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遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

大塚ひかり

2023-11-29 22:52:00 | 本と雑誌
やばい源氏物語
ついつい買わされちゃうヒトっているわけでもうこれあんまし新情報ないのだが・・・ただシロウト目にもちょっとってとこはあるのよにゃ
たとえば最初に登場する「いずれの御時」の天皇は醍醐天皇と決めてよいのか、紫式部にとっては話にしか聞いてない大昔のお方だろうけど式部と同時代の今上帝=一条天皇にはお祖父さんに当る方だろが、それ醍醐天皇の次の村上天皇じゃないの?
いやここでモデルを考えても意味ないのはわかってる(なればこそ先学もほとんど誰も議論していない)ただこの頃天皇家は摂関家=藤原氏に転がされるコマみたいな存在になりはててたハズ、にもかかわらず紫式部の物語世界ではどこまでも天皇家が主、摂関家は従なのだ
現実問題としては今上が一条天皇、明石中宮が彰子中宮にマチガイあるまい、だったら光源氏は彰子の父藤原道長、一応さういうことになる
だけどこの今上夫妻って(お父さんの朱雀帝やお祖父さんの桐壷帝と違って)全く存在感ないのよにゃ、匂宮の両親というだけ
また道長の面影を伝えてるのはひたすらいつまでも美男だと強調されてる源氏ではなく生活習慣病が明らかなライバルの左大臣じゃないか、一切書かれてないけど彼らの姓が(右大臣家も左大臣家も)藤原であることは明らかだし
そして後半で今上帝をさしおいて最高権力者になってるのは源氏の長男夕霧なのだ、紫式部のスポンサーだった道長がこんなふうに書かれて喜んだんだろか、とは誰か書いてたと思うけどはっきりした答えはなかったハズだ
もっとも夕霧が道長の長男頼通に当るとすればその孫が天皇になることはないわけだがこの時代にそこまではわかってないか、ちょっと微妙か、何にしても宇治十帖のテーマはそこじゃないし・・・・・

とまあそんなわけでフィクションはフィクション、もちろん残るにゃ残るわけがあったけどそれは現実を写してたからじゃない、そこに現実以上の真実があったから、そしてそれは作者が偉かったからだ、とそんだけしか言うことはないのである、あれ、いったいこれ何のために書いたんだ?って実はわからんけど書いちゃったからアップ

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