事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

雪の密室

2015-05-07 16:34:28 | 本と雑誌
栄の丸善が新装開店したので早速偵察に行ってゲトして来たモノ(こちら)、なんだがジュンク堂も近所の本屋すらおいてたかも、創元社在庫一掃シリーズだったりしてね(2013年21版)

さすが最高のトリックと乱歩推薦だけあってネタバレを避けると何も言えなくなるんだが、つまりそこがツッコミどころでもあるのよね、これを21世紀の今書いたらフクロ叩きに遭うのじゃあるまいか、「そんなん絶対不可能!!」って・・・
ネタバレギリギリのところで言うならこのナゾのキモは殺人犯人と密室しかけ犯人が別人だと言うこと、後から細工した人間が何ですぐバレるかもしれん危険を冒してまでそんなややこしいことをせにゃいかんのか(いやこれで説得力ありと思うヒトは思うんだろが)、犯人だと思われたくないという気持ちはわからんでもないが、そいだったら一言「凶器はどこにあるんだよ?」(これがかなり特殊なモノ)と言えばすむ話なのでは?(いやまあそれにもいろいろ事情は設定されてるんだが)、またもう一つ言うなら死亡推定時刻って(見ただけで)そんな正確に決めれるもんなのかね、さらには・・・(おっとネタバレ自粛)

それとやっぱ真犯人の正体がいまいちだわな(ニセ犯人にもあんまし思いいれできんし)、やっぱ「かぎ煙草入れ」の犯人は(作者にもどうして描けたのかたぶんわからない)名犯人だと思う

追記-近所の本屋でクリスティ「五匹の子豚」の解説を立ち読みしてわが意を得たりだった、あの名作数知れずなクリスティにしてこいつは一二を争う名犯人であることマチガイなし、ウソだと思うなら買って読んでちょ

さらに追記-考えてみたらこれ前に書いたな、当たり前だ、「名犯人」なんて言葉、私が思いつくわけはないもんね、この解説、再読なのだ