和菓子のアン 価格:¥ 1,890(税込) 発売日:2010-04-20 |
久々のミステリ(タイトルとは特に関係なし、ただこの表紙にギッシリの饅頭ってちょっとコワイ-と思うのは私だけ?)、高校卒業早々の女の子がデパ地下の和菓子売り場でバイトすることになって、個性的な同僚とともに様々な「日常のナゾ」を解明する、いわゆるほのぼの系というヤツで殺伐な事件は起こらない
それはそれで悪くないんだが、私にはこの売り場自体がナゾめいて見えるのだな、店の名前が「みつ屋」、おいおい何だよ、そのベタなネーミングは、「両口屋是清」とまでは言わないが、せめて「文明堂」(何でカステラ?ってお菓子に関する知識、ほとんど皆無なので)ぐらいの気取った名前つけてくれ-てなことはさておいて、そこで作ってるわけじゃない、工場(あるいは本店というべきか)から運んで来たものを並べてるだけなのに、その日に売り切らなきゃいけない生モノからみたらし団子まで売ってるのだ、ナマはともかく、みたらしを朝仕入れて夜までおいとくか、普通?
またデパートの店員ってそんな簡単になれるもんなのか、ショーケースに並んでるものを「それとこれ何個くれ」と注文されて(もちろんこわさんように)すばやく箱(その場で組み立てる)に並べてきれいに包装紙とヒモをかけてお勘定して「どうぞ」(この間待たせてはいけない)、私はよくドーナツ買うけどミスドスタッフの鮮やかさにはいつも感心しちゃうのだ、ミスドは包装紙とヒモないし、ドーナツはわりにこわれにくいとは思うけど、そんでもあれはかなり練習が必要なのじゃなかろうか、主人公の彼女は採用されたその日から売り場に出て、お菓子の扱いや包装(あるいは接客マナー)を研修してる様子もない、どうやら才能はあったようで(愛嬌と説得力はバッチシとのこと)、やってるうちにだんだんうまくなったらしいのだが、その間は客をケイコ台にしてたのかよとつっこみたくなるのである、あの店の店員はテクニックがなってない、シロウトを店へ出すな-なんてクレームが来たらどうするんだよ?-そういう意味で確かにミステリなお話なのだった
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