The Indifference Engine (ハヤカワ文庫JA) 価格:¥ 799(税込) 発売日:2012-03-09 |
「セカイ、蛮族、ぼく」が入ってるのを近所の本屋でみつけて早速買って来た、さて何と言ったらよいのやら・・・
表題作-アフリカのどこかで2つの部族が殺しあっていた、やられたからやり返すなのか、やられる前にやるなのか、主人公のぼくは少年兵、ひたすら闘い続けて来たので他の生き方を知らない、外国人が強引に戦争を終わらせた上ぼくたちの何人かに「部族(というか人種?)の見分けがつかなくなる処置」(これがdiffernceをなくすindifference engine、そんなムチャなというツッコミはなし)を受けさせたのだが・・・個人のアタマをどうしたからって争いごとの解決にはならん、じゃあどうすればいいのか、それがわかれば世界はもうちょっと住みやすくなってるって
女王陛下の所有物、From the nothing, with love-人格の上書技術が完成、次々新しい身体にコピーされて生き続けるただ1人の男、それは007ジェームズ・ボンド、将来自分になるハズの軍人たちが次々消されてると聞いて捜査に乗り出したら・・・この技術を研究する科学者の名前がアクロイドとシェパードなのはちょっとお笑い(でもってある意味ネタバレ、これ聞いただけでカンのいいヒトにはわかるかも)、上司のMが女性ってことは最新の映画版でボンド役者が交代した(2006)ことを踏まえてるんだろね、言いたいことは数あれど「そんなアホなことができてたまるかよ」とは言わない(できないのが当たり前だから)、なぜコピーされ続けるのが007なのか、それは彼の才能が得難いものだから、しかして優秀なスパイに不可欠なその才能とは何?それは(登場人物がはっきり言ってるわけじゃないけど)「考えなくても正しく動ける能力」、いや普通のヒトは考えたからって正しく動けるわけじゃないけどね
セカイ、蛮族、ぼく-なぜか普通の学校に通いながら女の子を強姦し、斧を振り回して同級生を惨殺し、生肉をかじる蛮族の「ぼく」は文明の地ローマに憧れてるが・・・蛮族はイノシシの丸焼きを食べてたんじゃないかとしょーもないツッコミを入れてみる、牛肉なら生食してもよいんだがね
フォックスの葬送-ベトナム戦争でゲリラ狩りをやらされてた男が失踪、そいつをみつけて殺した同僚が戦後にとった行動とは・・・国家は死ぬに値するものなのか?軍はホントに一般人を守ってくれるか?みんなが自衛のために武装したらどうなる?けっこうむつかしい問題だと思うけど(この私は)1つだけ言える、武器なんか持ちたくない、正しく使えないからだ、どんな道具も使いこなすにはテクニックがいるし、そのテクは誰でも習得できるというものじゃないんだよ
どーでもよいツッコミ-人格上書き技術を最初に開発し始めたのはナチスドイツだったという設定、試験管ベビーも研究していた(え、クローンじゃなく?)、何のためだかほぼ見当つく、ナチスなら何やってもいいのかよ?!
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