仮面の告白『雲の上の虹』

この世の誉・不正・不道徳・破廉恥・権力者を追及し、無害なことも記録しつつ、雲の上の虹をめざす枕流亭の日記(日乘)

木下真悟:大津市立田上中学校のキョウトー (教頭)

2014年05月24日 | 哀れ

  このような教頭も「こんな程度の人」と呼んではいけないのだろうか?確かに魔がさすことはあるだろう。しかしそれも一度までのこと。さらに発覚するまでに返却すればこそ表沙汰にならず誰にも迷惑をかけないとはいえる。傷つくのは己の自尊心だけということになるか。

 しかしこの教頭は複数回にわたり、着服し、しかも発覚する直前に返すというひどいものだ。わからなければ返す気がなかったということだ。使い道も己の欲望の範疇であって、着服などという言葉ではなくまさに泥棒だ。

 全国にはこの程度の倫理観の者が少なからずいて、管理職を務めているということなのだ。

 教育に携わる者は清貧にして孤高であるくらいの覚悟が必要なのではないか。

 毎度の話だが、任命した教育委員会の責任は重大で、かような者を推薦したかつての校長の責任もある。しかし、「いじめ自殺」事件以来大津市の教育界はなぁということにならないように祈るのみだ。

 

 

PTA会費でパチンコ 中学教頭が懲戒免職  日本テレビ系(NNN) 5月24日(土)7時21分配信

 滋賀県大津市の公立中学校の前の教頭が、PTA会費約64万円をパチンコなどに使っていたとして、懲戒免職処分になった。

 懲戒免職になったのは、大津市立田上中学校の木下真悟前教頭(56)。滋賀県教育委員会によると、木下前教頭は2012年から2年間でPTA会費約64万円を着服し、パチンコ代や消費者金融の借金返済に流用したという。木下前教頭は全額を返済していて、刑事告訴はされない見込みだという。

 木下前教頭は、PTA会費の口座の通帳と印鑑を一人で管理していたということで、教育委員会は管理体制を見直すことにしている。

 

パチンコ、借金返済…中学教頭がPTA会費流用で懲戒免職 不正隠すために支出水増しも  

2014.5.23 18:01westピックアップ

 前任地の大津市立中学校のPTA会費約64万円を不正流用したとして、滋賀県教育委員会は23日、大津市立中学校の男性教頭(56)を懲戒免職にした。

 県教委によると、教頭は、平成24年8月13日~今年3月24日、1人で管理を任されていたPTA会費の預金口座から28回にわたって、計約64万円を引き出し、借金の返済やパチンコ代に充てた。教頭は4月中に全額を返済した。

 教頭は、不正を隠すために支出を水増しし、繰越金を減らす虚偽の会計決算書を作成していた。4月に後任者が気付き発覚。大津市教委が業務上横領の容疑で刑事告発することを検討している。


「美味しんぼ」騒動について

2014年05月19日 | 日記

  鼻血問題でついには休載になった「美味しんぼ」。1巻から買い続けているが、ここ最近(各県編あたりから)のは積読になっている。つまりパラパラ読みしかしていない。じつは拙にとって、それだけストーリーとしての魅力がなくなっていて後で読めばいいか程度になってしまっているのだ。

 まぁ個人的にはいつ完結になってもかまわないコミックになってしまっているということだ。

 そんなおりの「鼻血」騒動、たまにしか福島にいかない主人公が原発のせいで鼻血がでたかのように印象付けられていることは間違いないだろう。

 そこに住んでいる某町長氏が、そうなるというのなら、因果関係を個別的には認定できるかもしれないが、全体的な因果関係はどうなのだろう?

 おりしも福島県の「子供の甲状腺がん」が、「原発のせいだよな!」との印象操作はできる。

 要は、現時点で、われわれが騙されない程度の知識と科学的態度を持たねばならないということだ。

  福島県の方の反応も様々らしい。困ったと考える方がいれば、喚起になっていいという方もいる。

 人間はいつでも「その程度」な中から、己を高めようと学習するものだし、人格を高めようとするのでなくてはならない。少なくとも己の弱さや勉強不足から刑法に触れたり、大量な報道をすぐ信じるというような人格から脱するということが求められるのだ。人間は「その程度」から出発して人格を完成させる努力をする存在だろう。そうでない者を叱咤激励するとき厳しい言葉を投げることがあってもいいではないか?

 平気で薬物に手を出すような者を擁護することができるのだろうか?


「阿呆方」さん問題にみる「大物」芸ノー人のおごり

2014年05月10日 | 軽薄・愚行

  芸能人の一部が人気を背景に偉そうにふるまうのはかつての「シマダ」で明白になったが、同じ「種族」のなかでの人気序列を、他の一般人に適用するという振る舞いは下衆の言動にしか見えない。

 何の話か言うとフジテレビが小保方さん会見をギャクにして放送しようとして中止になったことに関する芸ノー人の反応だ。

 ナインティナインの二人の釈明はまったくに噴飯ものだ。視たらわかってもらえるという態度こそ傲慢である。バカにするつもりはなかったというのも、ようは「莫迦」にしているということだ。

 小保方さんの件は今まさに係争状態になっていることである。そのことがフジテレビもわかったうえでの確信的行為である。フジの凋落はとめようがない状態に陥ったな。

 

 ナイナイとかロンハ―とか言動・「芸」を面白と思っている日本人ばかりではないのだ!

 

 なお、小保方氏は裁判をするようだが、研究先をアメリカにしたらよいのではないか?

 裁判で時間を浪費する余裕はないのではないか?STAP細胞ができれば科学的には丸く収ことだ。

 

 

小保方さんパロディーで浮き彫り テレビ界の“センス枯渇”

日刊ゲンダイ 5月9日(金)15時5分配信

 

 再調査の必要なし──。
「STAP細胞」論文不正問題の再調査をしないことが決まり、窮地に追い込まれた小保方晴子ユニットリーダー(30)。リケジョの星が一転、まっ逆さまだが、そんな彼女をイジって猛批判を受けているのが「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ系)と「ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)だ。

「阿呆方(アホカタ)さんが涙目で緊急会見」という予告文と小保方氏に扮した重盛さと美(25)がスリッパで叩かれるコントの予告CMを流した「めちゃイケ」は、小保方氏の代理人弁護士から「人権侵害」との抗議文を受けて3日の放送を見送り。一方、6日放送の「ロンハー」は“小保方スタイル”で登場した大久保佳代子(42)が「今話題のリケ女で」「STAP細胞は、ありません」と話した場面をそのまま使用した。

■フジは“王シュレット”の前科アリ

 この騒動に関しては、田村淳(40)がツイッターで「流石ロンハースタッフ!」と喜び、脳科学者の茂木健一郎(51)が「不謹慎と秀逸な笑いは、常に紙一重です」とつぶやくなど反応が分かれているが、「パロディーの是非よりも、作り手側の無能さが問題」と憤慨するのは落語の立川流顧問で作家の吉川潮氏だ。

「才能のない放送作家やディレクターが作っているから、格好や発言をただ真似しただけの、何のひねりもないものになる。昔からコントでは事件や騒動をネタにしていましたが、風刺や批判を織り交ぜ、それなりの主張があった。ちゃかす対象も政治家や権力者といった強い者。小保方さんの場合、権力者どころか素人の学者です。『STAP細胞』騒動が社会問題になり、会見をした時点で注目されるのは仕方ないが、芸能人と同じようにイジるべきではない。今のテレビ局の人間は、何が面白いかを見極める能力すらないのです。大事なのは本人が見ても不快に思わないこと。相手が<訴えてやる!>と言ってきた時点で、パロディーとしては失敗なんです。例えば『SMAP×SMAP』の市川海老蔵のパロディー“市川カニ蔵”は本人と共演している。やるならあれくらいやらないとダメ」

 フジには有名人パロディーで“前科”がある。03年に放送されていた「ワンナイR&R」のコント「ジャパネットはかた」のコーナー内で、当時ダイエーの監督だった王貞治氏の顔の模型を便器に仕掛けた“王シュレット”を売り込むというコントを放送。球団から抗議を受け、日本シリーズ中継をフジ系列で放送しないとペナルティーを食らった。のちに王氏はこう言った。

「野球界と芸能界を一緒にするからこういうことになるんだ」

 テレビ界の才能枯渇が浮き彫りとなる結果になった。

 

めちゃイケ問題、ナイナイ「バカにするつもりなかった」釈明に…小保方氏側「阿呆方さんは?」

デイリースポーツ 5月9日(金)11時25分配信

 3日放送のフジテレビ系「めちゃ×2イケてるッ!」が、放送前に公式HPで理化学研究所・小保方晴子氏を「阿呆方さん」とパロディー化した企画を予告した問題で、お笑いコンビ・ナインティナインが8日深夜のラジオ番組で「小バカにするネタでは全くなかった」と釈明。これに対し、小保方氏の代理人の三木秀夫弁護士は9日、一定理解を示しながらも「『阿呆方』という言葉がネット上に残っている」と苦言を呈した。


 番組予告に対し小保方氏側が放送前にフジテレビに抗議文書を送り、当該企画の放送が見送られた問題。

 ナイナイは8日深夜のニッポン放送「ナインティナインのオールナイトニッポン」で、岡村隆史が「小保方さんを小バカにするようなネタでは全くなかった」と釈明。予告では小保方さんをマネたとみられる重盛さと美がスリッパで頭をはたかれるシーンがあったが、コントではなく重盛に一般教養を問う「ただのクイズコーナーだった」と説明した。

 岡村は「オンエアされてない状況で議論になってるのは、しょうがないとは思う」としたうえで「おそらく小保方さん、このコーナー見たら笑ったと思う」「(入院中の)小保方さんの病院に持っていってあげたら、ちょっと笑顔戻るかも分からへんなというぐらいのコーナーだった」と説明した。

 相方の矢部浩之も「見てもらったら、なんや、となる感じやと思いますよ」と語った。

 これに対し、9日午前に取材対応した三木弁護士は、このナイナイの釈明を伝え聞くと「そうですか。(放送されなかったので企画を)見てないのでね」と苦笑い。放送前にフジテレビに抗議した際にも「制作からも彼女をバカにするつもりはなかったとの説明は受けた。それは評価した」と説明した。

 ただし改めて「放送にお墨付きを与えることは絶対にできなかったが、やめろとは一切言ってません。自主的に(放送見送りを)ご判断されたと理解している」と話した。

 そのうえでナイナイの釈明内容については「(企画を)見てないのでなんとも。『阿呆方さん』はひどいし、それがネットに残ってるのをどうしたらいいのかという問題はあります」とした。

 一方で、ナイナイはラジオ番組内で、企画に張り切っていた重盛が騒動後に落ち込んでいたことを紹介。6日放送のテレビ朝日「ロンドンハーツSP」で大久保佳代子が小保方氏の“モノマネ”をして「STAP細胞は…ありません」とネタにしたことに抗議がなかったことを念頭に、岡村が「『STAP細胞はありません』って笑いとりにいくぶんにはいいけど、『あります』と言ってクイズのコーナーになるのはアカンねんな」とも語った。

松原郁弘:福岡県春日市大谷小のコーチョウー

2014年05月10日 | 怒髪衝天

  校長が覚醒剤ね!!!この手のニュースが学校関係ではなくはないが他の組織と比較すると圧倒的に少ない率である。それは学校関係者がその手の闇の組織と結びつく機会がまずないからである。

 過去の例だと学生時代のバイトつながり、海外旅行つながり、女子が付き合ってしまったその手の方々という線があった。

 ところで、校長になると外部組織との折衝役になり、地域の顏として様々なところに出かけなくてはならない。そういう場でその手の方と関係ができて、ズルズルとということは想像できる。

 松原個人の弱さとその程度の者を校長にした春日市教育委員会・福岡県教育委員会は責任をとれ!

 とはいえ全国の校長の半分は松原程度ではあるなぁ、醜態をさらしていないのは運よくそのような闇にかかわらなかっただけのことだな。

 彼が壊したものははかりなく大きい!

 まぁ内部からの告発かもなぁ!

     

松原容疑者と春日市の教育長(右端)

 

 

 

覚醒剤所持>容疑で福岡県の小学校長逮捕    毎日新聞 5月9日(金)21時17分配信

 高知県警組織犯罪対策課と高知署は9日、福岡県春日市大和町5、同市立大谷小校長、松原郁弘容疑者(57)を覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕した。

 逮捕容疑は8日、春日市内で覚醒剤と注射器数本をバッグに入れて所持していたとされる。松原容疑者は「間違いない」と容疑を認めているという。県警は9日、春日市役所での校長会に出席した松原容疑者に任意同行を求め、事情を聴いていた。

 県警は7日、覚醒剤約0.1グラムを高知市内の30代の男性会社員に郵送で販売したとして、福岡市中央区草香江2、無職、山田恭司容疑者(55)を覚せい剤取締法違反(有償譲渡)容疑で逮捕した。山田容疑者は松原容疑者の知人で、県警は両容疑者の間にも取引があったとみて調べている。【岩間理紀】


平野篤士:都立松が谷高校のコウチョウ  教養のない典型的な〇〇!

2014年05月05日 | 軽薄・愚行

  産経新聞の論調も知らないのか?知らないふりなのか?

  知らないふりならこの校長は間違いなく無自覚的左翼思考の持ち主・・・・・・まぁ無教養のほうか?!

  当然、その教師も左翼的傾向の方ですね。問題の出し方が誘導的作為に満ちています。

  賛否の意見を載せてするならましだったのだ。

  まぁ学校での購読紙がマイニチ新聞っていうのも左翼学校らしい選択ですからね。問題の根はそこからだな。毎日の政治面って、赤旗のそれと大差ないのにね。

 しかしこのような者を校長にした責任は都教委にある。

 校長研修で何を教えているのだろう?都教委も同じく〇〇ですな!

 教養のない者でもできるのが校長!(笑)

 

 

                                         ↑ 松が谷コウコウ

                                         ↓ 平野コウチョウ

                               

「赤旗や聖教新聞じゃないからセーフ」… 靖国参拝批判出題を容認する発言を繰り返した都立高校長

2014.5.4 18:00(1/7ページ)教育

 東京都八王子市の都立松が谷高校の「政治・経済」の学期末試験で、安倍晋三首相が昨年12月に靖国神社に参拝したことを批判的に報じた毎日新聞の紙面を添付し、意見や説明などを求める出題をしていた問題が波紋を広げている。国会では下村博文文部科学相が「極めて不適切」と批判。東京都教育委員会も指導や処分を検討中だ。だが、校長は問題発覚当初、この出題を「悪くない」と言い切り、不適切さにまったく気付いていなかった。

「イデオロギー教育で極めて不適切」

 

 「一面的な評価だけを提供し、予備知識のない高校生にとっては靖国参拝批判に誘導されかねないようなイデオロギー教育になっている。極めて不適切だ」

 4月16日の衆議院文部科学委員会。義家弘介(ひろゆき)氏(自民)が、この問題について「これがイデオロギー教育の現実だ」と指摘した上で見解を問うたところ、下村文科相は強い口調でこう批判した。

 さらに、苦々しい表情でこうも付け加えた。「こういう教育が現在、行われていること自体、ゆゆしき問題だと思う。適切に対応しないといけないと思う」

 この問題は、同日付で産経新聞が報じた。出題されたのは今年1月に行われた3年生の「政治・経済」の学期末試験で、出題したのは50代の男性教諭だった。

添付された紙面は「靖国参拝 首相が強行」「政権1年周到準備」「米政府『失望した』」「失われた国益大きい」との見出しで、首相の靖国参拝を批判的に報じたもの。

 設問は「安倍首相の靖国参拝に対し、中国・韓国は厳しく批判した」と説明。その上で(1)「自分の思うことを自由に書きなさい」(2)「中国・韓国はなぜ批判しているのか。中国・台湾・韓国と日本との関係は『戦略的互恵関係』にあるが、それを無視してまで、なぜ安倍首相は参拝したのか。アメリカはなぜ『失望した』のか。説明しなさい」-と尋ねた。

「職員室で購読していたのがたまたま毎日新聞だった」

 

 

 産経新聞は4月14、15の両日に、電話で同校の平野篤士(あつし)校長に取材した。記者は「確かに首相の靖国批判へと誘導する恐れのある不適切な問題だった」といった趣旨の回答がかえってくるものと考えていたが、平野校長の回答は予想とは正反対だった。

 報道では、紙面の都合上、平野校長の見解をすべて掲載できなかったので、取材の主なやりとりを掲載することで補いたい。

 記者「問題を出題したのは間違いないですか」

 校長「そうです。毎日新聞を使用した経緯についてですが、私どもの職員室で購読しているのがたまたま毎日だったということです。特に銘柄指定で、という意味で使ったわけではないということでした」

 記者「記事は総理の靖国参拝を批判するものです」

 校長「そうですね。どちらかというと『失望した』とか、『失われた国益が大きい』という書き方の記事ですよね」

 記者「この記事だけをみると、やはり、記事にあるような批判的な見方でしか答えが見いだせない」

 校長「なるほど。新聞によって確か批判的な論調で書かれている新聞、そうでない新聞がありましたよね。仮に、載せた記事が、赤旗など特定の政党の機関誌や、聖教新聞など特定の宗教の新聞だったらまずいと思いますが、一般的な全国紙6紙の中の一つなので、新聞のチョイス(選択)自体は、公平的で、問題ないと思います」

 「(1)の『自由に意見を書きなさい』という出題もセーフだと思いました。(2)の設問は、最初から問題ないと思っていました。つまり『説明しなさい』ということは『是か非かを述べなさい』ということではないですよね。『自由な意見を書きなさい』だったら、これには反対とか、これには賛成とか。実際に、ほとんどの生徒が、是か非かの意見を書いた。まったく是非を書いていない生徒もいたそうです。非で書いた方の生徒は、いわゆる内政干渉という問題で書いたそうです。是の方は、要するに、この(記事の)意見を切り取った形で『確かに国益を損なった』と書いた生徒はいたそうです」

「(2)の『説明しなさい』については、政治的背景を説明しろということで、私の見方としては、高校3年に出すには少し難易度が高いきらいはある。ただ是非を問うものではなく、『説明しなさい』ですので、政治的背景を分析させることについては、問題としては決して悪くないと思います」

 記者「学校で購読しているからとか赤旗でないからとかではなく、この問題は一般紙の中でも議論が分かれている問題です」

 校長「なるほど。私は6紙全部見ていないので。私は読売だったので、読売は特に問題ないという論調でした」

 記者「議論が分かれている問題の、一方の記事だけを載せて説明を求めると、こっちの方が正しいのかと生徒が誤解しかねない。載せるのであれば、もう一方の記事も載せるべきではないですか。これだけを読むと、何の情報も持っていない生徒にとってみれば、これが正しいのかと受け止めてしまいかねない」

 校長「なるほど。それは、教員の立場から言うと、6紙全部比較して、これに賛否の意見があるということを知って、テスト問題に、例えば6紙のうち賛成のものと反対のものと、賛否を明らかにしていないものを全部問題として入れるのはなかなか難しいのではないかと」

記者「私はそんなことを言っているのではないです。6紙とかではなくて、先生方なら議論が分かれている問題と当然把握しているはず。一方の意見だけを載せるのはフェアではないのではないですか」

 校長「そういうふうにお考えということなんですね。なるほど。ごめんなさいね。当然、把握しているとおっしゃっているが、産経新聞さんは、もしかすると、私の想像なんですけど、まったく(参拝は)問題ないという記事を書かれているのかなと類推するんですが。私も当然、新聞は一紙しか読んでいないから。だから類推の上で、もしかしたら、賛成的に書いている新聞もあるかもしれないし、ないかもしれないし、非常にそこは難しい。一般的には、私どもは6紙については、極端にどこが偏向しているとか、どこをっていう形ではなく…」

 記者「6紙なんて別に一言も言っていません。議論が分かれている問題で、一方の批判的記事だけを載せて、生徒に問うのは誘導的なものがあるのではないかと聞いているんです」

 校長「私は特にはないと思います。そういうことを誘導する意図では出題してはいないと思います。誘導する意図はないし、本人もその意図で新聞をチョイスしていないと言っております。あくまで公費で買った新聞の記事を引用しただけ。たまたま手元に公費で購入したのが毎日新聞であって、その毎日新聞が批判的な記述だったということです」

 

再取材に「今は誤解を与えかねない問題だったと思っている」

  採点は、どうやって行われたのだろうか。平野校長は「(首相の靖国参拝の)是も非も、是非をいっていないものも、意見の記述量によって採点しており、まったく公平中立に行っているということだった」と説明しており、採点に不備はなかったようだ。

 一方、関係者によると、この男性教諭は授業中に「君が代を歌う社会科教師はいない」とも語っていたとされるが、平野校長はこう釈明した。「彼が『かなり前の時期なので記憶は曖昧だが』と断った上で言ったのが、『社会科の教員の中では、君が代を歌う先生は少ないのではないか。もしくは、あまりいないのではないかという自分の推測で言ったことはある』ということだった。『あなたは歌いますよね』と尋ねたところ、『当然、歌います』と言っていました」

平野校長は取材の最後に「念のため、申し上げておきたい」と断った上で、こう述べた。「私は校長として、先生方に『公教育ですので教育内容の公平中立は必ず保ってください』という話を常々しています」

 だが、そうであるなら、なぜ平野校長は、下村文科相や都教委がそろって「不適切」との見解を示したこの出題を「悪くない」と言い切ったのだろうか。平野校長の言う「公平中立」とは、一体何なのだろうか。

 5月1日、改めて平野校長に見解を尋ねた。

 記者「今も不適切な出題ではなかったという見解ですか」

 校長「あの(報道の)後、多数のいろいろな意見をいただき、冷静に考えてみると、出題した教諭本人に誘導する意図はなかったとはいえ、誘導しているという誤解を与えかねない出題だったと今は校長として思っています」