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遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

↓ナゾ解き

2015-05-24 01:33:29 | 本と雑誌
いろんな方のレビューを読んでて「なるほど」と思ったことがある、「たけくらべ」の「美登利の変貌は客をとるようになったから」という解釈は(彼女がまだ14歳で舞台が公式の遊郭である故に)いかにもムリだと思う(全く「信如を失ったから」じゃ何でいかんのだよ?)けど、「にごりえ」の「お力は今も源さんを愛してる」は言われてみればそれしかないかもしれないね、ベテラン遊び人の結城はズバリそれを見抜いたのだ、生きることに不器用で甲斐性のない源さんはお力の死んだオヤジさんによく似てる、彼はお力の亭主になれないだろうけど(つまり彼女が「味噌漉しの女房」になるのはムリだけど)、ヤツがカミさんを捨ててお力の情人(=イロつまりはヒモ)になることはできるのじゃないか、そうすれば彼女は(今よりはまだ)ハッピーになれるハズ、カミさんだっていつまでもダメ亭主にくっついてるより新しい人生へ踏み出した方がいい(それは酌婦になることかもしれないが)、「よーし、動き出そうぜ、まずはあの子供を手なづけようじゃないか」とカステラを買ってやったところが事態は意外な方向へ、まさか源さんが心中を持ちかけて来ようとは、タハハ、マズった、いや、ま、こんなこともあるかもな・・・

ああ、これは子供にわかるわけがない、だけど逆に「たけくらべ」は子供なればこそわかる一面があるんじゃなかろうか、世界中の誰も賛成してくれんでも私はそう信じるもんね

追記-何で彼だけ源七じゃなくて源さんなんだって?ずいぶん昔の話、とある年長の友人が「源さんが住んでるような裏長屋」と言ったのだ(文脈忘れた)、私は「ああ、あれね」とは思ったもののそれがどんな住居なのか全くイメージわかない、彼女は映画(こちら)を知ってたから宮口精二と杉村春子が住む長屋のセットを思い浮かべたんだと思う、この二人(当たり前だけど)評価高いよね、4歳の息子がいる夫婦にしてはちょっと年齢高い気もするけど(どっちも実年齢40半ば、いや苦労したから老けてみえるって設定なんだろよ)、考えてみれば(みんくても)スゴい豪華キャスト、当時私は・・・とにかくも生まれてはいたよーな