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遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

あの頃はよかった・・・のかなあ?

2014-01-16 11:45:12 | SF

ジョナサンと宇宙クジラ (ハヤカワ文庫SF) ジョナサンと宇宙クジラ (ハヤカワ文庫SF)
価格:¥ 882(税込)
発売日:2006-10

1977年初出とのこと、どこで買ったか全く思い出せんけど横浜かひょっとしたら川崎の本屋だったハズ、私は若く日本も若かった、何とか貧乏ではなくなったって程度だったろうか、だからかどうか人間そっくりのアンドロイド(でも記憶装置はテープ)が実現してるのにTV番組は独創性皆無な古典の焼きなおしばかり(九月は三十日あった)とか、宇宙クジラの内部が20世紀アメリカそのままな消費社会(ジョナサンと宇宙クジラ)とか、個人が宇宙船で恒星間飛行できるのに宇宙のド田舎は娯楽が不足してて生の舞台が大受け(リトルドッグゴーン)とかって設定にさしたる違和感がなかったんだと思う、もっともかすかながら記憶にあったのは九月とジョナサンだけ(それでも読み直して、へえこんな話だったんだと思った)、けっこうインプレッシブだったハズのリトルドッグも完全に忘れてた、出たり消えたりする変な宇宙生物を使ったお芝居にいまいち乗れなかったせいなんだろか?(と今思った)

そも文明だって今よりは若かった、人間そっくりなアンドロイド、超光速宇宙船、宇宙人との遭遇(ピネロピへの贈りもの、賢いけど短慮な宇宙人の少年、この後どうなったのかな、猫のピネロピ)、どれも完全な夢物語じゃない、いずれは実現するものだと思ってられた、今になってみるとこういうものどもは悪魔との契約(サンタ条項、これは傑作、ちょっとサンタが気前良過ぎる、いや主人公がスットンキョー過ぎるけど)やお手伝い妖精(空飛ぶフライパン、これもおかしい)や人魚(いかなる海の洞に・・・、人間の男と水の女の恋にこんな描き方があったとは、しっかしUSAの金持ちは金の使い方がケタハズレ、当時の私にはそっちの方が信じられんかったのじゃあるまいか-と今思った)と同じくらいに非現実

でもだからだうだと言うんだ、非現実を書くのがフィクションじゃないか、「そんなアホなことがあってたまるかよ」と思ってなお「でも面白いよな」と思わずにはいられない、ヤング作品は不滅なのでーーーす


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