何かものすごくアホらしいモノを読んじゃった気がする(こちら)、いや別にケナしてはいない、見事にギャグが滑ってるとこは高橋源一郎に近いけど彼と違ってギャグじゃないところが退屈ということはない、それとこれけっこう肝心なことなんだけど、読者が知ってることを登場人物は知らずに右往左往のスレ違いという状況がほとんどない、また現実には存在するハズのない「絵に描いたような」成金や警官や詐欺師や小説家や編集者やオカマや学校の先生がさほど不自然でもなく目の前にいる気分にさせてくれる、さらにはパズルみたいに人間関係がピシっとハマるというあるわけのない結末すら、めでたしの大団円でよかったなと思わせてくれる、何と言うか、お話のツボがわかってるんだよな、これは映画見てもよいかも、元がこれだったら映像化してもつまらんくはなりようがないんじゃないか・・・(と思ったけど登場人物の省略以外にもいろいろ改変があるみたいね)
「王妃の館」というホテルは実在でルイ14世の母親(=ルイ13世のお妃)が滞在してたからこの名前なんだそうである、なるほどそういうことか、小説の中ではルイ14世の元愛人と息子が住んでいる、そのヒト王妃(英語で言うとQueen)じゃないじゃんとはなぜか誰もつっこまない
最高に滑ってるギャグというか私が一番笑ったところは(久々に地下鉄の怪を実現)ルイ14世の子供たちがどいつもこいつもバカばかり、天衣無縫のバカ、古今無双のバカに完全無欠のバカ、起死回生のバカ(何だそれは?!)というくだり・・・おいおい何もそこまで言うこたないだろと思うけど、14世の母は(近親婚で有名な)スペインハプスブルグ家の王女、本人のお妃もスペインの王女で父方母方双方のイトコに当たってるとなると、まあそら子供はバカになるかもしれんわな(失礼)
しかしなればとて愛人の子供が賢いから後継に迎えるなんてことができるかと言えば、いかな太陽王だって(いやそれなればこそ)できるわけがない、特にフランスはカソリックの国だから嫡出子と庶子は明確に区別されている、それにそも君主というものを賢いかバカかで決めるべきではないのである(名君しばしば簒奪者という事実はまた別)、作中の小説家が書く小説中小説ではなぜか誰もそれを指摘しないフシギ(坊さんだってついてないハズないのに)、作者(浅田の方)の中ではそんなこと(=嫡出かどうかということ)どうでもよいんだろか、ナゾだ、ま、カソリックではない日本人なればこそ書けるシッチャカなのかもわからんが
そうそう些細なツッコミを一つ、7年は2555日ではない、その間に閏年が1回あれば2556日、2回あれば2557日である、日付がずれないためには8年2922日(閏年2回)をとるべきだ、もっともそれだって1700年(閏年じゃない、ルイ14世58年-フランスでそういう言い方するかどうかわからんけど-に当たる)が来たらずれちゃうけどね
もう一つ、私は騙されるの大好きなミステリ読みだが予定調和的(だと思ったよ的)大団円が嫌いというわけでもない(笹沢左保のミステリ、特に時代物ってそういうとこがあったと思う)、最初に傷心のリストラOLと堅物の元警官が登場した時点で「あ、この二人はくっつくな」という予感絶対あると思う(ないというヒトがいたらお目にかかりたい)、実際彼らはかなり早い時期にニアミスを果たす、男は女の名前も知っている、ところがラスト近くで二人がバッタリ遭遇した時は・・・え、そらないだろ、そもまっとうな男とオカマがペア成立なんてありなの??どんな予定調和作者にも完全にはコントロールできないストーリー展開ってあるもんなのかもね
「王妃の館」というホテルは実在でルイ14世の母親(=ルイ13世のお妃)が滞在してたからこの名前なんだそうである、なるほどそういうことか、小説の中ではルイ14世の元愛人と息子が住んでいる、そのヒト王妃(英語で言うとQueen)じゃないじゃんとはなぜか誰もつっこまない
最高に滑ってるギャグというか私が一番笑ったところは(久々に地下鉄の怪を実現)ルイ14世の子供たちがどいつもこいつもバカばかり、天衣無縫のバカ、古今無双のバカに完全無欠のバカ、起死回生のバカ(何だそれは?!)というくだり・・・おいおい何もそこまで言うこたないだろと思うけど、14世の母は(近親婚で有名な)スペインハプスブルグ家の王女、本人のお妃もスペインの王女で父方母方双方のイトコに当たってるとなると、まあそら子供はバカになるかもしれんわな(失礼)
しかしなればとて愛人の子供が賢いから後継に迎えるなんてことができるかと言えば、いかな太陽王だって(いやそれなればこそ)できるわけがない、特にフランスはカソリックの国だから嫡出子と庶子は明確に区別されている、それにそも君主というものを賢いかバカかで決めるべきではないのである(名君しばしば簒奪者という事実はまた別)、作中の小説家が書く小説中小説ではなぜか誰もそれを指摘しないフシギ(坊さんだってついてないハズないのに)、作者(浅田の方)の中ではそんなこと(=嫡出かどうかということ)どうでもよいんだろか、ナゾだ、ま、カソリックではない日本人なればこそ書けるシッチャカなのかもわからんが
そうそう些細なツッコミを一つ、7年は2555日ではない、その間に閏年が1回あれば2556日、2回あれば2557日である、日付がずれないためには8年2922日(閏年2回)をとるべきだ、もっともそれだって1700年(閏年じゃない、ルイ14世58年-フランスでそういう言い方するかどうかわからんけど-に当たる)が来たらずれちゃうけどね
もう一つ、私は騙されるの大好きなミステリ読みだが予定調和的(だと思ったよ的)大団円が嫌いというわけでもない(笹沢左保のミステリ、特に時代物ってそういうとこがあったと思う)、最初に傷心のリストラOLと堅物の元警官が登場した時点で「あ、この二人はくっつくな」という予感絶対あると思う(ないというヒトがいたらお目にかかりたい)、実際彼らはかなり早い時期にニアミスを果たす、男は女の名前も知っている、ところがラスト近くで二人がバッタリ遭遇した時は・・・え、そらないだろ、そもまっとうな男とオカマがペア成立なんてありなの??どんな予定調和作者にも完全にはコントロールできないストーリー展開ってあるもんなのかもね