”はなくなるだろうか?!
このままでは、「ウサマは生きている!」という伝説が創られてしまうだろう。
今回の殺害はあらたなスタートでしかないだろう。
93%がビンラディン容疑者殺害支持=大統領の評価いま一つ―米調査 時事通信 5月4日(水)8時25分配信
【ワシントン時事】3日発表の米ギャラップ社とUSAトゥデー紙の合同世論調査結果によると、国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者殺害作戦を支持する人は93%を記録した。不支持は5%にすぎず、圧倒的に強い世論の賛同を得ていることを示した。
党派別では、共和党支持者の97%、民主党支持者の95%が支持し、ほぼ同水準だった。2001年の同時テロを受けたアフガニスタン攻撃への支持は90%、03年のイラク戦争への支持は70%台後半だった。
また、オバマ大統領、ブッシュ前大統領、米軍、中央情報局(CIA)の四つを挙げ、今回の作戦成功への功績を尋ねたところ、「非常に大きな功績があった」との回答は、米軍(89%)、CIA(62%)、オバマ氏(35%)、ブッシュ氏(22%)の順となり、現・前大統領2人への評価は相対的に低かった。
同容疑者の殺害と拘束のどちらがより良かったと思うかとの問いでは、「殺害派」60%、「捕獲派」33%だった。
調査は2日に全米の成人645人を対象に電話で行われた。
<ビンラディン容疑者殺害>パキスタンでは批判の声も 毎日新聞 5月3日(火)21時10分配信
【ニューデリー杉尾直哉】国際テロ組織アルカイダの最高指導者ウサマ・ビンラディン容疑者が潜伏していたパキスタンでは、容疑者殺害を歓迎する雰囲気はなく、野党指導者らは急襲作戦を「米国による主権侵害」と批判する。国民の間に高まる反米感情が背景にあり、ザルダリ政権は、米国から迫られている「対テロ戦」への協力とのはざまでジレンマに立たされている。
アルカイダ壊滅を目標に掲げたオバマ米政権は、米中央情報局(CIA)によるパキスタン国内での無人機空爆を激化させ、パキスタン軍が3月に「容認できない」と批判していた。そこへ1日の米軍特殊部隊による急襲作戦があり、「主権がないがしろにされている」(野党指導者イムラン・カーン氏)との反発を招いた。同氏は、「米軍はビンラディン容疑者殺害で任務を完了した。この地域から即刻撤退すべきだ」と述べた。
ザルダリ大統領は2日、米紙ワシントン・ポスト(電子版)への寄稿文で、「(急襲作戦は)合同作戦ではなかった」と述べ、パキスタン側の関与を否定した。一方、「我々の(米側への)支援で、アルカイダの使者(連絡役)を特定できたことが最終的にこの日(作戦成功)につながった」と、内外双方への苦しい配慮をみせた。
パキスタンでは過去数年間に民間人約3万人、軍兵士ら5000人以上がテロ攻撃などで死亡し、「世界最大のテロ犠牲国」(ザルダリ大統領)だ。だが、CIAの無人機空爆などから、「米国の方がアルカイダなどの武装勢力より大きな脅威だ」と考える市民は多い。
そもそもパキスタン周辺で活動する武装勢力は、同国軍から支援・育成された経緯がある。80年代、アフガンに侵攻した旧ソ連軍と戦った「イスラム聖戦士」がそうで、ビンラディン容疑者も支援を受けた。90年代にはタリバンを支援した。建国(47年)以来の敵国・インドをけん制するため、後背地のアフガンを押さえる狙いからだった。だが、この独自の安全保障戦略が、武装勢力の拡散を招き、今日のパキスタンを苦しめている。
「悲しい」6割=ビンラディン容疑者殺害で調査―中国ネット世論時事通信 5月3日(火)14時12分配信
【香港時事】香港の中国系ニュースサイト・鳳凰網が2日から3日にかけてインターネット上で実施した世論調査で、国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者が米軍に殺害されたことについて「反米の闘士が亡くなって、悲しい」との答えが59.9%を占めた。同サイトは中国本土でもアクセス可能で、回答者の大半は本土のネットユーザーとみられる。
「テロリストの頭目が殺されて、うれしい」と答えた人は18.3%、「米国がついに報復を果たし、感慨深い」は12.2%で、肯定的な回答は約3割にとどまった。
また、同容疑者の殺害はテロリスト勢力に対して効果的打撃になると思うかという質問には、72.5%が「ならない」との見方を示した。調査は3日午前までに約48万人が回答した。
支那人の反応って世界的はどうなんだろう!
テロ終息の重要な契機=ビンラディン容疑者殺害―韓国
時事通信 5月2日(月)19時18分配信
【ソウル時事】韓国大統領府は2日、国際テロ組織アルカイダの指導者ビンラディン容疑者の殺害について「今回の作戦を通じて示した米国のテロ撲滅への努力を歓迎し、支持する」との声明を発表した。声明は「テロの終息に向かう重要な契機になると評価し、今後の国際社会の平和と安全に大きく寄与すると期待している」とした。
中国政府「積極的な進展」と評価 TBS系(JNN) 5月3日(火)10時24分配信
中国外務省の姜瑜報道官は2日夜発表した談話の中で、ビンラディン容疑者の殺害は「国際テロを撲滅する上で重要な出来事で、積極的な進展だ」と高く評価しています。
さらに、「テロは国際社会の共通の敵だ」と位置づけ、「中国も被害者だ」と強調しました。
「血まみれの顔写真」は偽物 ビンラディン容疑者
CNN.co.jp 5月4日(水)11時3分配信
(CNN) 国際テロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビンラディン容疑者殺害の報道を受け、同容疑者の血まみれの顔写真とされる画像がインターネット上などに出回った。
顔の上半分に生々しい傷が写っている。写真は殺害報道から数時間のうちにネット上に広がり、パキスタンやアフガニスタン、セネガル、イラクの新聞にも掲載された。
一方で英紙ガーディアンが、これは合成写真だと指摘。1998年に撮影されたビンラディン容疑者の写真と、別の人物の遺体の写真をつなぎ合わせた偽物だと伝えた。
写真は上半分の方が鮮明で、肌の色に不自然なつなぎ目がある。ニューヨークで合成画像などを手掛ける写真家、ケンナ・リンゼイさんはCNNの取材に対し、「画素数からみて偽物だということが分かる」と語った。
米当局では、遺体写真を公開するかどうかについての議論が続いているとされる。写真は容疑者本人が殺害されたことを示す証拠となる
その上で、「国際社会がさらに協力し、テロに対して打撃を与えるべきだ」と主張しています。
反面、反米感情をあおる恐れもあるためだ。事情に詳しい米当局高官は、3日中にも写真公開が決まる可能性があると述べた。